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フリー保育士としてサポートする中で見えたもの

 初めてあけの保育園に来た時、何故かはわからないけど元気がなく見える保育士がいることが気になりました。
 保育に少し疲れている?いや、そうではない様子。

 私があけの保育園に来た約1年前から始まった環境整備。望んで「やりたい」と期待に胸膨らむ保育士をよそに、その時期にたまたまこの保育園にいたという理由だけで、不安や反対な気持ちを抱えながらも、上の決定に従うしかなく「やらなくてはならなくなった」であろう保育士がいることを知りました。それぞれ、大切に思う保育があったからこそ、悩み、考えてしまうのでしょう…。

 何が正解かはっきりとは見えない中、環境整備は進んでいきました。そんな中、葛藤を抱えていたように見えていた保育士の1人が「子どもたちだけではなく、大人の過ごしやすさを!」と事務室の改造を始め、ある日突然事務室が変りました。何も知らなかった私は、出勤時に新しく生まれ変わった事務室を見て驚きました。照明が変ったわけではないのに明るい室内。広々とした手作りの机。なんだか心地よいです。それまでは静かにするのが当たり前だった事務室が、今では笑顔と会話で溢れています。子どもたちのエピソードだけではなく、環境整備についても意見を出し合える場になっているのだろうと感じました。

 そしてやってきた「研究会をします!」の一言。「何をするの?」「どうしたらいい…?」と初めての事に戸惑ったりもしましたが、すぐに大丈夫だと思いました。試行錯誤しながら話し合い作業する中で、先生たちの生き生きとした表情や笑顔がたくさんあったのです。研究会に向けて一丸となって頑張った経験は、環境整備を進める中で大きな力となっています。

 今でも何が正解なのかはわかりません。でも、その時々に何が出来るのかのベストを尽くしてきた結果が今であって、この先に今を振り返ると「
あの時はもっとこうすることも出来た」とベストは日々変化していくでしょう。
 大きなロフト、頭よりずっと高い位置から水が落ちる水路、昼食はランチルームで温かい食事を…。
 大人も子どもも「やってみよう」の気持ちを叶えてくれるあけの保育園。
私は今まで同様、あまり先を考えずに今できることを着々と、そして出来ないことは周りの先生に助けてもらいながら、これからも”サポート”していきたいと思います。

保育士4年・環境整備歴4年目の保育士


次回は、8月9日(火)「今だからこそ、振り返りたい想い」です。