しずちゃん

先日、お魚を買いに行きました。

和食が多いので、魚が中心になります。
お刺身もいいけれど、どちらかといえば焼き魚や煮付けの方が好き。
魚コーナーを見て歩くのが楽しみです。

夕方6時を過ぎると、スーパーは買い物客でいっぱいになります。
自粛解除になってからどんどん増えて、とても賑やか。
活気があります。

人気のお寿司エリアをちらっと眺めて、鮮魚コーナーへ向かいました。
色々な魚がお行儀良く並んでいます。
一匹丸ごとでもいいし、切り身でもOK。

悩みながら見ていると、小さな開きが目にとまりました。
2枚入っています。
「しず」と書いてありました。

見覚えのある魚ですが、しず という名前は初めてです。
首をかしげながらも、それを購入しました。

グリルで焼くと、いい匂いが漂ってきます。

焼いている間に、副菜の準備。
インゲンのごま和えと、大根とイカの煮付け。お豆腐とわかめのおみそ汁。
焼き魚定食のようです。

焼き上がるタイミングを見計らって、土鍋からご飯をよそります。
炊きたては美味しいですね。

薄く焼き色ががついた「しず」をお皿にのせて、夕ご飯。

口に入れると、塩気がきいたあつあつの白身が自己主張しました。
淡泊な割には、脂がのっています。
食べたことのある味ですが、思い出せない。

パートナーが言いました。

「何か、エボダイにそっくりだね」
「そう、それだー」

やっと思い出しました。

食べ終わった後に調べてみると、やはりエボダイでした。
イボダイというのが、正式な名称らしい。
場所によって、呼び名がかなり違います。

ちなみに、しず というのは、愛媛での呼びかたでした。
魚を仕入れる担当者が、そちらの出身だったのでしょうか。

写真にあるモチノウオは、福岡での名称です。

かわいいので、我が家では「しずちゃん」と呼ぶことにしました。


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