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「キャパシティ」と向き合う

今まで私は、自分の「キャパシティ」というものを
考えて行動していませんでした。

というか、周りがさほどキツくなさそうにこなせることは、自分もこなせると思っていました。


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音楽の学校に通っていた頃がありまして、
学校で授業が終われば、閉館時間まで練習は当たり前。

朝から長丁場のリハーサルを1日2、3本こなし、
本番がある日は本番に出て、夜遅くに帰ってくる。
寮に帰ったら即気を失って、
夜中の3時くらいに目覚めたら、
そのまま朝まで起きて練習、そのまま学校に行く…

こんな生活をしていました。


もともと要領の悪かった私は、そうやって多少の無理をしないと、周りについていけませんでした。


音楽家は、1日に何本ものリハをこなせる人はこなせますし、
長時間練習できるのも当たり前なんです。
その頃は経験値をあげるため、と思い、
頼まれたことは全部引き受けてやっていました。


実際その生活を送って、技術的な成長はできたと思います。


卒業してからもその生活を続けようと思ったのですが、
一人暮らしの中、生活費を稼ぎながら音楽の活動を続けることを、半年ほどしたある日。

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私には、学生時代から続けてきた「無理」の限界が来ました。


そしてやっと、今まで私がこなしていたことは、
周りにとっては当たり前のことでも、
私にとっては「キャパシティを超えていること」
「無理をしていること」だと気づきました。


それに気づいた時、正直悔しかったです。
今まで目指していたものが、急に目指せなくなった気分でした。


ですが、毎日自分の心を豊かに、
身体を健康に保つためには、
今まで無理していた生活を変えることだと。

23歳になって、やっと「自分」がわかってきたのです。

頑張ることを辞めてしまうのは、
自分の幅を狭めてしまうし、
周りからの信頼や可能性が無くなってしまうことは
よくわかっています。


ですが、自分の心と体が何より1番大切なんです。

私は自分を大切にしないと、
物事の大切なことまで忘れてしまう人なんです。

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音楽の楽しさとか、空の綺麗さとか、
日々を感謝することとか、1日を大切に生きることとか…
今まで全て忘れて、走り続けていました。

無理をして自分のスキルを上げることも大切だけど、
私にとっては、日々の暮らしの中で大切なことを忘れないことが、1番大切です。


それがわかったとき、今までの収入は減ったけれど、
急に自分の視野や世界が広がって、
毎日が色付き始めたのを感じました。
今こうしてブログを書き始めたのも、
そう思えたのがきっかけです。

自分のキャパシティを知ることは、
苦しいことではあるけれど、
新たな発見と気づきが生まれます。

周りと一緒じゃなくてもいいんです。
自分は自分のペースで、
楽しくやっていければそれでいいんです。

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これからも私は、音楽が好きで、音楽を続けていこうと思っています。

「音楽が好き」なのを思い出せたのも、
自分のキャパシティを知ってから、
今までの生活を見つめ直して、行動を制限できたからです。

これからは、私だけの「音楽との距離」を上手く保って、
仲良く付き合っていけたらいいなと思っています。


体調をいつも崩しやすかったり、
心や行動に余裕がなかったりする人は、
一旦自分のキャパシティと向き合ってみてください。


何か自分の中で、新しい発見があるかもしれませんね。


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