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ふくふく子うさぎ

Amazon Kindleで電子書籍として出版中です。

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※スマホ版で読むことをオススメしています。

以下、本の内容。
動物が主人公のファンタジー小説。
本編は地下の世界しか知らなかった小さな生き物が、地上へ移動し、色んな体験を積んで変身する物語。
後日譚は地上で、うさぎが日常を楽しむコメディ。

文体はライトノベル風で約一万字。挿し絵はカラー十点以上。
著者が小説と挿画の両方を作成。原画は手描きの水彩画。

描写に関しては、一般流通している十代からに向けた作品に類似。

以下、本編から抜粋。

「毛虫は、色々、知りたい」
 ヤモリはうんうん頷き、落ち着いた声で言った。
「そうかそうか。毛虫よ」
 毛虫とヤモリが話をしていると、そこへ。
 ひらひらと光る蝶が現れた。
 時々、ゴミが落とされる上部から差し込む光と同じような、明るい翅を持つ蝶だ。
「ああ、眩しい。あれは何?」
「光蝶さ。あれに付いていけ。別の所に行けるぞ。但し、こことは違う。食べて寝るだけの生活は出来なくなる」
 別の所? 何だそれは。
 毛虫は疑問が浮かんで、ふつふつと興味が沸き上がる。行けば何があるのだろう。

 そうして辿り着いた。
 町だ。
 人の住む町。
 そよ風が体を掠めて、木の葉を揺らす。
 人々の活動的な気配を感じる。地下では聞いたことのない話し声や笑い声が響いてくる。
 乗り物の音や楽器の奏でる曲も流れてくる。
 見たことのない大きな建物や青空の高さに圧倒され、花と緑の匂いに心地良さを覚えた。
 青い空には強い光を放つ、大きな存在がある。
 じっと見つめることが出来ない光だ。
「あれは何?」
「太陽だよ」
 光蝶が答えた。
 地下には僅かに差し込む光があった。あれは太陽から発せられた一筋だったんだと白毛皮は頷く。


挿し絵は十点以上、描き下ろしました☆
是非、ご覧になって下さい☆