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2023年も昨年に引き継ぎ、ヤクルトが『ゴールドリボンナイター』を主催。小児がん啓発へ。

こんにちは、翼祈(たすき)です。

毎年9月は「世界小児がん啓発月間」です。日本では、2021年よりGlobal Gold September Campaign(世界小児がん啓発キャンペーン)と命じ、日本各地の小児がんサポート団体などが全国の城やタワーなどを《ゴールド》にライトアップし、それに合わせて色んなイベントが実施されています。

小児がんとは、0〜15歳未満の子どもが発症するがんの総称で、日本でがんと診断される患者の中で、小児がんは全体の0.25%のおよそ2500人と希少疾患で、情報が少ないといいます。治療を終えた後の「晩期合併症」と呼ばれる後遺症を抱える「小児がんサバイバー」や、専門医へのサポートや罹患が現在求められています。

東京都文京区にある認定NPO法人キャンサーネットジャパンでは、2023年9月2日(土)に神宮球場で開催される東京ヤクルトスワローズ対阪神タイガース戦を、【キャンサーネットジャパン presents ゴールドリボンナイター】として行います。

小児がんの啓発リボンのカラーは《ゴールド》です。小児がんに苦しむ子ども達と、彼らに必要な緩和ケアと医療と研究に、「輝かしい光をあてる」という意味が託されています。

個人や企業の方々から寄付を集め、球場に足を運ぶ一般のお客樣へ、小児がんのことを広く認知して頂くこと、そして小児がんを治療中である子ども達や、「小児がんサバイバー」達を応援することを目的として掲げています。

今回は2023年の『ゴールドリボンナイター』についてお知らせしたいと思います。

2023年も『ゴールドリボンナイター』を開催!

画像引用・参考:キャップスクリニック、昨年に続き東京ヤクルトスワローズ「ゴールドリボンナイター」で小児がん啓発を支援 PR TIMES(2023年)

2022年の記事↓

小児がんを治療中の大阪府枚方市に住む中学3年生の男の子が2023年9月2日、東京・神宮球場で開催されるプロ野球のヤクルト対阪神戦の始球式のマウンドに立ちます。幼少期から野球好きで現在も野球部に所属しています。小児がんの治療をするためプレーがほとんどできない中で、迎える夢の晴れ舞台。「滅多にないチャンスです。振り切って、勢いのある球を投げたいです」と気合いを込めます。

「世界小児がん啓発月間」の9月に合わせ、ヤクルト球団主催、NPO法人キャンサーネットジャパンら協賛で開催する当事者やその家族を試合観戦に招待される『ゴールドリボンナイター』に招かれました。

男の子は5歳で地元の野球チームに入部しました。小学校に入学する前に、歩く時に違和感を感じ、精密検査で腫瘍が発見されました。「ユーイング様肉腫」というがんで、手術を受けた後も再発を繰り返しました。現在は東京都中央区にある国立がん研究センター中央病院で母と近くのホスピスに滞在しながら、3週間の間隔で抗がん剤の治療を受けています。

小児がんと闘う生活の中でも、野球観戦をすること大きな楽しみでもあります。病室などでも野球中継を観て、小児がんの当事者仲間や院内学級の教師と、野球の話でワイワイと盛り上がります。

始球式が決定したことで、男の子は「やってやろう、とかなりテンションが上がりました。当日緊張すると思いますが、プロ野球選手を間近に見られるのが今から楽しみです」。

母は「息子にとって一生に一度しかない思い出ですね。小児がんを治療中でも一生懸命投げる姿を多くの方に息子を観て頂き、治療薬や治療法の開発に結び付いて貰いたいです」と願っています。

参考:小児がんと闘う中学生が神宮球場のマウンドに 9月2日、ヤクルトー阪神戦の始球式 東京新聞(2023年)

2023年9月2日、

小児がんを啓発し、治療を受ける子ども達やその家族に声援を送る、プロ野球の『ゴールドリボンナイター』が2023年9月2日、東京・神宮球場で開催され、当事者の子ども達やその家族ら58人がヤクルト対阪神戦に招かれました。「世界小児がん啓発月間」の9月に合わせて開催し、今年で2年目と入ります。

試合前にはバックスクリーンのオーロラビジョンで『ゴールドリボンナイター』を主催するヤクルトOBである古田敦也氏から「小児がんで闘う人たちをみんなで応援していきましょう」とビデオメッセージが届きました。オープニングトークには古田氏の妻で、認定NPO法人キャンサーネットジャパン理事でもあるフリーアナウンサー、中井美穂さんが登場して小児がんの啓発活動を実施しました。

小児がんを治療中の大阪府枚方市に住む中学3年生の男の子が始球式で登板しました。堂々としたフォームで直球を投げ込むと、見事なノーバン投球で、スタンド席から「おおー」と歓声が湧き上がり、温かい拍手が送られていました。

5歳から野球を始め、現在も小児がんの治療を受けながら外野手としてプレーもしていて、「野球は僕には欠かせない生活の一部です。始球式はずっと緊張もしていましたが、いざマウンドに向かうと『やってやるぞ』という気持ちが湧きました。温かい野球ファンの方のエールが後押ししてくれて、良い球を投げ込むことができました。投球は100点満点の出来です」と喜び、「声援が僕には力を与えてくれました。将来は野球に関連する仕事に就きたいです」とキラキラと目を輝かせました。

参考:金色のリストバンド、込められた意味は? 神宮球場で選手が着けプレー 中学生・小谷侑生さんが始球式 東京新聞(2023年)

試合ではヤクルトと阪神の両チームの選手が『ゴールドリボンナイター』にちなんで、《ゴールド》のリストバンドを身に着けてプレーしました。キャンサーネットジャパン常務理事の古賀真美さんは「1人でも多くの人に小児がんを広く認知して頂き、サポートし合える社会へとなって欲しいと思います」とそう祈りました。

中日も名古屋・バンテリンドームで開催される2023年9月16日の巨人戦に小児がんの子ども達やその家族ら20人を招待します。


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