障がいのある私。顔出しするか迷う。
すごく嬉しいことがあって、みんなに報告したいです。
実はあるフリーペーパー誌さんに私が取材されることになりました!
noteの文章についてです。
まだ全貌はお伝えしませんが、取材してくださる方はとっても優しくて素敵な人で、そんな方に出会えただけで、私は本当に嬉しくて仕方ありません。
頑張ってnote続けてきてよかった...って思っています!
これもいつも応援してくださる方々のおかげです。
また完成させてくださったら、皆さんに全貌をお伝えいたします。
しかし、その「取材」に関して今すっごく悩んでいることがあります。
そのフリーペーパーさんの取材で「顔出し」をするかどうかです。
「顔出し」をしたい!という思いはあるのですが、私は障がいがありますので、どうしても足を引っ張る気持ちの自分もいます。
今回は、よかったらその悩み、葛藤について聞いてください。
最初は顔出ししない予定だった
初めて取材にフリーペーパーさんの取材班の方が訪れてくださった時。
私はまだ「顔出し」について覚悟を決められなくて、それから兄弟にも「いやだ」と言われて、それで顔出しをしない方針になりました。
取材班の方もそれをすっごく理解してくださって、障がいに理解のある方だ、と心からありがたく思いました。
その日、本格的なカメラを持った取材班の方が、私の後ろ姿とか、手元とかを撮ってくださって、私はなんだかプロのライターになった気がして嬉しかったです。
しかもカメラで見せてもらった、その方が撮影した私の背中の写真はとっても綺麗で、私は本当に感動しました。
でも終わった後にいろいろ考え込んでしまいました...。
障がい者だからって顔を隠すことはどうなんだろう...と思った
いろいろ考えて、なんでモヤモヤするんだろう...と思いました。
それで、たぶん私は「障がい者だから自分の顔を隠す」っていうその自分のスタンスが許せなかったんだって気付きました。
これは「障がいがある方でモザイクをかけたり仮名で取材を受ける方」をけっして批判しているわけではないです。
実際、私も気持ちがわかります。
でもそういうスタンスがどうしても「自分がする」ってことがなんだか違う気持ちがしました。
自分は障がい=恥って思っているのか?
だから顔を隠すのか?
そういうのは、もしかしたら、発達障害を持ったお子さんを抱えた親御さんとかに悲しい気持ちにさせないか?とか...とにかくいろいろ考えました。
まあ他にもいろいろ理由はあります。
取材班の方に綺麗な写真を撮ってもらいたい!と思ったのもあるし、応援してくれる皆さんに顔を知ってもらいたい!とか、道端で「あれ、piasuさんですか?」とか言われるのたのしそー!とかそういうなんだか下心の気持ちもありました。
でも一番は、顔出しをしないのが、自分の障がいを「恥」って思っている気がしてそんな自分が、「障がい=恥ずかしい」と思っている人ってそんなふうに見られることが、許せなくて、「よし!明日は支援員さんに顔出しさせてください」と報告しよう、って思っていました。
TANOSHIKAに着いて、考えが揺らいだ
自分の部屋の中では「わー!顔出し楽しみ!きっと素敵な写真に仕上がるんだろうな!」ってもうワクワクが止まらなかったです。
しかし、TANOSHIKAに着いた途端、急激に「何か」が怖くなりました。
めちゃくちゃ怖くて、でもその怖さを言語化できない...そんな恐怖でした。
「顔出しさせてください」と支援員さんに朝一で伝えよう!そう意気込んでいたのに、「うーん」と思ってしまう自分がいたんです。
支援員さんに伝えると...
親は「顔出ししてもいいよ」と言っていました。
もういいや、支援員さんに相談も兼ねて伝えてみようと思って、支援員さんを呼び止めて自分の気持ちを打ち明けました。
「自分が顔出しをしないことに後ろめたさを抱えている」
こと。
それから
「顔出しをした自分とそれをなぜか足を引っ張る自分がいる」
ってこと。
そうしたら支援員さんは思いがけない言葉を伝えてくれました。
「兄弟はいいって言ったの?」
ああ、そっか。
って思いました。
兄弟の存在を完全に忘れていたんです。
「たしか、末っ子の子は『いや』って言っていましたね」
そう言うと、支援員さんは「もう一度じっくり考えよう」と言ってくれました。
それから「顔を出す」ことで将来の自分の家族、キャリアに何か影響があるかも...ってことも教えてくれて、私はその時初めて「ああ、じゃあ無理かな」って思ってしまいました。
答えはまだ出ていない
私は支援員さんと話して「家族のことを考えず、自分のことしか考えてなかったんだ」とちょっと反省しました。
ただやっぱり一方で、「顔を出さないこと」=「障がいがある自分が恥ずかしい」と思っている気がして、まだ悩んでいます。
答えは出ていませんし、いろいろ今は葛藤しています。
でもそれすらも楽しいです。
こんな機会をくださった取材班の方に心からお礼を言いたいです!
結論はどうなるかわからないですが、顔が出ても、出なくても、どちらにせよ悩みに悩んだ結果ですので、よかったらあたたかい目で見守ってくださると嬉しいです。
取材してくださるかたには本当に感謝しています。
取材班の方はまた明日取材に来てくださるので、お会いできるのを楽しみにしております!!