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夏秋イチゴのマルチについて
夏秋イチゴでも多くの場合マルチをかけますが、冬イチゴとはちょっと違った目的というか考え方が必要になります。
マルチングの主な目的は
保温
雑草抑え
水分遮断
夏秋イチゴの場合、表面が白く裏面が黒い、いわゆる白黒マルチを使うことが多いです。よく勘違いされるのが、白黒マルチの地温抑制効果ですが、これは黒や透明マルチに比べれば抑制されるというだけで、基本的には保温されます。マルチなしより
夏秋イチゴに土壌殺菌は必要か
高設栽培でも土壌病害は発生します。
土壌殺菌については、有用な細菌も殺してしまうなど反対意見もありますが、一度酷い被害にあうと、やはり確実な効果をみこんで、土壌くん蒸剤を使用することになります。
萎黄病
夏秋イチゴでは、すずあかね でよく発生します。特定のフザリウム菌が原因で、土壌内の菌の密度が濃くなると発病しやすくなります。
発病後はランナーを通して苗にも感染するので、基本的には発病し
夏秋イチゴのための栽培槽
イチゴの高設ベンチの多くは、直管パイプを使用して組まれます。
専門メーカー製のもの、農業資材の販売業者に作ってもらうもの、自分で手作りするものでもよいですが、どんな栽培槽にするかも悩みどころです。
関東圏だと、夏秋イチゴの産地として有名な長野県は、発泡槽にピートモスというところが多い印象です。
夏季高温の環境下での栽培期間の長い夏イチゴ栽培では、少しでも培地温を下げたいので、ユニチ
夏秋イチゴは儲かるのか
一般的な冬イチゴといろいろ比較してみます。
収穫量
冬イチゴの場合、農林水産省によると2021年の全国平均は10aあたり3,440kgだそうです。いちご大国栃木県だと平均4,790kgだそうです。
一方、夏イチゴは品種によりかなり差がありますが、10aあたり平均2.5tぐらいではないでしょうか。調べてもあまりデータがありません。6t 超えなんて神様みたいな方もいらっしゃいますが。
つま
高設栽培における培地について
高設栽培では高設ベンチになんらかの培土を入れ、そこにイチゴを植えるわけですが、今回はその培土の話。
朱りファームでは、ヤシガラ100%とピートモス主体の混合培土をハウスごとに使い分けています。
ヤシガラ(ココピート)
ヤシガラはココピートとも呼ばれ、冬イチゴでも夏イチゴでも高設培土としてよく使われます。メーカーによっては粒の大きさ別に商品化されていたり、あえて粒の細かいものから粗いもの
ビニールハウスについて
単棟ハウスか連棟ハウスか
単棟ハウスの良いところは、換気を良くすることができることです。
夏秋イチゴ栽培においては、これが最大のメリットと感じます。一般的な低コストの丸形パイプハウスでは、いわゆる「肩換気」ができるようにすることで、ハウス内の温度をほぼ外気温度と等しくすることができます。同様な仕組みなら連棟ハウスでは「谷換気」となりますが、やはり単棟ハウスの方が温度は下がります。
屋根型の連棟
夏イチゴ栽培に適した場所
「夏イチゴ」と言ってますが、夏秋イチゴ もしくは夏秋採りイチゴが正式に近い?言い方です。ネットで検索する時はこれらのキーワードを検索した方が様々な情報が見つかります。
朱りファームは山梨県北杜市にあります。現在、北杜市には夏イチゴ農家は3,4件しかありませんが、以前はもう少しありました。辞めてしまった農家さんの理由はいろいろ聞いていますが、ぶっちゃけ「採れない、儲からない」から辞めてしまった