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ビニールハウスについて

単棟ハウスか連棟ハウスか

単棟ハウスの良いところは、換気を良くすることができることです。
夏秋イチゴ栽培においては、これが最大のメリットと感じます。一般的な低コストの丸形パイプハウスでは、いわゆる「肩換気」ができるようにすることで、ハウス内の温度をほぼ外気温度と等しくすることができます。同様な仕組みなら連棟ハウスでは「谷換気」となりますが、やはり単棟ハウスの方が温度は下がります。
 屋根型の連棟ハウスにはよく「天窓」からの換気ができるものがありますが、真夏の夏秋イチゴ栽培には「天窓」のみでは不足です。
 逆に保温性では連棟ハウスの方が優れます。気温の低い春や秋以降は大きな差となります。最低気温が氷点下になるような条件では、ハウスの外側のイチゴは凍るのに、中の方は全然大丈夫なんてことがよくあるくらいです。
 保温性が高いということは一般的には湿度も抜けにくいです。病害などは連棟の方が出やすい傾向です。
 一方、防除や収穫や株の手入れなど、様々なイチゴの株に対する作業は連棟の方が効率よいです。が、工夫しだいで単棟でもあまり大きな違いはない気もします。

 私がハウスを新設して始めるならば、単棟ハウスを選びます。コスト的にも連棟より安価です。もちろん土地の利用効率は連棟には劣りますが。

(肩換気、谷換気などは検索していただければすぐにわかります)



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