生き急がないこと。29歳、社会人8年目、ママ2年目の目標。
29歳になった。
気づけば20代最後の年に突入していた。恐ろしい。
社会人になってから、いや、親元を離れた大学生の時から、自分なりに人生突っ走ってきた。時間を少しも無駄にしないようにと、常に最善を尽くしてきた。そのおかげか、くそ〜!何もできなかったぞ… みたいな一年は一つもない。
若いうちに「自分が本当にやりたいこと」の周辺に転がっているいろんな物事を経験しておくことは、後々世界の見え方をクリアにするためにすごく大事なことだと思う。無駄なことは何もない。全てが人生の肥やしになる。
音楽ライターになりたいならば、音楽に関してただ筆を動かすのではなく、実際に楽器を手に取ってみたり、人前に立ってパフォーマンスする経験をしてみたり、歌詞を書いてみたり、読んだことのないジャンルの文章を読み漁ったり。バリスタはなりたいのなら、コーヒーを淹れるだけでなく、自分でコーヒー栽培をしてみたり、コーヒーに合うお菓子や家具、インテリア、音楽について学んでみたり、SNS集客を実践してみたり。
どんな小さなことでも良いから、できる限り手を伸ばしてやってみることで人としての厚みが増し、未来がもっと楽しいものになるはずだと信じている。
毎年誕生日が来ると、過ぎ去った一年を短い文章でサマライズするようにしている。その積み重ねでできた「自分年表」を眺めるのはなかなか楽しい。年表を作っておくと、転職活動などで履歴書を書く際に手間が省けるのでおすすめだ。
私を知る友人からは、いろいろやっててすごいよね…!と言ってもらえるとこもあるけれど、これは諸先輩方のアドバイスをもとに定めた下記の「20代の大指針」に沿って、いろんな人にチャンスをもらいながら一つずつできることを積み重ねていっただけである。
とにかくいろんな人と出会う
興味をもったら全て手をつけてみる
教材ではなく、実践で身につける
その中で「自分の人生これだ!」というものを見つけ出す
30代以降の人生の基盤を作る(家族、職)
これらを手帳に書いて毎日念仏のように唱えていたおかげか、何とかこの通りに人生のコマを進めてこれたような気がする。
さ〜て、20代最後の年はどんな一年にしよう。
と、息子のお昼寝時間に考えを巡らせているところだ。
30歳に突入する前にあれもこれもやらなきゃ…!!と焦るのかと思いきや、意外とそんな感じでもない。というより、気力が残っていない(笑)
結婚して息子が生まれてからというもの、私に押し寄せてくるのは「食事」「排便」「睡眠」「歯磨き」「入浴」「呼吸」… 独身時代は疎かにしてきたとても基礎的なものだ。それらを楽しむというよりも、えいや〜!と対処していくうちに1日が終わっていく。自分がどうしたいかなんて二の次。考える余地がない。
こうなったらもう開き直って、これからの数年(〜いや、もっと長いかも?)はそんな「人間の生活の基礎」にフルスイングしてやろうではないか。夫と二人三脚で無理せず朗らかに子供を育てながら、派手さはないかもしれないけれど丁寧な暮らしをすることで長生きして、やりたいことは落ち着いたころにやればいいではないか。もしかしたら早死にするかもしれないけれど、そんなこと今考えても仕方ない。どうせ一度に全てのことはできないのだから。
ということで、29歳の私のテーマは「生き急ぐな」。
今年はあれもこれもと欲張るのではなく、30代以降にしたいことへの妄想を膨らませながら、粛々とできることをこなして将来に向けて備えていく、そんな一年にしたい。
SNSを見ていると「いつやるの?今でしょ!」と煽ってくる輩がたっくさんいるけど、そんなの気にしない。自分の人生は自分で舵取りする。
やっぱり書くって大事だ。ごちゃごちゃしていた頭の中がどんどん整理されていく。焦って今やらなくてもいいんだ、と思うとホッとするね。
最後に。
誕生日の午後、何気なくTwitterをスクロールしていると、こんなツイートが流れてきた。
「誰かのバトンを受け取っている 'だけ'」という言葉にすごく共感した。これから先、努力の末に何かを達成することもあるかもしれないけれど、それは先人たちや周りの人のおかげだということを忘れないでいたい。そしてまた、自分の利益だけを追い求めるのではなく、周りの人に幸せを分けてあげられるような人でありたい。
29歳、素敵な一年になりますように。
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