「内向型の生き方戦略」 感想
ずいぶん時間がかかってしまいましたが、「内向型の生き方戦略」(中村あやえもん著)を読了しました。近頃、移動時間が多かったことを幸いとしておきましょう。
きっかけは、こちらの、deconbatchさんのnoteです。
外向型を社会維持型、内向型を境地開拓型、と捉えなおすことで、内向型の人々が生きてゆきやすくなるよう、と願いを込められた本です。
ほぼ生まれつきに持った性質の違い……体質であるなら、また、世の中の多くが外向型であるなら、内向型が生きにくいのは道理。
刺激への感度(脳内の反応物質の量といいますか)が人によって違い、それはほぼ先天的なものと考えられるそうです。
感度が高いほど、より内向型。社会の中にいると刺激にさらされて疲れますが、自分が興味を持てるもの、未開拓の世界ではその繊細さ(ネガティブで危機管理意識が高い)が生きていく力になるようです。
外向型:内向型を分ける境界線があるわけではない、と筆者が言われるよう、グラデーションがあるのだと私も思います。
環境やシチュエーションによって、気分によっても、相対的なものになるだろうなと。
この本を読んだことで、自分の中の内向型的な性質への理解が進みました。
人が嫌いなわけではないですが、どんなに仲の良い人とでも、家族でさえも、ずっと誰かと一緒に行動する旅行などは、途中で人疲れMAXになります。
一人の時間が必要。同時に、孤独への耐性があり、一人遊びとか平気。
オカシイのではなく、体質だとわかれば対処のしようもあるでしょうし、自分にとっては必要な(あるいは不要な)ものだとわかれば、後ろめたさを感じずにすみます。
少し、内向型に寄りすぎているようにも思われる本ですが、社会の中で感じる「生きにくさ」と付き合っていくヒントになるように思えます。
https://www.amazon.co.jp/内向型の生き方戦略―「社会から出て、境地を開拓する」という生き方提案-中村あやえもん-ebook/dp/B07777MYZX