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魂の詩集

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自分が読んで、魂が震えるほどの感動をおぼえた詩を、まとめてみました。
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#木曽

神へ捧げるソネット  #69

神へ捧げるソネット  #69

佐佐木 政治

あの丘の柵に不気味なほどやさしい顔をもたせかけて こちらを見ているクローンの羊よ
まだ朝焼けのほんの一瞬の間の彩にも充たない 人類の文明の狭間では 
すでにこよない憂愁の徴候がはじまっている
神よ その昔幾山河を越え去り来たったあなたの奥深い或る時代の荒野には
群れ集う同類がいたであろう事実は想像に難くないのだが

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ミュトスの雨<神へ捧げるソネット>#5

ミュトスの雨<神へ捧げるソネット>#5

佐佐木 政治

神よ 同時に二つの場所で ぼくらの存在は成立しない
無数の空席はあるけれど 同じ時間の中でだれもがひとりぼっちだ
そしていつもたったひとつの場所で ぼくらはかけがえのないものと交わる
孤独が至高の高みに押し上げられ すべての煩悩を焼き払うように

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