見出し画像

【女性ASD】年を重ねて変わってきたこと

自分がASDだと気づいたのがつい先日な、50代女性です。

いま思い起こすと、小学校のときからASDの特徴はすごく出てた。人と話すのが苦手で、小3のときにクラス替えがあって、近所の仲の良かった子と離れたら友達をつくれなくなってしまったり。

小5で転校したら、転校先でいじめられたとかそういうのもなかったのに、学校で人と話すことがまったくできなくなったり(場面緘黙(かんもく)という症状名あり)。高校時代は少し進化して、とにかく「どこかの女子グループに入らなきゃ」みたいな意識がすごく強くて。でも、適当に話す雑談が苦手で。聞きたくもない友人の話を休み時間いつも聞いていて、ストレスかかりまくりだった。(いまならひとりでいることを迷わず選択できるんだけど)

新卒後の会社員時代も、他の女子社員と個人的なつきあいはほとんどなくて。雑談が苦手だったし、トイレでタバコを吸ってる女性たちを「こんなところでタバコ吸って最悪!」って言葉には出さないもののにらみつけたり。孤立しまくってた。

そんなわたしだったけど、子どもたちを生んでから「ママ友」の世界にどっぷり浸かり、女性たちとの会話もそれなりに楽しめるようになった。特に子どもたちが小さかったころは「情報交換」の場でもあったというのもあって、珍しく積極的に動いてた。でもやっぱり、井戸端会議的な雑談は苦手だから、なにかしらの目的意識をもったママさんたちと話す機会を増やしてた。人間的にはだいぶまるくなった時期でもあったかな。というか、「合わせる」ことが、以前よりはだいぶうまくなった。って感じだったかも。

心理学を体感して学んだことが人生の変わり目に

それでもやっぱり、人の気持ちを察することは苦手だったし、それより以前に自分の気持ちさえよくわからなくて。13年ほど前に、カウンセラー先生の長期セミナーを受けてから、他人や自分の本当の気持ちに気づくことができ、それがあまりに衝撃的だったので心理学関係の本を読みまくり、それで「ヒトの気持ち」をある程度察することができるようになった。

これは、わたし自身「知識」でできてるのかそれ以外のものでできてるのかよくわからない。でも、「察するスイッチ」がオフになってると、自分の世界に入り込んでいく、というのは変わらない。

そういうわけで、年を重ねるごとに経験は増えていくし、いろんなことを学んだりもするので「うまくやっていくための処世術」も増えていき、子どものころのような苦労もあまりしなくなってきてはいる。とはいえやっぱり、最初の記事に書いたように、意見を出し合う場で「貝」になってしまったりとか、特定の音に敏感だとか、ASDの特性はいっぱい残ってる。というか、基本それ、なんだよね笑

なので、いまASDっぽい子どもを抱えて悩んでいる親御さんも、その子は年を重ねるにつれて自分なりにうまく生きていく術を得ていくはずなので。信じて見守っていてほしいなって思う。


ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートを励みに、今後さらに活動を広げていきます♡