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タンゴ留学準備のステップ

こんにちは。
ブエノスアイレス在住、タンゴライフアドバイザーのAKANEです。

今回は、留学準備のステップをご紹介します。

はじめに


2015年のちょうど今頃、私はこの留学準備のステップを知りたかったのですが、どんなに探しても情報はおろか教えてくれる人も見つかりませんでした。
あの時、私が欲しかった情報をここに書いておきたいと思います。誰かの参考になったら嬉しいな。

留学すると決めてから留学へ出発するまでの期間は6ヶ月ほどあった方が準備しやすいでしょう。
私は決断から3ヶ月で出発したので行けなくもないのですが、語学学習の期間があると苦労が少ないと思います。

それでは、時間の必要なものから紹介します!

1)語学を学ぶ(6ヶ月以上)


現地で学ぶことを「タンゴ」「スペイン語」と設定している人も多いはず。
タンゴ(80%)+語学(20%)で留学を構成しようと思っているのなら、語学(60%)+タンゴ(40%)に学習比率を変えた方がいいでしょう。

留学のための語学はなるべく早いうちから学び始めるのが正解。
語学ができないまま渡亜してタンゴを学んだ私が思うことは、現地でタンゴを学ぶ以前に言語ができることは重要。

講師は伝えたいことが伝わらない相手に本気になって教えてはくれません。
お金を払えば、それ相応のサービスが確実に受けられるのは日本の国だけ。

世界中からタンゴ留学生や長期滞在者がブエノスアイレスに集います。その共通言語はアルゼンチン訛りのスペイン語です。今はオンラインのスペイン語クラスもあるので、ぜひアルゼンチンで話される現地のスペイン語に慣れておきましょう。

2)身体を作る(4ヶ月以上)

タンゴダンスを踊るには身体を作り上げることは必要ですが、筋肉強化やスタイル維持より大切なのは、健康な心と身体を維持すること。
自分の体調管理や健康維持の仕方、把握していますか?

日本では体調不良になったら病院に行けばだいたいその日のうちに解決します。
でもアルゼンチンでは体調不良の原因がわかるまでに1ヶ月以上かかる場合も。留学中に体調を崩してしまっては、何もできないのにただ海外にいるだけの毎日になってしまいます。

まずは日本で健康診断して自分の体調を知る。なるべく病院の世話にならずに済むよう、もし持病があるなら自分の特徴的な症状、たとえば腰痛や片頭痛、鬱や塞ぎ込みやすいなどがある場合は自分でできる対処法を把握しておきましょう。もちろん、それに合わせた保険選びも重要です。

ちなみにアルゼンチンの歯科医は日本よりも安価で技術が高いと言われています。
銀歯も使わないし、セラミック、インプラントも保険を使わなくても安くできるので、歯科に関してはこちらで治療するのもありかも。

3)手順を整理する(4ヶ月〜)

現状から留学を始めるまでの手順を整理しましょう。

短期(2週間から1ヶ月)滞在の場合、旅行と大きな違いはありません。
航空券を購入して、滞在先の確保は旅行でも検討しますよね。

中期・長期(2ヶ月から1年以上)滞在の場合は、税金の調整や会社の退社手続きなどやることはたくさんあります。何から始めたら良いかを整理して書き出してみましょう。

1)会社を退社する
2)家を引っ越す
3)現地の連絡/情報収集手段を確保する
4)トラブルがあった場合の対処法
5)今後の仕事を検討する
6)現地の講師情報やレッスン情報

私の場合は、以上6つの大きなタスクから詳細タスクを出して準備しました。

航空券を買う頃には留学の開始が決まることが多いことでしょう。
私のおすすめ時期は12月末までに日本を出国すること。1月1日に日本にいた場合、1月2日に出国してもその年の住民税がかかってきます。

住民票を抜いて長期滞在する方はご注意くださいませ。

4)情報元を絞る(3ヶ月〜)

複数の情報源を持つと振り回されることがあります。

日本で「海外に行きます!」というと、善意でいろいろ情報をくれる過去の旅行者や滞在されていた方いるのですが、何年も前の情報だったり、ご本人の浅い経験値の情報だったり。
観光情報などは参考にして、それ以外の情報はありがたくいただいて心にしまっておきましょう。

鮮度の古い間違った情報は混乱を招きます。情報は鮮度と正確さが大切です。

また、もし貴方が現地の会ったこともない方に勇気を出してコンタクトを取り、無償で情報を提供してもらったなら相手にお礼をすることも検討しましょう。
忙しい中、貴方のために時間を割いて回答してもらっています。貴方にとってははじめての問い合わせかもしれませんが、現地で暮らす側からすると、問い合わせをしてくるのは貴方だけではありません。
お世話になった方にお土産を持っていくとか、日本でしか手に入らないなにかを持ってご挨拶に伺うとか、配慮や心遣いのできる日本人だと良い出会いにつながるかも。

私は仕事として有料で情報提供していますが、有料だと知ったとたん音信不通になる方が多くて驚きます。無償サービスや人の優しさに期待しすぎるとあとで痛い目に遭うのが海外です。

外国で暮らすと決めたならここからスイッチを切り替えて行きましょう。

5)お金を用意する(2ヶ月〜)

お金は、
・持っていくもの
・送金/引出し
・現地で作るもの
の3つのパターンを考えて準備しておくと長期滞在の場合は安心です。

留学中や長期滞在中の大きなストレスの一つは、お金。
お金を持っていれば大体のことは解決できる場所で、所持金がだんだん目減りしていく恐怖は耐え難いものです。

私は最後の1枚になった100ドル札をアルゼンチンペソに両替する日、これからの生活とお先真っ暗な状況に友人の肩を借りて泣いたことがあります。
今思えば、かわいかったなと思うのですが(笑)不安ですよね。

所持金はどう確保してどう所持するのか、長期滞在の場合、大金になるので滞在先でどう隠すか。現地でお金を日本から送ってもらう際の手筈や現地で銀行から引き出す手順。
現地で少しでも収入を得る方法があると自信と安心につながります。

海外滞在中のトラブルの大半はお金が解決してくれることが多いもの。
最後の切り札をどう用意できるのかを考えておくことが重要ですね。

今回は、留学に向けての5ステップを紹介しました。

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6ヶ月前から少しずつ準備すれば、いろいろ困ったり躓くことがあっても出発日までには準備できるのではないでしょうか。

細かい留学までの手順に関しては、タンゴライフサポートの「留学/長期滞在サポート」で行っています。3年間働きながらタンゴ留学をし現地で住み続けている経験から、効率的で充実するタンゴ留学をお手伝しています。

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