AKANEの強み
こんにちは。
ブエノスアイレス在住、タンゴライフアドバイザーのAKANEです。
今回はAKANEの強みについて書いてみます。
自己PRって大の苦手。たとえ、海外で生き抜くために必要なスキルとわかっていてもどうしても苦手なこと。今回はうーん。と悩みながら絞り出していきたいと思います。
ブエノスアイレス在住もうすぐ10年目。
早いもので、もうすぐブエノスアイレス在住10年目に突入します。
ここに来たばかりの頃に「タンゴを本当に学びたいのなら10年はブエノスにいないとね」と 現地の人に言われたことがありました。
当時は「そんなに?!」と感じましたが案外時間は早く過ぎていくもの。
夏は電気の供給調整で停電が多く、止まらないインフレや毎日のように行われる街中のデモ。
日本に比べると大抵の人にとっては、この街は住みにくい場所かもしれません。
そんな国にもうすぐ10年目。
1年目はそりゃぁ大変でしたが、今では苦に感じることもなく楽しい毎日を生きています。
どんな環境にも馴染めるこの性格は強みと言ってしまっても良いでしょう。
タンゴダンサー&タンゴライフアドバイザー
興味の赴くままいろんなことに手を出し過ぎて、自分が何者かについて悩むことがあります。
自分をいちばん推せるポイントは、アルゼンチンタンゴダンスだとは思っています。
思ってはいますが、タンゴを知れば知るほど自分の未熟さを痛感して、そんなデカいこと怖くていえないのが本音。
ただお金も時間も人生も費やして、アルゼンチンタンゴの本場ブエノスアイレスで毎日必死に学んでもうすぐ10年目。
そろそろ強みといってもいいかしら?
現地でタンゴライフアドバイザー(お仕事の詳細こちら)として、南米ブエノスアイレスにはるばる旅行に来てくださる方の滞在サポートや、タンゴ愛好家に本場のタンゴに触れる体験のサポート、留学支援もしています。
現地で学び10年目の私が、日本から30時間以上かけてブエノスアイレスに来てくださった方に本場のタンゴを紹介する、これは私のライフワークにしていきたいこと。
この仕事が私を表現する代名詞になるようにがんばります。
海外リモートワーク歴ももうすぐ10年目。
最近は、日本企業とリモートワークしながら海外在住や旅する人が増えてきましたね。
2016年留学当初は、こんな私に考えつくくらいだからきっとあるはず、と思っていたけれど、海外在住しながらリモートワークできる案件は皆無だったあの時代。
やっとのことで見つけたリモートワークは、小さなスタートアップ企業との業務委託でした。データベースの整理やリサーチ、コンテンツ企画、サポート業務など何でも担当。
タンゴを学ぶ時間を確保したくて、震えながら「1日4時間の業務で結果を出します」と委託料を交渉したのも良い思い出です。
あれから時を経て個人で活動するようにはなりましたが、その経験がとても生きています。
会社員時代の大規模サイト構築のWEBディレクション、プロジェクトマネジメントを通して学んだコミュニケーション能力と調整力も最大限活用しています。日本企業で揉まれてきたこの底力も強みと言えるかもしれません。
国際結婚・海外出産そしてアルゼンチン人と暮らす。
アルゼンチンで現地婚して出産し、子育てしている、という日本人女性はそう多くはないでしょう。類は友を呼ぶのか、私の近辺には何人かいて、それが普通の日常です。
日本国内で結婚しても3組中1組が離婚する今、言葉も文化も違うアルゼンチン人男性と結婚してうまくいくカップルは一体何組なんでしょう。
けっこうな博打を打った人生ですが、それでも私よりも日本人気質に近く、地球と環境と私に優しい主人と、私によく似たファニーな性格の息子と3人、幸せに暮らしています。
外国人ともうまく暮らしていけるっていうのも、この際ひとつの強みとしてカウントしてしまおう。
誰よりも普通の人
私にとっていちばんの強みなんじゃないか?と最近思うのは、私がいたって普通の人だということ。
ブエノスアイレスまでアルゼンチンタンゴを学びにきた人といえば、才能溢れる人やものすごくストイックな人、アーティスティックな人や、繊細で感度の高い人など羨ましいほど人間離れした人がたくさんいます。
どんどん活躍する彼ら、彼女たちを見ながら、過去には自分の凡人具合に涙したこともありました。
けれどもよく考えたら世の中の大半は普通の人。つまり私は、大半の人に共感できるということ。
その事実は私を勇気づけて柔軟な発想を与えてくれました。
天賦の才能はないけど、自分のできる範囲でやりたいことを追求したい人はいるってこと。
ストイックとはほど遠く、毎日毎日同じこと練習するなんてできないって思っている人がいるってこと。
アーティスティックな技術の探究はできないけど、アーティストの創り出したものに心躍らせて、一晩中でも語ってられる人がいるってこと。
そして何より、平凡な私のぶち当たった壁と同じような壁に、これからもぶち当たるかもしれない誰かがきっといるってこと。
そのことを私は身をもって理解しています。
そんな普通の私でものらりくらりと10年間好きなことを続けて強みって言っている。
タンゴライフアドバイザーは、天賦の才能もなければストイックでもなく、アーティスティックなんかじゃない、普通のごく一般的なタンゴ愛好家を支えていくお仕事だと思っています。
私と同じ「普通の人」にも好きなことは追求できる、そんな希望を与えられる存在になれたらいいな、と思う今日この頃。
こんな形でAKANEの強みについてご理解いただけたでしょうか。
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