まるやあかね

丸谷 茜 ◆ドラムを叩いたり、教えたりしています。 ◆https://maruya.i…

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丸谷 茜 ◆ドラムを叩いたり、教えたりしています。 ◆https://maruya.info/  ◆Twitter&Instagram→@akane_maruya

マガジン

  • 母が脳幹出血で倒れた話

    母が脳幹出血で倒れ、入院し、亡くなったときの話。超不定期更新。 2023年4月より有料化しました。

最近の記事

Drum Builders Meeting

3/30〜31 Drum Builders Meeting@浅草JPCでの haru drumプレゼン会にて、製作者の春日井 直人さんと楽器の特徴や実際の使用感をお話ししてきました! 浅胴・シングルテンション・パンケーキスネアが特徴的なブランドで、吉祥寺の某レコーディングスタジオでの試奏会で出会って以来、13" 14"の2台のスネアをそれぞれ愛用しています。 プレゼン会では、サイズ感によるメリット(持ち運び・セッティング)、シングルテンションの特徴、見た目以上のレンジの広さ

    • 2024年もレッスン頑張っていきます!【ご案内】

      2024年、レッスン初め! 今年もドラムや音楽を頑張るみなさまを精一杯サポートいたします! 知人に頼まれてドラムのプライベートレッスンを始めてから早10年。 都内のスクールやドラムショップ、ブラスバンド部の外部顧問、吹奏楽部を対象としたクリニック、幼児を対象としたリズム遊び体験等、気がつけばたくさんのご依頼を頂き指導に関わってきました。 生徒さんがレッスンに求めるものは多種多様ですが、私は 【音楽を楽しむこと】 【スキル習得を通じて自分と向き合い、成長を実感してもらうこと】

      • 東京演劇集団風「Touch〜孤独から愛へ」

        2023年5月、東京演劇集団 風のコロナ禍以来まる3年ぶりの東京公演開催。 公演初日である5/3(祝金)に、劇場へ足を運んだ。 作品の詳細は上記劇団の公式記事から見てもらえたらと思う。 私にとっての劇団風は、亡き母 木村奈津子の所属劇団であると共に、私にとって家族のような存在である。生まれる前から劇団のメンバーに囲まれ、風の芝居を観て育ってきた。全作品ではないけれども、物心がついたかつかないかの頃からの上演作品はほとんど観てきた。 風の芝居が好きだし、レパートリーシアターの

        • 母が脳幹出血で倒れた話【入院 9〜10日目】

          2020年3月3日(火) 昼からの面会に合わせて病院へ向かう。 それにしても、余命1週間余りと言われた母は、驚くべき生命力を発揮している。 腹筋を鍛えている人は、心臓や肺の機能が衰えてきたときに心臓の代わりに腹筋がポンプの役目をするらしい。母の寝姿を見ていると、お手本のような綺麗な腹式呼吸をしている。息を吸い、腹に空気が入った後に胸が膨らんでいる。 この感じ、見たことある。身近な親族で。似たような状況で同じように生命力の伸びを見せた、腹式呼吸の名手。笑 母の父、私の祖父。声

        Drum Builders Meeting

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        • 雑記
          7本
        • 母が脳幹出血で倒れた話
          10本
          ¥300

        記事

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 7〜8日目】

          2020年3月1日(日) 深夜の雨でぐっすり眠れた。低気圧に弱いのが、ここへ来て救いになってる。 この日は朝からレッスン。それも苦じゃない。何故なら、私は決めたから。 Nintendo Switchを買う!!! それだけで心は浮かれていた。そう思えばレッスンも、母の携帯に来た劇団外部の方からの仕事の連絡の対処も、苦じゃない。 私は!ゲームを!やるんだ!!!! レッスンを終え、急いで家電量販店へ。巷では外出自粛要請の影響で、Switchの転売屋による買い占めが報道されていて、家

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 7〜8日目】

          さよなら2021

          2021年がおわる。 いいこともよくないこともつらいこともあったけど、 それももうおしまい。 あしたからは、あたらしい年。 昨年は、母が急に倒れて意識不明のまま約4か月後に亡くなり、 悲しみはもちろんだけれど、とにかくいろんな局面をこなしては打ち砕かれるような日々だった。 今年は、母の死を無理矢理にでも乗り越えて、新しい自分を確立しなければ、と急いでいたような気がする。結果、急ぎすぎて自分の気持ちを置き去りにしている部分は否定出来ないが、全身で受け止めたところで自分が潰れて

          さよなら2021

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 4〜6日目】

          脳出血で倒れた母の余命は1週間あるかないか。 意識が戻る見込みは限りなく0%。精神的に追い詰められる日々。 2020年2月27日(木) 前日深夜に彼が家まで来てくれたので、夜はぐっすり眠れた。 朝のうちに、週末の仕事先へ連絡を取り、自分がいなくてもどうにかなる現場はキャンセル、先送り可能なものはリスケ、どうにもならないものは拘束時間を明確にしておく。 午後から予定が詰まっていたため、午前中に家を出て病院へ向かう。 途中でコンビニに寄り、メモ帳を買う。毎日増える看護スタッフか

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 4〜6日目】

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 3日目】

          脳出血で倒れた母の余命は1週間あるかないか。 意識が戻る見込みは限りなく0%。右往左往するしかない日々。 2020年2月26日(水) 夜からの雨でぐっすり眠れた。 朝から新聞の解約、母が置きっぱなしにしていたツアートランクの荷解きと洗濯を済ませ、母の確定申告方法についての情報集めをする。 帳簿がどれなのか、どれが経費のレシートなのか、前年の資料の場所は。探してるうちに途方もない作業なのではと思い始めた。どうにか必要なレシート類だけでも揃えて、あとは税理士さんとかに頼もうと決

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 3日目】

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 2日目】

          2020年2月25日(火) 母が倒れて2日目の朝。余命1週間あるかないか。 私たち親子に残された時間は少ない。 パートナーは仕事があるため一旦帰ることに。 私は、病院へ。今日は入院後最初の平日。入院手続きをしに。 入院手続のための窓口フロアは、ブースごとに仕切られ、用件ごとに決まった発券機から番号札を取って待つ。待ち人数などはディスプレイに表示されていて、雰囲気としては大手携帯ショップのよう。 とはいえ、周りの人々は医療を必要としていて様々な事情を抱えている。入院の病室や

          母が脳幹出血で倒れた話【入院 2日目】

          母が脳幹出血で倒れた話【翌日】

          2020年2月24日 前日の夜に母が倒れているところを発見され、脳出血により意識不明のまま余命1週間余りと宣告された。 明け方前に家に帰り、3時間くらい寝ただろうか。 頭がくらくらする。吐き気が酷い。早朝から胃液を吐き続ける。 8時過ぎ頃にパートナーに連絡すると、今から準備してこちらへ向かってくれるという。 頭の中は、今まさに母が死ぬかもしれない瞬間であるという不安と、寂しさと、金銭面の心配でとにかくごちゃごちゃだった。お金は、どうせあてにならないとは思いつつ最悪疎遠に

          母が脳幹出血で倒れた話【翌日】

          防災リュックを準備する

          2月13日23:08 久しぶりに東京に大きい地震がきた。 私が住んでいる地域は震度4。 宮城福島では震度6強を記録した。 元々、地震がすごく苦手で、震度2〜3くらいでも携帯を握り締めながら玄関までの通路を確保する程度にビビリな私。 その日は、玄関へ続くドアを開けてはみたものの、思いの外強い揺れに慌てふためき、ガチャガチャと大きな音を立てて揺れるガラス戸の本棚に恐怖し、半泣きでテーブルの下に潜るしか出来なかった。 地震発生直後からニュースをチェックし、いつ次の地震が来ても逃げ

          防災リュックを準備する

          みずほ銀行ATM障害で通帳と現金25万が吸われたまま仕事も飛んだ話

          2/28(日) 午前の仕事を終え次の仕事に向かうまでの間、翌日3/1(月)以降の引き落としに備えて入金するため、駅併設の商業施設内に設置されたみずほ銀行ATMで預け入れを行うつもりだった。 12:20頃だったと思う。 【トラブル内容】 ATMから入金するため、 トップメニュー→預け入れ→通帳挿入→現金挿入 →紙幣投入口が閉まったところで取り扱いエラー画面になる …………え? いや、さっきまで普通の感じで動いてたじゃん! 故障?故障なの? ATM画面横の受話器からは繋が

          みずほ銀行ATM障害で通帳と現金25万が吸われたまま仕事も飛んだ話

          母が脳幹出血で倒れた話【当日 その2】

          2月23日(日)24:30頃 母の搬送先の待合室。時間の流れが遅い。 数十分後、救急担当の医師から説明があると個室に案内された。 親族しか説明が受けられないとのことで、私1人だけ。 狭い個室、机を挟んで救急担当医と向き合う。 「率直に、かなり厳しい状況です。」 脳出血により倒れたこと、人工呼吸器をつけて生命維持していること、出血部位は脳幹と呼ばれる場所で発見も遅かったため、助かる可能性がかなり低いことを説明された。 命に危険がある状態だが、脳幹のダメージや手術適応処置につ

          母が脳幹出血で倒れた話【当日 その2】

          パソコン買い替えました

          iMacを使ってたんです。13年間。買い替えもせずに。笑 いや、10年以上使うとかちょっとおかしいでしょ、って言われるんですけどね。使えるんだもん。使えてたんだもん。 途中で一度、クラッシュしたんですが、知人が同型機を譲ってくれたんですよね。それでもう新品になったような気分で、さらに使い続けて。 とはいえ、OSも止まっちゃったし、サポートされないアプリも増える一方。 去年から買い替えを覚悟しなきゃ、と心の準備をしてきて、ようやく決心がついたのが先月。 周りのMacユーザー

          パソコン買い替えました

          母が脳幹出血で倒れた話【当日 その1】

          2月23日(日) 私は朝から仕事だった。出かけようと自室からリビングに出ると、母が朝食をとっていた。母は2日ほど前に旅公演から東京に戻ってきたばかりで、まだ荷ほどきが終わっていないスーツケースが置いてある。 「行ってくるね」と声をかけて家を出た。それ以上の会話はなかった。 この時はまだ、たくさんある日常のワンシーンだった。 母は、翌週に控えた東京公演に向けて、劇団事務所で仕事をしていた。最近はデスクワークなら早めに切り上げることが多かった母が、夜10時を過ぎても帰ってこな

          母が脳幹出血で倒れた話【当日 その1】

          母が脳幹出血で倒れた話【はじめに】

          8月になった。夏が来た。 当たり前だけれども、母がいない初めての夏だ。 母は、2月23日の夜に脳幹出血で倒れた。 その後入院生活を経て、6月17日に他界。 これから、その話について書いていこうと思う。 入院や死亡にあたってのいろいろに、我が家の家族事情が結構影響してる気がするので、最初に家族構成を紹介しておこうと思う。

          母が脳幹出血で倒れた話【はじめに】