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母が脳幹出血で倒れた話【入院 3日目】

脳出血で倒れた母の余命は1週間あるかないか。
意識が戻る見込みは限りなく0%。右往左往するしかない日々。

2020年2月26日(水)
夜からの雨でぐっすり眠れた。
朝から新聞の解約、母が置きっぱなしにしていたツアートランクの荷解きと洗濯を済ませ、母の確定申告方法についての情報集めをする。
帳簿がどれなのか、どれが経費のレシートなのか、前年の資料の場所は。探してるうちに途方もない作業なのではと思い始めた。どうにか必要なレシート類だけでも揃えて、あとは税理士さんとかに頼もうと決めた。レシートを探してただけなのに、この日は母がツアーでお弁当買ったんだな、夜のホテルで晩酌用にビールとつまみを買ったんだな、と日常を過ごしていたはずの様子を思い浮かべては涙が出てくる。事務作業がどうこうとかではなく精神的につらい。これはこの後、母の品々を片付け・処分するたびにぶつかる壁となる。未だ遺品は片付いていない。

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