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母が脳幹出血で倒れた話【当日 その2】

2月23日(日)24:30頃

母の搬送先の待合室。時間の流れが遅い。
数十分後、救急担当の医師から説明があると個室に案内された。
親族しか説明が受けられないとのことで、私1人だけ。

狭い個室、机を挟んで救急担当医と向き合う。
「率直に、かなり厳しい状況です。」
脳出血により倒れたこと、人工呼吸器をつけて生命維持していること、出血部位は脳幹と呼ばれる場所で発見も遅かったため、助かる可能性がかなり低いことを説明された。
命に危険がある状態だが、脳幹のダメージや手術適応処置については難しい判断になる為、脳外科の専門医による診断が必要とのこと。脳外科に連絡し対応中のため、診断が出るまで再度待合室で待つようにと言われた。

思考が停止する。
え?呼吸はしてたんじゃないの?
意識がないだけで命に別状はないんじゃないの?
大したことはないだろう、と高を括っていた自分の甘さが恥ずかしい。

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