おすそわけ日記 73 「ナポリタン熱」

どれ位前からだろう。お昼にナポリタンを食べるのが私のブームになっている。

それも母に作って貰う「おかあさんのナポリタン」。と言っても、子供の頃に母のナポリタンを食べた思い出があるわけでもなく、ただ、イメージで幸せ度が増すからと、うん、自分で作る気にならないからだね。

今日の具は、ベーコンと残り物のソーセージ一本に大量の玉ねぎと椎茸。炒める時にオイスターソースを垂らしてみた。(注:味付けだけはたまに私がしゃしゃり出る。)瓶から直接だったので、どぼっと入り、その時点でナポリタンではない物になりかける。しかし、後からパスタとケチャップ、ソースの投入で無事、ナポリタンの出来上がり。贅沢にとろけるチーズも載せてみる。

うむー。美味しいな。オイスターソースは正解だった気がする。

私は、ナポリタンの具にはこだわらないと云うか、基本、麺類は具なしでもいい人間。ただ、願わくば、椎茸と玉ねぎは入っていて欲しい。

この間、友人に「椎茸は入れるかなぁ。」と首をかしげられたのだが、入れますよ、私は。それも、ふんだんに。まぁ、きのこならエリンギでもいいんだけど、うちの冷凍庫に常備されてるのが椎茸スライスなので。

そして、ナポリタンはいつでもどこでも大盛りなイメージ。神保町の喫茶店『さぼうる2』の山盛りナポリタンは今も健在だろうか。我が家はいつもパスタの量は80gと決めているのに、ナポリタンだと量が多く見える。最後の一口を食べ終わった時は、山の頂上まで登頂した様な達成感があるのが不思議だ。

一方で、お弁当にちょこんと入っている、ナポリタンも好き。あの冷めてくっついちゃったのを箸でほぐすのが幸せな時間。

今の調子だと、私のナポリタン熱は、当分、冷めやらないだろう。

ちなみに、夕飯はチキンカレー。椎茸と玉ねぎと人参入り。我が家が一昔前の洋食屋か純喫茶と化している。母には「また、椎茸。」と呆れられた。

ナポリタン熱の裏には、はかりしれない椎茸愛が潜んでいる。

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。