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akaneおすそわけ郵便 第十四回「クリスマスという愛」

クリスマスおめでとう。

ものすごく久しぶりに、家にクリスマスケーキがある。

繁忙期のケーキは美味しくないから買わないと決めていたのだけれど、近所に、パティシエが一人で作っている美味しいケーキ屋さんがあって、そこで予約した。

ホールでケーキがある幸せって、他の物には代えがたいなぁ。

我が家は、亡くなった祖母が年中行事を大切にしていたので、クリスマスもお正月も誕生日も、みんなでお祝いして、家族それぞれがささやかでもプレゼントを用意する。

私から母へのクリスマスプレゼントは、ソックス。以前見かけて、母にプレゼントしたいと考えていたが、手持ち不如意で購入出来ず。昨日、丸の内で再会を果たしたので嬉しくなってしまった。

母から私へのプレゼントは「生まれてきてくれて、ありがとう」と書かれたクリスマスカードと一万円が入った封筒。

カードを読んで泣いて、封筒を開けて泣いて。

お母さんはどんな想いでこれを書いてくれたんだろう。どんな想いでこのお金を出してくれたんだろう。

その愛を思うと、涙が止まらない。

神様が、イエス様を世界に送り出す時もこんな感じだったのかなぁ。

「愛する者たちのために、自分の愛を一番大切なモノに託して贈る。」

私はその愛をありがたく受け取って、今日の残りを、残しておいたケーキと共に、めいっぱい楽しもう。


【今日の二枚】母と私が贈り合ったポストカード。左のケーキのカードは私のコレクションから。右のカードは、いつのまにか母が用意してくれていた物。用意してくれていたことが、本当に嬉しいなぁ。

【akaneおすそわけ郵便】は、大橋あかねが三十年以上かけて集めたポストカードに、自分の日常や愛するモノについてなど、その日の気分で書きたいことを書いて郵送でお届けすると云う企画です。こちらは、そのnote 版。今日もおつきあい頂いて、ありがとうございます。

(C)akane ohashi 2019

毎日、書く歓びを感じていたい、書き続ける自分を信じていたいと願っています。