精神障害者手帳を手にして感じたこと
待ちに待った精神障害者手帳の交付のお知らせが自宅に届いたので、届いたその日に夫と一緒に役所に行ってきた。
貰った手帳の等級は3級。
主治医からは
「あなたなら2級は通ると思います。これだけ大変だからね」と言われていたので「え??」と、一瞬戸惑った。
そして少し残念な気持ちになった。
2級と3級では受けられるサービスが違うはずだからだと思ったからだ。
その他諸々の手続きをした後、残念そうな私を気遣ってか、夫が「今日はあそこに行こうか」と、私たちの最近のお気に入りの中華料理店に行ってお腹いっぱい食べた。
料理を待つ間、役所の窓口の方に渡された冊子を読み、どのようなサービスを受けられるのか確認してみた。
確認して分かったことは2級と3級では受けられるサービスにさほど変わりはないということだった。
「じゃあ、まぁいっか」
と、気を取り直すことができた。
生まれて初めて持つ障害者手帳。
持ってみて気持ちがとても楽になった。
双極性障害の症状が出てからこれまでの間、
「どうしてこんなことを言ったんだろう」
「どうしてこんなことをしてしまったんだろう」
と思うことの連続だった。
ただ思うだけじゃない。
何日も泣いて過ごしたり自分を責め実際に自分の身体を傷付けたこともあった。
主に躁状態の時に起こした自分の行動に対する後悔だ。
それは鬱の時期に必ずやってきた。
手帳を手にしたことで救われたような気がした。
「あれは病気のせい。障害のせいであって、あなたの性格や倫理観がおかしいとか、そんな問題じゃないんだよ」
と。
精神科医や社会からそんな風に認めてもらえた気がした。
双極性障害でも手帳を申請しない人もいるだろう。
理由は様々だと思うが、手帳を手にすることでこんな風に感じることもあるのだと参考になればいいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?