復職か解雇か決まった日
昨日、復職できるかどうかが決まる大事な面談があった。
会社の規定によりこれ以上休職を伸ばすことは出来ないので「復職」か「解雇」か。
前日は緊張であまり寝付けず、当日は朝から緊張していた。
会社に向かう電車の中で気分を落ち着ける為に頓服も飲んだ。
面談ではいくつか質問をされたが、会社側が最も重要視しているのは
「復職したい気持ちがきちんとあるのか」
という意思確認だったように思う。
それ以外の部分では主治医や産業医が診て「復職OKですよ」と言っているからだろう。
私はこの会社が好きなのでもちろん復職の意思は強かった。
体力を落とさないためにヨガや筋トレもしてきた(運動嫌いな私が!)。
私がどれだけ復職を望んでいるかという熱意を言葉にして伝えた。
そして最終的に「では、4月から復職ということで」と、満面の笑みで言われた。
その瞬間、あまりに嬉しすぎて泣いてしまった。
ずっと待ち侘びていたこの瞬間。
「私の未来はどうなるんだろう」という不安からようやく解放された。
同僚に報告しようと思っていたらたまたますぐに遭遇できた。
彼女は個性的で(本人は別にそう思っていない)なかなかファンキーな50歳だ。
お互い喫煙者なので自然な流れで「喫煙室行こうぜ〜」「は〜い」となった。
復職が決まった報告をしたり、「あんたこれまで大変だったよなぁ。だけど本っ当に良かった!」と言ってもらえたり、この休職期間中にあった色んな話をした。
彼女は私よりも楽観的な人で、私なら「申し訳ないな」とか「嬉しいけどなんだか気が引けるな」と思うような場面でも「やった〜ラッキ〜」と、純粋に思うような人だ。
今日は彼女のそんな明るさや楽観的な部分を貰えた気がした。
「あんたはとにかく今を楽しみなさい。ババアになると何もないわよ」
「え、いや待ってそんなこと言わないでくださいよ!笑 ちなみにババアって何歳からですか?」
「…35やな」
「え、ちょっと早すぎません!?」
「んー、人によっては40かも知れんけど。とにかくあっという間やで!色んなこと考えんと、とにかく今を楽しみぃ!」
こんなやりとりもあった。
(彼女は誰に対しても大抵「あんた」と呼び語尾にはよく「〜だわよ」を付ける)
その後、もう1人の同僚とも会い、復職の報告をした。
彼女は普段から感情表現控えめで、長身でスラッとした「クールビューティーなお姉さん」という感じの人なのだが、涙ぐんで喜んでくれた。
なんて良い職場なんだろう。
喜びを分かち合えて嬉しかった。
その他、身近な人たちに復職が決まったという報告をLINEで送った。
みんなおめでとうと言ってくれた。
休職期間は約7ヶ月だった。
振り返ると波瀾万丈で長い道のりだったなと思う。
これまで休職期間中、
「自分だけが一歩も前に進めてない」
そう思っていたがそれは違っていたんだと気付いた。
動いていないように見えても日々少しずつ回復に向かっていたからこそ復職出来たのた。
一歩も進めていなかったら休職に入ったあの状態のままのはずだから。復職出来るわけないから。
何も成長できなかった7ヶ月だと思っていたが、そうではないことに気付けたことも嬉しかった。
4月から待ちに待った「普通の社会生活」が始まるのだが、一体どんな試練が待っているのか、どんな喜びが待っているのか、今から楽しみだ。
それまでの間、バカンス気分で過ごすのも悪くないなと思う。
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