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みんなの部屋 vo.3 | ロフトベッドで空間を活用する元教員の部屋



東京にある、とあるソーシャルアパートメントに住む人たちの部屋を取材する企画「みんなの部屋」

同じ間取り・同じ平米数の狭いワンルームの中で、みんなどんな暮らしをしているんだろう?
──そんな好奇心から、この企画は始まりました。

人それぞれどんな工夫をして、どんな配置で、どんなインテリアを置いて、どんな部屋を作り上げているのか。一つとして同じ部屋なんてなくて、そこに映し出されるのはその人自身のリアルな暮らし。

部屋は、ひとりひとりの個の人生を形作っていく証なんじゃないかと思う。趣味や思考や人生そのものに至るすべてが表れていると言っても過言ではない「部屋」というものを、その人の暮らしを、その人自身のことを、もっと知ってみたいし見てみたい。

このマガジンは、そんなことを思いながら
わずか4.5畳の部屋の中に詰まった住民たちの暮らしの片鱗を、少しだけ覗かせてもらった記録です。

vo.3


えんしのさん(33歳)
茨城県出身
職業:メーカーで人事
趣味:アニメ鑑賞、ブログ執筆



前職では福岡県で教員を務め、現在はメーカーで人事担当として障害者雇用に携わっているえんしのさん。わずか4.5畳の部屋にどかーんと大きなロフトベッドを置いてしまうという斬新な発想と、それを実現してしまう大胆さの持ち主。

6畳くらいあるならまだしも、さすがにこの極狭ワンルームにロフトベッドって圧迫感が出る...?なんて思いきや、まったくそんなことなくむしろめちゃくちゃ快適。そんな工夫を凝らして空間を最大限に活用しているお部屋に、少しだけお邪魔しました。

(ちなみに、「えんしの」とはお名前をうまく活用したあだ名です。個人的に、しのの響きがすき)



廊下を歩いてまず目に入るのは、快適そうな椅子と、左手には何やら黒っぽい骨組みで高さのある例のやつ...
ロフトベッドです。すっぽり収まってて、圧迫感が全然ない。下に冷蔵庫置けちゃうのがロフトの魅力。
冷蔵庫の収まりを別角度から。廊下への導線もめちゃ良い。
反対側を見てみると、机や椅子や本棚にテレビまで。
普通のベッドなら冷蔵庫を置く場所なくて諦めるところ。
近づいてみると、ちょこんとミッフィー。
オランダで購入したらしい。
かわいい。過去に人事担当として社員研修や新入社員研修でワークショップを行っていた時に、ミッフィーを持っている人が喋る!という風にしていたんだとか。
本棚。人の本棚覗かせてもらえるのって面白いよなあ。
ここにあるのは積読もしくは取っておきたい本とのこと。
基本的には読んだら捨てて電子化する派。
その中で、これは捨てられない!というのがこちらの本。
大学4回生の時に、この本の制作に携わったとのこと。
詳しくは、#prayforjapan で。
改めて正面からロフトベッドを見ると、こんな感じ。
ほんまにすっぽり収まってる。
ここでロフトベッドへの登り方を実演して見せてくれました。はしごからひょいっと登っておてのもの。
降りるときは、多少アクロバティックに。
酔っ払った日は大変...?と思ったけど、酔って記憶をなくすとかの前に、先に二日酔いがきて摂生するタイプらしい。
ただ最近酔いすぎてしまうから、リハビリとして毎晩ほろよいを飲んでから寝る習慣にしてるそう。せっかく冷蔵庫置いたのに、このガラガラっぷりおもろい。
冷凍庫には凍ったブロッコリーがぽつん。
冷凍食品にはお世話にならない。
ロフトベッドに座ってニコニコなえんしのさん。
ちなみにロフトベッドはメルカリで2万円で購入。横浜まで取りに行って一人で組み立てたんだとか。
そこで一緒に横浜まで取りに行こう!などのお願いを人にするのが苦手らしい(誰か一緒に行ってあげて)
エアコン直がさむいため、自分でガードを設置。
クローゼットには、シャツやスーツが多め。
教員、人事、などの仕事柄が出てる。
広く見える。背の高い家具を置かないことで広く見せる手法もあるけど、高さは出しつつ代わりに見える床面積を広くしてすっきり見せる手法もあるよなと〜学び。
この棚はどう使おうか検討中。狭いワンルームの中で、この棚をどう活用するかってめちゃくちゃ個性出るなと思う。
ちなみに玄関先には今後自転車を置きたいらしい🚴
止まらん勢いでめちゃたっぷりお話聞けました。
えんしのさん、お邪魔しました〜!






実はえんしのさんは、ソーシャルアパートメントに住むのは2回目。2013年頃から2015年頃まで2年ほど住んでいて、そこでの暮らしが楽しかったから、今回福岡から東京へ越してくるのを機に再度ソーシャルアパートメントでの暮らしを選択されたんだとか。

前のソーシャルアパートメントが家具付きでロフトベッドだったため、今回もロフトベッドを置くことにしたんだそう。この狭さで置くのは勇気いるな〜と思ったけど、結果めちゃくちゃにありでした。

そして取材中には。
元々学校の先生になりたくて、けれどそのまま大学卒業と同時に教師になると生徒に対してビジネスを話せないというコンプレックスができてしまうなと思い。まずは社会を知りたい、という思いから最初は会社員になって人事担当、その後縁があって福岡で教員を経て、今は障害者雇用に携わっているんだという経歴を話してくれて。

話していく中で、きっとえんしのさんの中には大切にしたいものとか軸みたいなものが自然とあって、人事、教員、障害者雇用、とかは手段でしかなくて。数年後にはまた全然別のことを始めているかもしれない柔軟さを持ちつつ、でも自分の中の美意識のようなものは凛としてある。みたいな印象を受けました。(違ったらごめんなさい)

あとは趣味がアニメ鑑賞で、最近ではスパイファミリーとか。本好きの下剋上、かぐや様は告らせたいもおすすめらしい。

ほんまに止まらん勢いでいろ〜んなお話が聞けた取材でした。ちなみに、もうすぐお誕生日!6/22✌️
おめでとうございます〜!


取材・文章・写真/あかね


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