見出し画像

みんなの部屋vo.4 | 車椅子と青椒肉絲とホテルライクな暮らし


東京にある、とあるソーシャルアパートメントに住む人たちの部屋を取材する企画「みんなの部屋」

同じ間取り・同じ平米数の狭いワンルームの中で、みんなどんな暮らしをしているんだろう?
──そんな好奇心から、この企画は始まりました。

人それぞれどんな工夫をして、どんな配置で、どんなインテリアを置いて、どんな部屋を作り上げているのか。一つとして同じ部屋なんてなくて、そこに映し出されるのはその人自身のリアルな暮らし。

部屋は、ひとりひとりの個の人生を形作っていく証なんじゃないかと思う。趣味や思考や人生そのものに至るすべてが表れていると言っても過言ではない「部屋」というものを、その人の暮らしを、その人自身のことを、もっと知ってみたいし見てみたい。

このマガジンは、そんなことを思いながら
わずか4.5畳の部屋の中に詰まった住民たちの暮らしの片鱗を、少しだけ覗かせてもらった記録です。

vo.4


たけしさん(22歳)
東京都出身
職業:大学4回生
趣味:街を歩くこと(お気に入りの街は日本橋)


今まで経験した骨折の回数は43回。小さな骨折も含めると、その数なんと100回以上(!)自分のことを語る上でこれは外せないってエピソードといえばもう、骨折っすね〜と話してくれたたけしさん。

実家にも段ボール一箱分くらいしか荷物がないという生粋のミニマリストでありつつ、ヒップホップやストリート系が好きという一面も。「周りは落ち着かせておいて、心の中はストリート🤟」らしい。(名言!?!って取材中みんなで沸いた。笑)
そんなお部屋に、少しだけお邪魔してきました。



部屋に入ると、白で統一された空間が広がる。
内覧用にコーディネートされた部屋...?って錯覚しそう。
無印良品で購入したベッド。清潔感溢れすぎてる。
物を買ったら何かを捨てるのがミニマリストのコツらしい。
これは。プロジェクター!!!
ちょうどベッドから見える位置に映る。めちゃ良い。
山々の景色が広がる映像を流してくれた。
暗くするとこんな感じ。ちなみにたけしさんは、
現代的な建物とかウォール・ストリート的な街並みが好きらしい。

柱が太くて何本も立っているような街が良くて、
日本橋とか、兜町とか、金融街がお気に入りとか。
そんな話をしながら、木が何本も立ってる映像を見ている。
机の上には四季報。バイトの面接に20社くらい落ちた時に、学生のうちにお金に関わっていないと居ても立っても居られないという気持ちで勉強を始めたらしい。強い。
筆記用具はえんぴつ派。疲れたな〜と思ったら、
旅行に行った時の写真を見て絵を描いたりしてるんだとか。
グラフィティー系もある。上手い。
これは机に後付けで付けられる引き出し。
Amazonで購入。めっちゃ便利。
ほ〜んまに綺麗な部屋。ホテルライクな暮らし。
この電球は、昔実家に工事にきた業者さんが忘れて帰って、
それを母親が取っておいたやつを受け継いだらしい。
シンプルな電球。いい味出してる。
服は、これで春夏秋冬すべて賄えるとのこと。
古着が好きで、厳選されたこだわりの服を置いておくタイプ。
一番のお気に入りはこのエルモの服!
刺繍の手の混み具合がすごいらしい。良い値段はするけど、
この服を着るとスッとした気持ちになるって。良い趣味。
フレグランスは渋谷スクランブルスクエアで購入。
通りかかった時の匂いに惚れて買ったらしい。
結構料理はするタイプ。冷蔵庫の中には作り置きの回鍋肉があったり、ブロッコリーを茹でて1週間かけて少しずつ食べたり。
ベッドの下にも収納が!
初めての一人暮らしらしいけど、自活力がめっちゃ高い。
玄関には車椅子。外に出る時は骨折のリスクを避けるために乗るようにしてるとのこと。
なにやらクックドゥ的なパッケージが見える。
青椒肉絲でした。なんかぽつんとあるのシュールで笑った。
「記事のタイトルは車椅子と青椒肉絲で!
なんか響きカッコ良いし笑」とリクエストをもらった✌️
実家に荷物置いてんのかと思ったけど実家にも段ボール一つぶんくらいしか荷物ないってほんまに衝撃。
最後に、玄関先でわいわいポージング撮影。
(ポーズ指定は、no.3のえんしのさんが。笑)
お邪魔しました〜!



ほ〜んまに物が全然なくて、綺麗に整いまくっててホテルみたいなお部屋でした。すごい。見習いたい。

小さい頃はよく骨折をしちゃうから、親が心配してあんまり遠くには行かせず。中学生くらいまでは、家から500mくらいの範囲の世界しか知らなくて。

高校生になって電動車椅子に変わって一気に世界が広がり、それから外の世界ってこんなに面白いんだ!となって今でも街歩きが趣味になったらしい。
自分の地図が広がっていく感覚が好きなんだとか。

この家に住んだのも、早めに実家を出て一人暮らしできるぞ!ってことを親に若いうちから見せて安心させたいからとのこと。ソーシャルアパートメントなら、もし何かあっても人目があるから安心ってことでここを選んで。もう部屋も料理もぜんぶ一人暮らしばっちりやと思う。まだ数カ月やのに...😂
ちなみにこの家に住むおそらく最年少。

自分が22歳の時はこんなにちゃんとしてなかったな...すごいな...の気持ちでいっぱいの取材でした。

ミニマリストの極意、参考にします....!
(物を買ったら、何かを捨てるってやつ。なかなか難しいよな🤦‍♀️)


取材・文章・写真/あかね


▼次のお部屋を見る

▼お部屋取材を始めた経緯


▼最初から見る(vo.1)

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?