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MY課題映画感想/2024.05

前置き▶️いつまで経ってもマイリストが減らないので、10本を選び「MY課題映画」として毎月見ていくことにした。このnoteはSNSのつぶやきをまとめたもの。合わせて☆5段階評価も。(黒星★が得点)
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今月の課題映画



プロミス/戦慄の約束

面白かった。共に死ぬはずが逃げ出してしまったボウム。中学生の娘を持つ母親になったボウムは親友の霊と再会する。自業自得で巻き込まれる娘が可哀想だが…逃げてしまう気持ちも分からなくはない。タイホラーそんなに怖くないと思っていたがこれはちょっと怖かった。

親友同士のボウムとイブが主に死のうとする背景には、アジア通貨危機があり、実際にタイでは経済危機により、失業者や自殺者が多発したという背景があるよう。また、バンコクに実際にある廃墟「サトーン・タワー」で撮影が行われたそう。そう思うと更にちょっと…。

(★★★☆☆)

カウントダウン

NYでルームシェアする3人のタイの若者。新年のカウントダウン前にジーザスという売人を呼びハイになるが、次第にジーザスに不信感を抱き始める。ヒトコワにみせかけた説教映画で、全体的にぬるっとしていてだるい。仏教とキリスト教も融合してしまうのはある意味すごい。

(★★☆☆☆)

THE POOL ザ・プール

6mの深さのプールの水が抜け、梯子なし、連絡手段なし、絶体絶命の最中ワニもやってくる!設定がもうわけわかめだが、本編も突っ込みどころ満載で、手段があれどダメにする主人公にヤキモキ。でもなんか見ちゃう。他の方の感想でも触れているが、犬の扱いは確かに酷い。

劇中、恋人が妊娠しても養えないから中絶すると言う主人公に友人が、中絶は違法と答えていたことに衝撃を受け、色々調べたら妊娠期間が20週に入るまで中絶が合法化されたのが2022年だった。この映画は2018年制作なのでなるほどな…と。しかし、2022年の法改正以前から、レイプや母親の命を脅かす場合の中絶に関しては合法とされているようです。

参考までに🔽

(★★★☆☆)

マイ・セックス・ドール

AV男優の父親のトラウマで、性行為ができない大学生のイット。父の死後届いた荷物を開け、セックスドールの電源を入れてしまう。おばかコメディ&都合のいいドールとの夢物語でしかないが…何だかんだ見れてしまったのが悔しい。

セックス・ドールの初期設定が日本だったり、日本の日活ロマンポルノなのかポルノ映画なのかわからないが…その辺りのポスターも多かったりとタイから日本はどう思われているのか?と思わなくはない。日本は、性教育等においては後進国だと思うが…。

(★★★☆☆)

スカした彼はサイキック

“傲慢男”と呼ばれるSNSスター・サンは心の声が聞こえるという能力に悩まされていた。そんな時に出会った小説家のアナは、なぜか心の声が聞こえない。設定もノリも10年前のラブコメを見ているようだが…メインの2人より、ピートとブラウニーの関係性が可愛い。

(★★★☆☆)

湖底の空

日本人の父と韓国人の母を持つ空。上海に住む空は、仕事で日本人の望月と出会う。望月のことが気になるも、後悔を抱え浮遊するかのように生きる空は、深い関係になることを遠ざけていた。時折ん?と思う演出はあれど空気感が好きで揺れ動きながら後悔と向き合う空の心情も良かった。

(★★★☆☆)

旅愁

民泊を営む李風とひょんなことから同居することになった王洋。穏やかな生活は、王洋のかつての恋人によって崩れていく。愛する人の大切な人も愛してしまうのか、それとも嫌いになれなかったのか。物足りなさもある青春模様だが、ふとこのような映画を本国で描けるのかといらぬ邪推を…。

(★★★☆☆)

縁の下のイミグレ

技能実習生をテーマということでずっと気になっていたが…珍しくとんでもなく怒っている。前半は技能実習生の制度の皆知らないだろ?とタラタラと説明、その後一番伝えるべき言葉をその場の人に伝えない。観客に伝わればいいってもんじゃないでしょ、グロテスクすぎる。

あくまで一つの選択肢と言って、結婚すれば配偶者ビザが取れるという話が飛び出した時は白目剥く。どういう神経?笑えないって。コミカルに制度を説明するだけならまだ耐えようかと思ったが…終盤の展開が酷すぎて笑えない。メッセージ自体は悪くなくても独りよがりの説教映画でしかない。

(★★☆☆☆)

MISS OSAKA ミス・オオサカ

自信もなく、戸惑いを抱えたイネスは、旅先で知り合ったマリアに惹かれ、彼女になりたいと思う。とある事件により、彼女の住む大阪のキャバレーで働き始め、自信をつけるも…どこまでも私は私だった。浮遊するイネスの心情に沿った映像は綺麗だが…うむ、退屈。

幻想的な物語だからいいのかもしれないが…リアリティのなさにちょっと引っかかってしまったのもこの映画にのれない要因だったな。阿部純子さん演じるキャバレーのキャストも良かったが、カラオケで英語を覚えたにしてはペラペラすぎる。

(★★★☆☆)

世界は僕らに気づかない

とても良かった。青春映画、母子の物語としての良さだけでなく、様々なマイノリティの背景の描き方と作品の距離感が素晴らしい。馬鹿にしているのか?これが限界なのか?とげんなりする映画も多かったなか、期待していたその先まで描いていることが嬉しい。

(★★★☆☆)

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