感じている魔法は本物かしら?
魔法の使い方を知らないと言うだけで随分とたくさんの傷を増やしてしまったような気がする
どこから聞こえる声
自分の中から聞こえる声
それは本当?それとも幻想?
感受性の強さは、誰にも見えないものを見させ
誰も感じていないであろうものを自分自身に感じさせる
それが真実かどうかは、誰に聞いても答えはないし
誰かに聞いたところで、返ってくる反応が分かっているから口をつぐむ
それでも、ほんの時々同じように何かを感じている人が同じような言葉をボソリと呟き
ああ…やっぱり、そうなのだと思ったりもする
感受性には、答えはない
だから、使い方はとても大切
私の人生は思えば、この感受性よりも信用できるものが無かった
だからこそ、感受性を信じすぎることでいくつも失敗をしたし、多くのものも失ってきた
一人で生きることは当たり前だっただから、それもでまあ良いかなで落ち着くのだけど
どうしたって、なんだかどうしようもないやるせなさばかりが募って行き
何を信じれば良いのかさえ分からなくなっていた時にある映画に出会ったのだ
それは、『西の魔女が死んだ』の作中の一言
感性が鋭く、母に扱いにくい子だと言われてしまう主人公、舞
そんな舞が西の魔女こと、おばあちゃんの家で魔女修行をするお話
おばあちゃんは日常の生活を通して様々な心との向き合い方を教えてくれる
私も子供の頃にこんな魔女修行を受けていたら
もっと何かが違っていたかもしれないと思うような素敵なお話
そんな作中での一言
私自身も、主人公の行動もおばあちゃんの一言にも見覚えがあり
心にサクッと一つき刺さったのだ
これは、きっと自分が思いたいように思うことで魔法の使い方を間違っていて起きたことなのだと今では思う
そんな私も今は、少しづつ魔法の使い方が過去よりも上達した
そのためにした事は、まずは自分の感じていることを素直に受け止めること
過去の私は、自分の感受性の察していることをどこかで疑い
その癖に、頼りにし過ぎて盲信し
どこかで、この世界には受け止められないことだと諦め
そして、恐れていた
そして何よりも、周りの誰かや、社会の間で彷徨うことが状況を悪化させてきて
誰かと共に生きたいが為に、誰かと自分の間を右往左往して来たのだ
そんな迷子の魔女は、先輩魔女が登場する映画を見てある決断をする
誰かより、この社会がどうかよりもまず自分を
例え、それで孤独になろうともまずは自分の声を信じてみて
そして、冷静に受け止めるのだと
そう決めて、私は自分の感受性と仲直りをした
思えば、その出来事は私にとっておそらくその後の転換期になりうることで
魔法のレベル上げるには、とても大切な避けられないことだったように思う
とは言え、それだけではどこか盲信しているのと変わらない
自分の中のあっているかどうかも本当のところは分からないことを信じると言うのは、どこか危険が伴う行為
ーだって、自分はそう言うからそれは何か意味がってやってくるのでしょ?
と過去の私なら答えるかもしれない
そんなレベルアップ目前の過去の魔女に
今の私ならこう答える
ーこの時大切なのは自分自身が冷静どうかなのよ
その感受性が感じている時に、あなたの胸の中では何か黒い雲が渦巻いていない?
それは、どこかで見覚えがあるものではないかしら?
そう、感受性がある人はきっとたくさん傷ついて来て
意味があってついたセンサー
だから、センサーが鳴る時もきっと何かに反応して鳴っている
つまり、その時にあなたは何を目的としてそのセンサーを自分自身が鳴らしていると思う?
あなたは、あなたをただ守ろうとしているだけなんじゃない?
それが過敏すぎているのか、それとも冷静に捉えた上でそう思うのかが重要だと私は思うの
そんな言葉をかけたら過去の私はなんて言ったかな…なんて思うのだけど
私の魔法の上達に必要だったものは
つまり、傷の治療
心の傷を癒せば、過去に傷ついた時と同じような場面であっても冷静でいられる
そして、自分自身の感じるものを素直に冷静に受け止めることで
私は魔法をそれなりにうまく使えるようになった
まだまだ、半人前なのは否めないのだけど…
この世界でとても鈍感では生きられなかったのよね、きっと
それはそれで、きっと役に立つもの
私もこんなセンサーなければいいといつも思って来たけど
今はとても頼りになる右腕
もっとそう感じられるように、腕を磨かなくちゃね
同じ魔女ならきっとわかるでしょ?
私の好きな映画『西の魔女が死んだ』
今はない、このロケ地のおばあちゃんの家を過去に尋ねたことがあります
作中で使用したワイルドベリーをもらい
映画を思い出しながら、ぐるりとおばあちゃんの家を見て回りました
2013年と、かなり前のことですが
その時の思い出の写真をいくつかご覧ください
魔女の修行も楽じゃない
でも、魔女として生きるのなら
ちゃんと技を磨かなくちゃ
空は飛べないかもしれないけどね、きっと軽々と朗らかに生きられるように魔法を授かったのでしょうから
なんて、一言と思い出の写真を最後に
魔女仲間たちにエールを送ります
akaiki×shiroimi