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小さなきみの小さな愛の入り口を


子供心と大人の心
どちらも入間混じるときにこそ
そんな複雑な道のりを一緒に笑いながら歩いていけたら

きみは安心して大人になっていけるのかい?


タイタニックの映画を一緒に見たいのだけどねぇ...
おっぱいが出ちゃうから、みせらんないな..
と言うとケタケタ笑う息子

そして、放送禁止用語をどこからか覚えてきて
ママ、知っている?とニヒニヒと笑っている

その癖に、広告の少し過激な魅惑的な可愛い女の子なんかを見ると嫌悪感を示す

そんな時はすかさず
「でっかいおっぱいだねぇ..すんごい揺れてるわ...」とか言ってみる

そしてまた2人でケタケタと笑う


シングルマザーとして母親だけで子育てをしていると
子供の性への意識は少し偏りがちになってしまうように思っている

愛と言うもは誰しもが、段階を経て知って行くものではあるのだけど
大人と子供の境目を生きる子供の小さな芽生えに水をあげるように芽を摘み取ってしまわないようにと思うこの頃

年頃の年代の子供達なら一度は通るであろう
異性への愛の芽生えを嫌悪感と取ってしまう事
自身の息子は理数系脳なだけに、愛と言うものへの嫌悪感は強い気がしている

そんな時は、自分自身が子供の頃に性へのオープンさがなかった家庭のことを思い出す

どこかタブーの様な扱いをされていて、そんなものを隠されているような気まずいような詰まりの様な物を感じていたのだ

でも、愛の芽生えも
性への意識も人間として生物として、とても自然なこと

だからこそ、どうかそんな想いを悪いものと捉えないで欲しいと思い
せめても母としておかしな発言をしてみるのだ

おっぱい上等、誰かを好きなことは良いことよと

思春期になると少しづつ私と息子は異性になり
息子とは銭湯に行けなくなった

私は、父であり母であるのだけど
女心さえ怪しい私は
男心は更にさっぱり分からないので、男としてどうあるかは教えてあげることは叶わない

それでも人としてどうあるべきかは、いつも自分の背中で語りたいとは思っている

いつか父になる息子が誰かと結ばれる時に幸せな人生を共に築いていける様にと

そのための準備を今からしてるところなのだ


息子が誰かを好きなる喜びや悲しみを味わってほしい
そして、大切な息子を誰かが好きになってくれたら

共に愛し合い手を取り生きて行って欲しい
私からバトンを渡せる日がいつか来てくれるようにと

ママみたいな素敵な人を見つけてねとか言ってみたりして...
本当はもっとまともな人を見つけるのよとも思うのだけど

私は自由に人生をひとりでも謳歌するからどうぞお二人でお幸せにと言える自由なお婆さんになれたのなら100点満点

その為にも、おっぱいを好きなことは自然なこと
でも、もうすこし早いかしら?
少しづつ、スポイトで垂らすように知っていこうねと

見ないふり、知らないふりをしてあげるから
どうか未来の誰かと結ばれる準備をしてほしいと母として
いつも願ってやまない


akaiki×shiroimi

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