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強い人ではなく,やさしい人だからこその出禁:僕のマリ『常識のない喫茶店』(柏書房)
原稿が進まないときに限って,関係ない本を読んでしまう…。
でも,そういうときに手に取る本にかぎって,原稿をすっきりと断念させる魔力がある。今日,読んだ本もまさしくそうだった。
僕のマリ「常識のない喫茶店」(柏書房)
今年一番,心が動いた本。
まだうまく言葉にできないのですが,あふれまくる感動を以下に少々。
「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」という喫茶店で働く20代女性のエ
書評『モテないけど生きてます:苦悩する男たちの当事者研究』(青弓社)
「ぼくらの非モテ研究会」という一風変わった研究会があります。神戸大学 発達科学部の卒業生,西井 開さんが主宰されているのですが,その西井さんが,会のメンバーとともに『モテないけど生きてます:苦悩する男たちの当事者研究』を出版されました。
いやー,ちょっとだけ読もうと思ったら,面白すぎて,各種締め切りをぶっちぎって,最後まで読んでしまいました…(関係各位申し訳ございません)。
もしかする
「できる」学びと「いる」安心感の両方がならびうるNew School
赤木和重(神戸大学/akagi@pearl.kobe-u.ac.jp)
はじめに
私に与えられた役割は,富田さんが作成したドキュメンタリー動画(New School of Syracuse)の解説を行うことです。ただ,少しそのまえに寄り道をさせてください。動画の解説のまえに,私がNew Schoolとどのようなかかわりがあったのかについて書きます。動画の背景にあるストーリを共有することで,動画が
『変態紳士』なるものの感想
フェイスブックで「ブックカヴァーチャレンジ」に取り組んでいるのだけど,そのなかの1冊を。変態と紳士の組み合わせが絶妙ですけど,読み終わると納得する,そんな1冊でした。
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高嶋政宏『変態紳士』ぶんか社
いろいろやらないといけないことはあるのですが…(スミマセン)
授業その他もろもろでアップしたくなった一冊を。
タイトル。「変態」と「紳士」
人間はどこから壊れていくか?
2017年4月号全障研兵庫支部の機関誌から。
少し背景を。2017年1月に『アメリカの教室に入ってみた』(ひとなる書房)という私にとって初の単著を出したのだけど,そのあとが大変だった事情を書いたもの。無理しすぎるとよくないですねぇ。しかし,あと一歩無理してたら,閾値を超えるとこでした。あぶなかった。。。
以下,本文。
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人間はどこから壊れていくか?中年になって
最近,おしっこ,もらしましたか?
全障研兵庫支部機関紙「はあとぶりっじ」2019年6月号
からの転載です。
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ヨシタケシンスケさんというかたの絵本が我が家で大人気。小1の息子も,中1の娘も,そして,私も,何度も何度も読んでいます。
私が,ヨシタケさんの絵本に魅かれる理由は,次の3つが絵本からにじんでいるからです。1つは,ゆるやかな寛容さ。2つは,異質を気づき,おもしろがっているところ。3つ