マガジンのカバー画像

ボクはキミと恋がしたい。異国で異国人で言葉が通じなくても。

5
※フィクションです! あなたの創造にお任せしますが、この物語は実際に起こったこと、起こっていないこと、脚色したこと、未来的願望、妄想などが含まれます。 一先ず、そういうスタンスで…
運営しているクリエイター

記事一覧

#5

その後、友人が手配してくれたタクシーで家に帰った。
道中は気を張っていないといけないんだけど…
キミの笑顔ついついを思い出してニヤけてしまう。

無事帰宅。

シャワーを浴びて、ベットに横になる。
なんだろうね。
また、キミのことを思い出してしまう。
心が和むっていうかなんていうか。

正直、すぐ会いたいと思った。

でもなかなかそうはいかないんだろうなぁとも思った。
友人経由だから、段取りをして

もっとみる

#4

ボクと君はそういう出会いをした。

周りから見れば何でもない、軽く挨拶しただけの関係。
だけど、その出会いこそが、これからボクの生活を左右する出会いとなる。

キミは会釈をするとそのまま友人の彼女と話しながら楽しく笑ってたよね。
どんなことを話していたかはボクには分からなかったけれど…
2〜3分ぐらいかな?
話終えたキミはもう一度会釈して帰っていった。

一方、ボクはその姿をずっと見てた。

友人

もっとみる

#3

ドキッ、と。

心臓が飛び出しそうになったんだよ。
本当だよ。
キミは知らなくて当然だけどね。

異国人なんだよ。
目元も鼻も口も顔立ちも肌の色も…
何もかも違うんだよ。
日本人じゃないんだよ。

ここは異国。
普段日本人には会わない。
異国人を見慣れて始めて、違う人種、違う世界が形成されてて、ボクなんかが異国人の生活の中に入れないと思ってた。

彼らにとって、自分こそが異国人。
日本人は異国人。

もっとみる

#2

そう、キミが現れたんだ。
友人の彼女と話しながら歩いてきたキミが。

その時ボクは軽く会釈した。
当然、日本の日本人の感覚だよね。
人に会ったら挨拶をするってことは。

キミは少し驚いて、すぐ同じように会釈してくれたよね。
少し、微笑んで。

ドキッとした。

流れるのような会釈までの仕草が、自然で落ち着いていて。
微笑みがとても…

とても、良かった。

ここは異国の地で、異国の女性にドキッとす

もっとみる

#1

初めてキミとの出会いは友人との飲み会の席だったね。

特に何かを期待してたわけじゃないんだ。

友人の彼女の親戚が遊びに来るって聞かされてただけだから何のことか、ちんぷんかんぷん。
それが男性なのか、女性なのか、若いのか年老いているのか、その時は気にもかけていなかったんだ。
飲み始めても、そんな話題忘れてたし、友人もその話題に一切触れていなかったし、ね。

友人とは、仕事の話で盛り上がっていて、ど

もっとみる