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道民「ワヤウマ」【17】北海道の甘~い赤飯

ごきげんよう🍒アカチェリーナ4世です🤙🏻👈🏻


「北海道の赤飯って甘いんだって!やだー」
「内地から北海道に来て、一番無理だったの赤飯だったね。
甘い飯でおかずが食えるか」


とかなんとか
内地の皆さんの悲鳴をよく聞きます

が!

北海道民を代表して(勝手に笑)
言わせてください


北海道のお赤飯は
おいしいんですよ!



なんてったって
私はなんでもない日に
お赤飯を炊く程の
無類のお赤飯好きなんですが


逆に
内地で甘くない赤飯を食べて

なんじゃこりゃ

と思った経験があります
お互いにお互いの食べ親しんだ
赤飯じゃないとやっぱダメだよね



さて
うちのお赤飯は
他の家とはちょっと違う

素敵なお赤飯なんですよ

ばあちゃんが生きていた2年前までの
話になりますが

宮城に住んでいる
ばあちゃんの異母兄弟の
ひでおじさん一家が

毎年うちに送るためだけに
一生懸命家の前の畑で
もち米を育ててくれていたんです

昔、ばあちゃんがひでおじさんの家で
ご飯をご馳走になった時に
あまりにご飯🍚が美味しくて
「札幌ではこんなに美味しいお米は買えない」
と絶賛したことがきっかけで

お米ともち米を作って
送ってくれるようになりました

一つ一つ手植えして
ほんとに大変な思いをして
一生懸命育ててくれてるんです


年末になると毎年
そのもち米を送ってきてくれて
そのもち米で

ばあちゃんと母親と私の3人で

餅つき機を使って
お餅をついて、お赤飯を作ります

お餅は
母親がつきあがった大量の餅を
片栗粉を打った台にバサッとあげて

私とばあちゃんが待ち構えてて
容器に入れてぺったらこくしたり
鏡餅用に丸くしたり
オッケーの手をしてその間から
餅をにゅるっと出してちぎっては雑煮に入れたり
わたわたとやります
(ぺったらこくして:薄く平たくして)

そうしてできた餅を
会社(親がやってる町工場のことね)
の神棚のお供えやお得意さんに配ったり

うちの神棚と仏壇にお供えして

残りは切り餅にして
冷凍しておきます
これを1年小腹がすいたら
トースターで焼いて食べます

お赤飯は母親が餅つき機でふかして作ります

そして食事の時
必ずばあちゃんが話す話



ひでおじさん一家が

うちのためだけにわざわざ
もち米を作ってくれていること

最近はひでおじさんが高齢になって
中腰で稲を植えるのが大変になってきていること

代わりに娘さんや息子さんが手伝っていること

を話して聞かせてくれて
感謝して食べねばダメだよ
と言われます

何度も聞いているので
もう暗唱できるくらいなのですが
私はばあちゃんの話を
何度でもこころよく聞きます
だって私はばあちゃんにだけは仏だから

なので私は毎年
ひでおじさんとご家族に感謝しながら
おいしいお赤飯とお餅を食べます

加減を知らない母親が赤飯に食紅を入れるといつも蛍光ピンクになる

おじさんいつもありがとう
ばあちゃんが亡くなる数年前に
ばあちゃんの方から
もうもち米はいらないよ
って断ってました

おじさん大変すぎるもんね

ひでおじさんの作ったもち米は
市販のとは全然違くて
甘くて、粘りが強くて
冷めてもおいしいもち米でした


お赤飯にしても
ひでおじさんのもち米で作った赤飯は
翌日になると
もちもち感が増して甘くなって
すごくおいしくなるんですよ

北海道の赤飯は
通常
もち米とうるち米を混ぜて炊くんですが

うちはひでおじさんのもち米オンリーで炊いていて
ちまきみたいな食感って言えばいいのかな?
米!よりは餅に近いぎゅっとした感じ


あと中に混ぜる甘納豆も
通常の北海道の赤飯は
大粒のやつを使うんですが
うちは小粒のやつを使っていて

ある年母親が大粒が売ってなかったからって
小粒で作って家族(主にワイ)に大好評だったから
それからはずっと小粒の甘納豆で炊いてます

大粒のやつよりめちゃくちゃ
甘納豆がごはんと絡んで
おいしいの!

ほんとにこれはおススメ
小粒でお赤飯炊いたほうが絶対おいしい


こんな素敵なお赤飯を食べて
私は育ってきたんですよ~


で、私はお赤飯が本当に大好きすぎて
お祝いでもなんでもない日に作るんですが
自分で作るとなったら

餅つき機だして~

なんてダルいことしてらんないから
改良に改良をかさねて
簡単に
お赤飯を作っています


早速ご紹介
内地にお住いの皆さんも
是非作ってみてね


材料は
もち米 2合
小粒の甘納豆 もち米2合につき1袋は贅沢に入れたい 1袋~
食紅 小指の爪の先くらい

もち米をとぐ

炊飯器にもち米と水(普通米の目盛りで2)を入れる

食紅を入れて水の色をまっかっかにする(入れすぎ注意❗️母親のお赤飯みたいに蛍光ピンクになる笑)

30分かまんどいてから炊く(かまんどく:放っておく)

炊きあがったら甘納豆を入れて混ぜる

食べる時にお好みでごましおを振る


簡単でしょ

一食分ずつラップに包んでおけばおにぎりみたく食べれるよ🍙



母親は甘納豆の表面の砂糖を落とすために
一回水でサッと洗ってましたが
私は落とさないでそのまま入れます

砂糖を一緒に入れることで
冷めても
もち米が固くなりにくいので
翌朝もそのまま食べることができるので

あと甘いのが好きだから


最近北海道でも
おせちを買う家が増えてきましたが

北海道の年末料理は
お赤飯 or ちらし寿司とお刺身とうま煮とお蕎麦と黒豆となます
大体これらがベースで
各家庭で色んなものを足して食べてる
って感じだと思うんですが

お赤飯と刺身はほんとに
相性がいいです!
お醤油をつけた刺身をお赤飯と一緒に食べると
甘じょっぱくておいしいの


自分で作る赤飯は
ひでおじさんのもち米を使って
餅つき機でふかした
母親のお赤飯には敵わないけど

やっぱなんまらうめーんだわ笑



*********巻末CM**********
ばあちゃんが亡くなったことで
ひでおじさんとの交流が激減してしまって寂しい
アカチェリーナ4世ですが

真面目な面もあってですね
普段はシンガーソングライターとして
『辛い気持ちを口にだして伝えていくことで
皆で自分の辛い気持ちを言えるようになろう』と
いうメッセージを発信しています

公式HPにたくさん自分の気持ちを載せているので
見に行ってみよう

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