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「知性」と「待つ勇気」と「リスペクト」と。
わたしの話を聞いている相手が、退屈そうにしてるときがある…
わたしの話の内容や話し方に、何か問題があるのかな?
今回は、そんな悩みを解決するヒントをお伝えします。
子育て中の悩み
わたしは小学3年生の娘を育てる ワーキングパパです。
ここ最近、わたしを悩ませている娘の言葉はこれ(以下)です。
パパ、話が長い。
はい、毎日のように言われています。そして毎回、傷ついています。
わたし自身はそんなに長い話をしているつもりはありません。しかしわたしの話を聞いている娘の顔はだんだんと退屈でめんどくさそうな表情になり、あげくの果てに上記のような言葉を吐き捨てられてしまう始末です。
・オレの話って、そんなに長いのかな?
・それとも話の仕方が下手なのかな?
そんな悩みを抱えたわたしは、運命に導かれるがごとく、いまのわたしにぴったりな本に出会うことができました。
この本です。
本書のおかげで、わたしの抱えていた悩みの原因は言語化され、モヤモヤが解消しました。そして、改善にむけた行動をスタートすることができました。
知性とは?(本より引用)
この本の著者はコンサルティング会社に勤めていた経験のある方で、本書は基本的にビジネス向けに書かれた本です。ですが内容はコミュニケーションに関するものなので、仕事だけではなく家庭生活などすべての人間関係に活かせる内容になっています。
まず1つ、本書の中で出会った言葉を紹介します。
それは、
知識は、
誰かのために使ってはじめて
知性となる。
です。
著者は、真に頭のいい人は「賢いふり」ではなく「知らないふり」ができる人だと言います。頭のいい人は、本当は知っていることであってもあえて知らないふりをして相手の話をよく聞き、相手が聞きたがっている内容の要点を把握した上で話しはじめる。必要なときに必要なことだけを的確にアドバイスできるので、相手に喜ばれるというわけです。
また、こうも言います。
知識は披露するものではなく、
誰かのために使うもの。
この内容を解説する、こんなエピソードも登場します。
いきなり「カフェオレとカフェラテの違いって知ってる?」と一方的に話しはじめてしまえば、それは知識の披露にすぎない。ただ「賢いふり」をしているだけです。でももし、友人とカフェに行って、相手が「デカフェってないんですか?」と店員さんに聞いているときに、こんなアドバイスをしたらどうでしょう。「カフェインが苦手だったらカフェオレよりカフェラテの方がいいかもしれないよ。なぜならコーヒーとミルクの比率はカフェオレは5:5だけどカフェラテは2:8で、カフェラテの方がカフェインが少ないからね」と。
これこそ、知性があふれる瞬間です。知識を披露して自己満足や悦に浸るのでなく、相手のために上手につかってあげることのできた素敵なエピソードです。
時間は相対的なもの
さて、この本を読みながらわたしはこんなことを考えました。
それは、
「話の長さ」とは、何分何秒話したか?という数値であらわせるような「絶対的なもの」ではなく、相手(聴き手)の体感に左右される「相対的なもの」なのだ。
ということです。
聴き手にとって興味のある内容であれば、3分や5分の話もあっという間に過ぎ去ります。でも、まったく興味のない話を聞かされれば、それがたったの15秒であってもイライラしたり退屈になったりするもの。つまり同じ長さの時間でも、聴き手の体感時間は長くなったり短くなったりと変化する「相対的なもの」なのです。
この体感時間を左右する決め手は、聴き手の興味関心度の強さです。そして聴き手の興味を把握するには、話し手の知性が必要です。これはつまり、聴き手の体感時間は、話し手の知性の有無によって決定付けられるということを意味しています。
待つ勇気
そう考えると、知性のある話し方をするために求められるのは「待つこと」なのではないかと思います。
人間誰しも、持っているものを披露したくなる習性があります。自分が持ってる知識を人に伝えたいとか子どもに教えてあげたいと思うのは自然で当然のことなのです。でも、それを相手の事情や状況、タイミングを考えずに一方的に押し付けると、相手にとっては迷惑千万なのです。
そこで「待つ」ことが大切になってきます。相手が求めてきた瞬間にその知識を取り出せるようにつねに準備をして、待っているのです。そしてその待つという行為は、「残念ながら相手がいつまでもそれを求めてこないかもしれない」、「せっかくもっている自分の知識が日の目を浴びるチャンス(出番)がないかもしれない」という恐怖感をともないます。だから「勇気」も必要なのです。
ただ待つだけでなく、「待つ勇気」が必要。ムダになる可能性があるという恐怖感と戦う強い心と立ち向かう勇気をもって待ち続けられる人が、知性ある人になれるのです。
相手へのリスペクトの心
今回紹介した以下の本、
には、このようなことも書いてあります。
大切なのは、何かを話したくなった時にそれは相手のためになるかという視点で考えることです。その知識が相手のためになるか?と立ち止まることで、自分が知識を披露したいだけなのか?ただ言いたいだけなのか?という自分に気づけます。(中略)
頭のいい人は自分を客観的に捉える能力に長けています。話す前に相手の立場に立つことで自分を客観視できる人。それこそが、頭が良くて知性のある人なのです。
知性があり頭のよい話ができる人とは、自分のことを客観視して相手の立場に立てる人。そして、相手のために自分の知識を上手につかえる人。これはつまり「相手のことを尊重し、思いやれる人」、言い換えると相手へのリスペクトの心がある人です。
相手をリスペクトして信頼して尊重できるからこそ、相手にとって最適なタイミングを待つ勇気がもてます。そしてそのタイミングを待って話をすることで、知性のあるコミュニケーションができるようになるのです。
わたしが小学3年の娘に「パパ、話が長い。」と言われてしまっていたのは、きっとわたしの娘に対するリスペクトが足りなかったのだと思います。「どうせ知らないだろうから、オレが教えてやろう」などという傲慢な考えが娘にとってはまったく興味のない話につながり、体感時間を長引かせていたのでしょう。
これからわたしができる心がけは1つです。それは娘が聴きたいことは何なのか?を的確に把握するために、娘の話をしっかりと聴くこと。つまりは、娘の言動を最大限に尊重して、リスペクトの心をもって接することです。そうすればきっと、もう「パパ、話が長い。」と言われることはなくなるはずです。
今回は以上です。
この記事が、みなさまが毎日の生活を楽しくするきっかけやヒントになればうれしいです。
それでは、Have a great day !!!
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