妬みと嫉みの違い
こんにちは!
人間は、自分の感情や思考といった内面に対する解像度があがるとウェルビーイングになれます。なぜなら、感情や思考を的確に認識できるようになることで、自分のアタマやココロの癖を理解でき、自分の扱いが上手になるからです。
そこで今回は、自分の感情の解像度をあげるためのヒントを1つお伝えします。
テーマは「妬みと嫉みの違い」です。
妬みと嫉みの微妙な意味やニュアンスの違いを理解すれば、自分がそれらの感情をもったとき、的確に把握して上手に対処できるようになるはずです。
自己の内面をより理解し、毎日を心地よく過ごしていきたい方は、ぜひさいごまでお読みください♪
妬みと嫉みの違い
「妬(ねた)み」と「嫉(そね)み」はいずれも似たような感情を表す言葉です。
そのため、混同されたり、同一視されることもおおいです。
2つを組み合わせた「嫉妬」(しっと)という熟語があることも、このことを助長している原因でしょう。
しかし実は、それぞれの詳しい意味や正しい使い方には違いがあります。
妬みとは?
「妬み」は「ねたみ」と読みます。
「妬み」は能力・容姿・立場などのあらゆる物事について、自分より優れている他人に対し、うらやましさのあまり憎く思ってしまう感情のことを指します。
たとえば、同僚が評価されていることをうらやましいと思い、「なぜあいつばかり評価されるんだ」と憎らしく思う感情を表現する言葉が「妬み」です。
嫉みとは?
「嫉み」は「そねみ」と読みます。
「嫉み」は、他人の長所や幸福をうらやむ気持ちが表現され、うらやましさが募って悔しく思う感情が含まれています。
「妬み」で用いた、「高く評価される同僚とそうでない自分」の例で解説すると、同僚に対してうらやましいと思うあまり、「どうして自分は評価されないんだ」と悔しく思い、腹立たしい感情を表現する言葉が「嫉み」です。
妬みと嫉みの共通点と違い
「妬み」と「嫉み」は、共通する意味と異なる意味合いの両方を持ち合わせています。
相手の良いところや幸運に対し、うらやましく思う様子を意味する点は共通です。
一方で「うらやましい」の後の感情に違いがあります。
「妬み」はうらやましくて「憎く」思う感情を表し、相手に向けたネガティブな感情を表します。
一方で「嫉み」は、うらやましくて「悔しく」思う感情で、これは相手というよりは、自分自身の中にある感情を表す言葉です。
ネガティブな感情の矛先が異なるのです。相手に向いてうらやましがるのが「妬み」、自分に向いて自己否定してしまう状態が「嫉み」です。
正しい使い方
以上を踏まえ、「妬み」と「嫉み」の正しい用法を、例文を用いて確認してみましょう。
「妬み」を使った例文は以下のとおりです。
「彼」が評価されて出世したことを、「自分も出世したい」とうらやましく思い、憎らしく感じていることを表す例文です。
自身が出世できなかった悔しさよりも、「彼」を憎らしく思う感情が強いため、「妬み」が使われています。
反対に「嫉み」を使ったの例文は以下のとおりです。
何らかの成功を収めている「彼」に対し、うらやましく思うと同時に、成功していない自分自身に対する悔しさを表す例文です。
自分の悔しさや腹立たしさに意識のベクトルがむいているため、「嫉み」が使われています。
さいごに
妬みと嫉みは、実は、日本人に特有の感情だといえます。
なぜなら、英語では妬みも嫉みも「jealousy」(ジェラシー)また「envy」(エンビー)という単語が使われます。英語圏では、言語上、妬みと嫉みとの区別がないのです。
言葉の区別が存在しないのは、その必要性がないからです。必要性が生まれないのは、そもそも違ったものだという意識がないことに起因します。
つまりは、英語圏の人たちは「妬み」と「嫉み」とを区別しようとも思わないし、区別する言葉も持ちあわせていないのです。
一方で日本人は、意識をして区別するための言葉を生み出しました。
日本人はそれだけ、世界的にも「感情に繊細な人種」だということなのでしょう。
その繊細さをプラス方向に活かすもマイナス方向に使ってしまい苦しむのも、その人次第です。
せっかくならば、自分や周囲の大切な人にとってプラスになる使い方をしていきましょう!
その方がきっと、あなたの人生がウェルビーイングになるはずだからです。
今回は以上です。
この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。
今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!
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