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今、心に響く "We are all mortal."

昨日、noteを見ていてとてもショッキングなことがあった。いまだにそのことが消化できない。まだお会いしたこともない方のことが、心に重くのしかかっている。

ひらさわあけみさん。

ひらがなで書かれた優しい名前の通り、優しい記事を書かれる方だった。「読むこと、書くこと、食べることが好きなひらさわあけみです」というフレーズで始まる記事は、いつもおいしいもので溢れ、読んでいて心の疲れがスーッと抜けていった。


「あけみは携帯を置いて眠りました。家族より代理投稿」の意味が、最初分からず、文字通り受け取ったら、フォロワーさんからのコメントで永遠の眠りにつかれたことであるらしいことがわかり、呆然とした。

今はもうこの世にいらっしゃらないのに、記事が、おいしいものの写真が残っている。この不思議な感覚にまだボーッと包まれている感じだ。

最近、私の周囲でも、職場の大先輩など他界された方もいる。また私の父は高齢で大手術を、しかもいくつも、逞しく乗り越えている真っ最中。コロナのためにまだ会いにいけずずっとヤキモキしているのだが、一時は最悪のことも考えた。私たちにはいつでも死がすぐ隣にある。

今、英語のフレーズがひとつ、思い浮かんだ。

We are all mortal.


確か高校の英語の授業で習ったっけ。「私たちは、皆命に限りがある」
あの青い頃はその言葉の意味や重みはちっとも響いていなかったのを思い出す。「へえ、”mortal = 亡くなる運命にある”っていう形容詞があるのか。そう言われりゃ誰でも、そして自分もそうか。」程度だった。

それ以来忘れていたこの言葉が今蘇ってきた。
確か、アメリカのケネディ元大統領の言葉だと教えられたなと思い出し、改めて調べてみた。

So, let us not be blind to our differences--but let us also direct attention to our common interests and to the means by which those differences can be resolved. And if we cannot end now our differences, at least we can help make the world safe for diversity. For, in the final analysis, our most basic common link is that we all inhabit this small planet. We all breathe the same air. We all cherish our children's future. And we are all mortal.
John F. Kennedy Presidential  Library & Museum のサイトより 


何か今の「分断」の時代の私たちに向けて伝えられた言葉のようで驚く。

今、自分もmortalであることを思い起こし、これからどう残された時間を大事に生きていこうか考え直してみる。

ひらさわあけみさんに、とても大事なことに気が付かされた気がする。

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
天国に”美味しいもの”がたくさんありますように。



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きょうも最後までお読みいただき、ありがとうございました。
AJ

この度、生まれて初めてサポートをいただき、記事が読者に届いて支援までいただいたことに心より感謝しています。この喜びを忘れず、いただいたご支援は、少しでもいろいろな所に行き、様々なものを見聞きして、考えるために使わせていただきます。記事が心に届いた際には、よろしくお願いいたします。