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「避難せよ!」~避難指示へ一本化

9か月前の2020年7月に避難情報が変わる!?という内容をお伝えしました。

(note書き始めた初期のころ、まだ連続更新をしていたころです。)

つい先日、4月28日にこの災害情報の出し方が変わる法案がやっと可決され、災害情報の出され方が変わることになりました。この変更は、大雨災害による避難の際にとても大切です。今回、何が変わったのか?をお伝えします。

GWでいつもより少し時間があって、梅雨入り前の今だからこそぜひご覧ください!

災害時に市町村長が発令する避難勧告を廃止し、避難指示に一本化することを盛り込んだ改正災害対策基本法などが28日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。
出典:時事通信社(Yahoo!ニュースより)
逃げ遅れ防止へ「指示」に一本化 避難勧告は廃止、改正法成立


逃げ方が変わる

「えっ、それってどういうことよ?」
ということで、ざっくりと説明します。

災害発生時に迅速に避難できるようにレベル分けされた防災情報、「警戒レベル」というものがあるんです。この、 警戒レベルの対象となっている災害は、大雨、氾濫、洪水、高潮、土砂災害地震や火災などその他の災害は対象外 です。

つまり、「警戒レベル」は危険度が高まりつつある、逃げる猶予がある災害にのみ適用されます。

今回の大きな変更は紫色で示す警戒レベル4です。
元々、警戒レベル4には、「避難勧告」と「避難指示(緊急)」の2つがあったのですが、今回の変更で「避難勧告」はなくなり、「避難指示」に一本化されました。

出典:気象庁等の資料からあじさいが作成

この紫色の警戒レベル4までに必ず避難を完了させよう!というのが警戒レベルの大切な考え方です。

また、レベル5は災害発生情報という名前でしたが、「緊急安全確保」という名称へ変更されます。これは、「今すぐ安全を確保せよ」ということで、例えば避難所に行けない状況だから家の2階に逃げるとか、マンション等であれば上層階へ避難するなどです。

警戒レベルと行動

警戒レベルと取る必要がある行動を絵でまとめてみました。

レベル1は情報収集
レベル2は逃げ方をハザードマップで再確認
レベル3は高齢者や小さなお子さんがいらっしゃる方々の避難
レベル4で避難、そして避難完了
レベル5は命の危険があるので、すぐに命の安全を確保
(建物の上層階へ避難する垂直避難など)

避難所が開設される場合は、一般にレベル3とされています。

上の絵は、避難が必要な場合を前提として書いています。もし、ご自宅で安全が確保できるのであれば、ご自宅に留まるのがいちばんです。


今年もイレギュラーなGW。なかなか出かけられそうもない状況です。
そんなときこそ、ちょうど衣替えの季節にもなってきたので、今一度、ご自宅の非常用備蓄とか、持ち出し袋の見直しするにはいい機会かもしれませんね!あじさいは例年、持ち出し袋や備蓄の見直しを衣替えとセットで行っています。

最後までごらんいただきありがとうございました!

あじさい


【参考記事】
避難情報の出し方が変わる?という昨年夏の記事。

非常用備蓄を備えるときに大切なことをお伝えしています。



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