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たけのこ@マンガライターが2023年11月に読んで面白かったマンガ!

というわけでもう師走ですね。
毎回ひと月がすぎるの早すぎませんか。仕事して、書くもの書いて、ワタワタしているうちひと月すぎるっていう。特にここ2か月くらいは色々立てこんだんで忙しい感じしましたね。気が早いですが年末はゆっくりしたいところです。

うだうだしているうちに『このマンガがすごい!2024』も出ちゃいましたしね。わたし、昨年に続き「各界のマンガ好きが選ぶ このマンガがすごい!」にてアンケート答えさせていただいております。

去年はオトコ編で選びましたが、今年はオンナ編で選んでおります。
これ、今年は少女マンガを沢山読めたからとか、そういうわたしの事情ではなく、「オンナ編の選者が少ないから協力してね」って書いてあったからです(笑 

そして今年は上位マンガのレビューで『ラーメン赤猫』『ヤニねこ』『恋せよまやかし天使ども』も書かせていただいております。本当にありがとうございました。『このマンガがすごい!』の感想とかはどっかでしゃべりたい気もしますけど、なんか場があったら楽でいいな……(チラッ

わたし自身の今年のまとめはまたそのうち書くことにいたします。


というわけで11月にわたしが読んで面白かったマンガです!


『虎鶫 とらつぐみ -TSUGUMI PROJECT-』7巻

とうわけで完結お疲れ様でしたの『虎鶫』です。
この大きく広がった物語はちゃんと収集がつくのか心配になったこともありましたが、ちゃんと「人類は滅亡する」というさんざん先生が言っていたセリフ通りになりましたね。よもや本当にそう来るとは思ってませんでした(笑

1巻からすでにあった圧巻の画力。それがこの最終巻でもいかんなく発揮されており、物語の面白さ、キャラクターの強さに加えて絵の迫力を味わうことができた作品でした。すばらしかったです。


『ややこしい蜜柑たち』2巻

『ややこしい蜜柑たち』2巻もそうだったんですけど、2巻もまーこれがややこしくて(笑
いやなんていうんでしょう、そんなに登場人物がいるわけじゃないのに、心の置き場所が定まらないと言いましょうか。特にヒロインであるはずの清見の気持ちは最後までぜんぜん見えないっていう(笑

結果、表紙でネクタイ握られているこの彼は終始胃をキリキリさせているし、それを読むわたしも同じくキリキリしているという(笑 なかなかそんな読後感になるマンガってなくてホント素敵だなぁって思いました。


『ベル・リュエル 1er 銀ねこ通り』

いやーこれも良かったです。
というかまぁ好きな先生方ばかりが買いているのでそりゃあ好きでしょうと思い、多少お値段はるなぁと思いながらも購入。結果、買って良かった〜と心から思ったわけです。はしゃ先生にはじまり、鎌谷悠希先生やマツオヒロミ先生など、好きな先生がたばかり。

しかもそんな先生がたが「ひとつの通りを描く」っていうこのコンセプトが良くてですね。先生がたのセンスで作り出されていく「通り」。オシャレな外観に、魅力的な人々。そんな空間を描いてくれるっていうのが素敵でした。


『東京ヒゴロ』3巻

そしてこれにて完結の『東京ヒゴロ』です。面白かった……ホントに……。

松本大洋先生のマンガは基本的に好きですけど、やっぱりグラデーションはあって、今作はどうだろうなぁと恐々1巻を買ったことが昨日のように思い出されます。
もっと続いて欲しかったような、ここで終わってくれたからこその読後感なのか。いろんな感情は混じりますが、わたしにとって最高の一作であったことは間違いありません。

すくなくとも今のところ先生の作品の中で一番好きです。


『スーパースターを唄って。』

そして出た当初からみなさまの反応も良かった今作。わたし、期待値が上がると斜に構えるクセがありまして(笑 この作品もどうなんだろうなぁと薄目で読みはじめましたがすごく面白かったです!

なんでしょうね。この、底辺というのは違うかもしれませんが、過酷な状況の描きかたというか、質感がすごくリアルで、だからそこから抜け出すんだという状況にいつのまにか引っ張られる感じと言いましょうか。今回、この辺のレビュー、ケータイで書いているので、言葉がだいぶ軽くて固まってない感じありますね(笑

そのぬるっとした感じがいい時もあるんですけどね。何にしてもいい作品でした。


『秋葉原はユーサネイジアの夢を見るか?』

そしてこれも新作ですね。
警備会社に勤める陰キャ主人公は、同じビルに入っているメイド喫茶の店員さんに心ひかれていました。鍵を受け渡すときに少し話すことができるのが彼女との唯一の接点。しかしそこから状況がかわり、物語は思いもよらない不穏な方向へ。

「ユーザネイシア」とは安楽死を意味します。
いまのところまだ安楽死をバチっと示唆するような状況には陥っていない気がしますが、これから不穏になる要素は満載。続き気になります。


『デビルズキャンディ』

こちら、版もおおきくてアメリカ発のマンガです。
アメコミ?と思われるかたもいるかもしれませんが、中身はちゃんとマンガで、悪魔たちが集う学園でおこるドタバタコメディーです。この「悪魔」っていうのがなかなか日本になじみがないので、目新しいですし、出てくる敵キャラのエグみなんかもアメリカナイズ。

左とじですし、序盤は多少戸惑うかもしれませんが、なかなかどうしてアニメとかで見たいと思わせる、強いマンガでした!


『雷雷雷』

新刊ですねー。面白かったです。

見たことある要素もあるなぁと思わなくはなかったのですが、女の子かわいいし、アクションとしてもコメディとしても面白いです。1話からして話題でしたもんね。これからまだまだ飛躍してくれることでしょう。

装丁もコーティングがかかっているんでしたっけ?紙の本もそのうち手に取ってみたいものです。


『COSMOS』

そしてこちらは『べるぜバブ』の田村隆平先生の新作。
よくできてますね~。

宇宙人の保険屋さんという謎の存在に、ウソが見抜ける少年をかけあわせて、アクションもヒューマンドラマも描くっていう。円熟の技術を感じられる1巻でした。すごい。女の子かわいいし、変身するのもいいよね。

気分的には、「で、アニメ化はいつですか?」みたいな感じです。


『ENDO』

最後はこちらPeppe先生の『ENDO』です。

主人公は第二次大戦下、日本に滞在していたイタリア人家族。ほどなく捕虜としてとらえられ、収容所のようなところで隔離される生活を送ることに。実在の手記をもとにしており、派手さはあまりないものの、真綿で首をしめるようにジワジワと追いつめられる様はなかなか衝撃的。

この写実的な絵柄も手伝って心に訴えかけてきます。戦争ものですから、明るい気持ちにはなりませんけれど、一読の価値ありな作品です。


その他

というわけでの10作品でした。
なんていうか生きのいい11月でしたね。10選にはもれたものの、これはって思ったのはあと2つ。

『【推しの子】』13巻

『半人前の恋人』1巻

でした~。
『半人前の恋人』は11月発売じゃない気がするけど、面白かったので良しとしてください。そしていよいよ佳境な『【推しの子】』からも目が離せません。

さて、12月をまとめたら、今年のまとめも書かないとだし、もっとマンガにまつわるエッセイ書きたいのに、いろいろ忙しくてかけてないのがツライです。書けるものから徐々に進めていくことにいたしましょう。

では!



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