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たけのこ@マンガライターが2023年4月に読んで面白かったマンガ!

おそろしいことにまだ4月のマンガの感想を書いてませんでしたね……。
あとなんか使い勝手がいい画像が見つからないので、毎月適当に作ってる感じになってしまっているのがなんとやら。。

いやーなんか地味に忙しくてnoteにまで余裕がなかったという。ほんとはエッセイとか書きたいし、毎日更新とかしたい気持ちあるんですけど、なかなか簡単にはいきませんね。

とにもかくにも4月のわたしが読んで面白かったマンガ10選です!
まずは画像からどうぞ。

この10作品と、こちらも画像がなかったので選べませんでしたが、『友繪の小梅屋備忘録 vol.1 〜女学校園遊会顛末記〜』もオススメです。かなりオススメ。

なにやら漢字の多さにちょっと驚かれるかと思うのですが、なにを隠そう台湾のマンガの日本語訳です。主人公は「友繪」と書いて「ともえ」と読みます。こちらなんと1920年代の日本統治下の台湾を描いた作品という――、そんなニッチな作品をしかも「食」というテーマで描いているんですよ。それだけですごくないですか。

日本の料理も台湾の料理も、そして当時の空気感なんかもあわせて読ませてくれる。あまりの稀有さにおののいてしまいました。そのくせキャラクターとかはきららとかにいそうな、かわいさとキャッチ―さをあわせもっており、お話も学園ものとして楽しんで読める。すばらしい。
台湾のマンガはちゃんとわたしたちにとっても読みやすくて、情報価値としても高くてかつ楽しいっていう尊い作品が多い気がします。


そして相変わらずの大風呂敷が素晴らしい『トリリオンゲーム』。実写化が決まっていましたっけね。どんなふうになるか楽しみですね。

片山ユキヲ先生の最新作『米蔵夫婦のレシピ帳』も面白かったです。亡くなった妻が残していったレシピノート。ひとり残された主人公は妻のことを思い出しながらレシピを参考にして料理をする。作りながら、食べながら、妻との思い出がリフレインするわけです。これが涙を誘わないわけがありません。いい年のおじさんの涙は胸を打ちます。

そして『みずほ、中学生、世界崩壊は突然に』。
これはわたしの好きな感じですね。SFで破天荒でシュールと言ってもいいです。

すごく小さいきっかけでも、そのトリガーがひかれてしまうと唐突に世界が崩壊してしまう。崩壊してしまっても、あとから元の時点に戻ることはできるのですが、何もしなければそのまま再び世界は崩壊してしまう。さあ、あなたならどうしますか?
もちろん世界の崩壊を防ごうとするかと思いますが、これがなかなかうまくいかない、そんなドタバタ1話完結コメディーなのです。好き。

そして2巻も面白かった『限界煩悩活劇オサム』。
オタクものは基本的に共感しやすいのでひいき目はあると思いますが、腐女子にまつわるあるあるや論争を、幽霊と除霊師でやってのけるこの発想の段階で勝っています。

そして『僕の部屋のユウ子さん』は新刊ですね。
幽霊が基本しゃべらず、かわいい感じでもないにもかかわらず、なんだか少しづつ親しみを覚えてしまっていく感じがいいんですよね。なんかジワッとしみいる感じとでもいいましょうか。

メリー・ウィッチーズ・ライフ 〜ベルルバジルの3人の未亡人〜』はメノタ先生の新刊ですね。
相変わらず線が丸くてかわいらしい。未亡人の3人も、普通の3人じゃなくて虫だったり、なんでもありの発想力が魔術が存在する世界観で増幅されているようで楽しいです。


ああそして個人的オススメその2『まめで四角でやわらかで』。
こういう絵が基本的に好きなんだと思いますわたし。写真をとりこんで加工しているような作品も最近はおおいじゃないですか。そういうのが悪いとは思いませんけれど、いちから先生みずからの手で引かれていると思える線の方が好きは好きなんですよね。

江戸時代の文化を短い話でつづった作品で、お話がどうというよりはこの雰囲気が最高でした。一番最初の飛脚が、こっちから向こうに向けてびゅーーーーっんって走り去っていく絵とか最高だと思います。

この表紙が気になった方はぜひ読んでみてください。


そしてオススメその3『となりの百怪見聞録』。
綿貫芳子は前作『オリオリスープ』が大好きで。
とにかくあの柔らかな線がいいんですよ。期待して今作も待っていましたが、やっぱり素敵でしたね。小野不由美先生の原作を、『青の祓魔師』の加藤和恵先生がコミカライズした『営繕かるかや怪異譚』とか『百鬼夜行抄』なんかと通じるものがあって、特別、怪異と向きあって退治したりするわけじゃなくて、できる範囲でなんとかする。何とかならない存在だってもちろんある。だって怪異だから。

そんな中庸な空気が、先生のあの独特の線で描かれているのが素敵でした。一応、矢印出てると思うのでBLかな、とは思いますけど、あんまり気にせずに読んでみて欲しい作品です。


そしてオススメ4の『パラレルリープ・シンドローム』です。どんなけオススメするねん。
タイトルだけ見たときは、どんな話なんだ?と思いましたけれど、フタを開けてみたら「パラレルリープ・シンドローム」って感じの話でした(笑 つまり平行世界をなんどもやり直して、恋を成就しようと駆けずり回るラブコメのお話なのです。

こちらもキャッチ―な絵柄が魅力的で、頼りない主人公に憧れの女性に、主人公にひそかに思いを寄せていそうな幼馴染という完璧なトライアングルが形成されていて完璧です。

最後に紹介するのは駕籠真太郎のスカトロジー大全です。
スカトロが苦手なかたにはオススメできませんが(笑 いや別にわたしもスカトロ自体はぜんぜん得意とかではないですよ(笑 
ただ、この量と発想力には正直脱帽でした。まあ「けしからん!」って怒りたくなる人もいるかとは思いますので、自己責任ということでお願いいたします。

というわけでの11作品でした~。
4月はいい雰囲気のマンガが多かったですね。また今月もがんばってマンガを読むことにいたしましょう。

では。



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