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その作品の『面白さ』ってなに?【エッセイ】

「なんだかよくわからないけど面白かった!」

 という感想を持つことはよくあると思う。もちろん私も良くある。例えば私は映画を見たり漫画を読んだときに軽くレビューを書くことにしていて、「楽しかった」とは思うけれど、なんと言い表したものか良くわからないから「楽しかった~!」とだけ書いて終わる……ということがザラにある。

 しかし最近私は、これをやめようと思っている。「楽しさ」や「面白さ」を感じたなら、できるだけ詳細に、的確に、言語化していきたい。そう思っているのだ。


 面白さを語るのは難しい。そんなツイートを見たという理由もある。その難しさに対する挑戦や訓練という意味もある。ただそれ以上にその必要性を感じていることがひとつある。自分の作品を作るとき、その『面白さ』を語ることができないと、最後まで作りきることができないのだ。

 誰しも一度は考えたことがあるだろう「今書いているこれ、面白いか?」という問いだ。自分の中で、その作品の『面白さ』が言語化されていないと、そうやって問い詰められたときに応えることができず、そのままお蔵入りする羽目になる。
 私が書いている2~3000字程度のショートショートでもそうなのだから、長いものになったら余計そう感じるだろう。「この作品はおもしろいのだろうか?」という問いに打ち勝てるように、自分自身が理論武装をしなければならないのだ。


 これはエッセイに関してもそうだ。お恥ずかしい話だけれど、私自身「これ、面白いか?」と問いかける内なる声に耳を傾けることなく、そのまま世に出してしまったものも沢山ある。逆に、良くわからないけれどやっぱり「面白い」というものもある。

 事前に誰かに見せるのでもなければ、面白いかどうかの基準はもちろん自分自身になってくる。そして自分がきちんと面白いと思ったものは、その面白さは必ず誰かに伝わるものだ。


 自分の書いたものはちゃんと面白いのか。それを的確に言語化するために、他の人の作品の面白さをきちんと言語化するところから。そんなことを考えている。



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