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米津玄師『Lemon』の「ウェッ!」が無くてはならない5つの訳

2018年を代表するアーティストの一人として、米津玄師の名前を挙げる人も少なくないでしょう。

紅白にも出て、歌を歌った大塚国際美術館も人気なんだとか。そしてその時歌ったのがこちらの『Lemon』です。言わずとしれた名曲です。

注目は開始から「0:13」のところ。「ウェッ!」って入るでしょ。そのあともちょこちょこ入ってくる。

これ……いるのか?いや天下の米津さんですよ。そりゃあいるんでしょう、必要なんでしょう米津玄師だぞ。

そんなポジショントークを今日はしてみよう。

【1】恥ずかしかったから

いかに天才米津玄師とはいえども、真っ向から敗れた恋の歌を歌うことに一抹の恥ずかしさを感じてしまったのではないでしょうか。

もともと、この曲はドラマ「アンナチュラル」のために書き下ろされており、米津発信というわけではありません。ドラマを見た人はわかるように、かなり作品をイメージして作られていることは間違いありません。

その分、気恥ずかしさが先に立ってしまったので、お茶濁し的に入れてしまったのではないでしょうか。

【2】アーティストへのリスペクト

所謂サンプリングというものですね。

昨今で言えばBABYMETALがチェスターの声を曲中で使ったり、さりげない部分で使うことで、「わかる人にはわかる」効果を生み出すことができます。

正直この曲のこの部分だろう、というのはわかりませんが、アーティストへのリスペクトなら、このような音が入ってもおかしくありません。

【3】偶然入ってしまった

もちろん、最終的に製品になる段階まで気が付かれなかったということは、考えられません。

しかし曲を作っていく上で、他の曲のために作ったサンプリング音がたまたま鳴ってしまい、米津さんがそれを偶然気に入ってしまったということは考えられます。米津さんがGOと言えばGOです。天才ですから。

【4】しゃっくり

もしくは酒に酔っていた、という可能性もあります。

仮歌を取っている時に、「いまだ~にあなた~のことを~ゆめ~にみる~(ヒック」と入ってしまったテイクが気に入って、それを生かしてしまったパターンですね。何でも出来るんですね。流石です。

【5】ノイズが生み出すリアルさの追求

色々あげてみましたが、このあたりが現実的なところでしょう。

曲は完成されていて、「ウェッ!」はなくても十分成立する。もはやノイズである、といってもいいでしょう。ただ、あえてそんなノイズを入れたのは、ただ消費され流れるだけの、空虚な存在にしたくなかったせいではないでしょうか。

あえてノイズを入れることで、人の注意を引きつけ「その場で今鳴っている、鳴らせているのだ」という現実を直視させる。人間いつもリアリティを感じるのは、完成度の高さではなく、細かい部分が「リアルにほころびている」その部分でしょう。

狙って出せるものではありませんが、狙って出せるのが米津玄師。さすが孤高の天才です。

【6】まとめ

今後も様々な曲を生み出してくれるのでしょう。

現状、ライブはほとんどやっていない米津玄師さんですが、今年のフジロックあたりに出るのではないか、と噂されていますね。完全に噂の域を出ませんが、声が掛かっていることは間違いないでしょう。

個人的にはアンナチュラルの続きが見たいので、続きを作って主題歌をまたやって欲しいです。


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