ブランド拡散に使える「ロゴパネル」の作り方
こんにちは。PRの説田です。最近、企業ロゴとブランドステートメントをプリントした「ロゴパネル」を作成しました。「ロゴパネル」とは、上の写真にあるようなもので、他には「フォトプロップス」や「ブランドパネル」と呼ばれ、主に写真撮影の際に使われています。最近はInstagramなどの顔出しパネルをよく見かけます。
今回は「ロゴパネル」の作り方をお伝えします。私の場合はまずこのパネルの名前に辿り着くまでに時間がかかってしまいました…。
ロゴパネルはお手頃で慣れれば簡単に何枚も作れるのでおすすめです。パネルの作成を検討されている方の参考になれば嬉しいです。
作ったもの
企業ロゴ「ajike」とブランドステートメント「move people.」のパネルをつくりました。「move people.」は文字が長いので「move」と「 people.」に分けました。素材は、特殊紙がスチレンボードに貼られたものです。強度を高めるためラミネート加工をお願いしました。厚さは7mmです。
パネルを使う場面は主にイベントですね。イベントを開催した際に、パネルを手に持って写真を撮ります。普段はオフィスに飾り、ロゴやステートメントがオフィスに来られた方の目に入るようになっています。
ちなみに「move people.」の由来はこちらをご覧ください。
作成ステップ
入稿までは次の手順で進めました。
・発注先候補のリストアップと比較
・デザイン作成
・プロトタイプで完成形をイメージする
・データ入稿
発注先候補のリストアップと比較
パネルを作成できる場所は印刷会社など様々にあります。各社で作成できるサイズ、納期、金額、入稿データの対応ツールなど異なります。なので作りたいものに合わせて候補を絞っていきます。特に急ぎでパネルが必要な方は納期に注意が必要ですが、1~2週間もあれば納品してもらえるようです。
今回は比較した結果、ACCEAさんにお願いしました。この時点でACCEAさんには問い合わせして、わからないことは聞いていました。
データ作成
発注先を絞り、なんとなくサイズ感がわかったところでパネルにしたいものをデザインしていきます。ajikeは社内にデザイナーがいるのでIllustratorでデザインしてもらいました。社内にデザイナーさんがいらっしゃらない場合でも発注先によってはデータ作成まで対応してくれるところや、ワードなどのoffice系ツールで入稿できる所もあります。
カットパスを作る上で気をつけること
パネルをロゴや文字、イラストの形にカットするためにはパネルをカットする線、「カットパス」を作る必要があります。カットパスを作る上で、気をつけることは次の3点です。
①印刷したいもの(ロゴやイラストなど)とカットパス間のサイズ調整
印刷したいものの周囲に縁をつけたい場合は、余白の調整が必要になります。縁なしでぎりぎりまで印刷すると、印刷が切れてしまう可能性があるので事前に確認してみてください。
Illustratorの場合は次の手順で簡単に指定した縁幅のカットパスをつくることができます。
オブジェクト>パス>パスのオフセット
所々、若干違いがありますが「move people.」の場合は35mm、ajikeロゴの場合は30mmにしました。場所によってはきれいな線にならないので、後は微調整していきます。
②パス数に制限がある場合は余計なパスを減らす
ACCEAさんの場合はパス数に制限はありませんでしたが、カットパスが細かすぎると切り抜けない場合があるので、なるべくパス数を減らすことをおすすめします。Illustratorの場合は次の手順で余計なパスを減らすことができます。
メニュー>ウィンドウ>パスファインダー>パスファインダーウィンドウ右上のハンバーガーボタン>パスファインダーオプション>余分なポイントを削除
この後は手動で微調整していきます。今回はさほど細かなデザインではなかったので、切り抜きに問題ありませんでした。イラストのパネルなど、カットパスが多くなる場合は発注先に確認してみてください。
③RGBからCMYKへの変換
パネルは紙への印刷になるため、印刷所によってはRGBからCMYKに変換の必要があります。また、「特色指定不可」の場合もあるので注意してください。
プロトタイプで完成形をイメージする
発注前に一度、サンプルを作ってみることをおすすめします。とりわけ大きなサイズだとメジャーで測ってみてもなかなかイメージが浮かびにくいものです。
A3などの普通紙に印刷し、実際のカットパスをハサミで切り取りセロテープで継ぎ接ぎしてパネルのイメージをつくりました。
実際に、人が持ってみたサイズ感や色味、形状を見て調整しました。最終的には一人が持てるかつ、離れた場所から写真を撮っても目立つサイズにしました。
入稿
サイズや色味、形状が最終調整できたところで入稿です。入稿後に、データに不備があると納期が遅れてしまいます。各印刷会社のサイトに注意点が掲載されているので、入稿前の確認をおすすめします。入稿方法はWebやメールなど各社によって異なります。ACCEAさんの場合はWeb上で入稿することができました。
金額内訳は…?
今回はACCEA渋谷店さんで受け取りました。オフィスからお店まで近かったので送料はかかっていません。納期はデータ入稿から5日ほどでした。急ぎの場合はもう少し早く届けてもらえるかもしれませんので問い合わせしてみてください。
そして実際の金額内訳は以下の通り。加工オプションによって金額が変わります。パッキッと折れないよう強度をつけたかったのでラミネート加工をしました。
【A0サイズ:「ajike」ロゴ】
大判出力費(フォト半光沢紙):3700円
パネル代(7mm厚・屋内用) :3900円
パネル加工費 :1200円
切り抜き加工費:5000円
大型サイズラミネート(パウチ)両面加工マット(艶無し)100ミクロン:2900円
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計:18036円(税込み)
【A1サイズ:「move people.」】
大判出力費(フォト半光沢紙):1900円
パネル代(7mm厚・屋内用) :1800円
パネル加工費 :500円
切り抜き加工費:2500円
大型サイズラミネート(パウチ)両面加工 マット(艶無し)100ミクロン:1100円
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計:7800×2枚=16848円(税込み)
※ACCEAさんのパネルについてはこちら。
以上が作成手順です。これからパネルをつくる方の参考になっていると嬉しいです。今回パネルを印刷していただいたACCEAさん、特に池田さんにはいつもご丁寧にご対応いただきました。ありがとうございます!
また、この他につくったものがこちらのステッカー。
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