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特性っこ育児サバイバルシリーズ③”謝罪電話”の正しいかけ方


こんにちは!
マンガ宇宙兄弟で号泣してる
特性っこママ専門コーチのあじ/大田裕美子です。

子ども同士のトラブルで、謝罪の電話をあちらの親御さんにすること、ありませんか?

今回はキレることなく、冷静かつ軽やかに乗り切る方法を考えてみようと思います。

久しぶりの学校からの電話

先日、久しぶりに担任の先生から
電話がかかってきて
同級生と喧嘩になったと。

まぁ、話を聞けばこっちが悪い。
みんな一生懸命合奏の練習してるのに、自分のパートを離れて、耳元で自由にドラム叩かれたら
だいたいの人はキレます。

それで案の定、取っ組み合いになって、結果
相手のお子さんの首元に大きな引っ掻き傷を
こさてえてしまったそうな。
ごめんなさい。

あちらの親御さんにも報告済み。
先生は、こちらから謝罪の電話をしてくださいっていうのはなかったんですが、
久々にいっちょやってみようと思って提案。
やってみました。

あぁ 久しぶりで懐かしい。
低学年の時は散々かけてた謝罪電話。
学校側にマニュアルがあるらしく(推測)
物が壊れた時は保護者同士で連絡とって
補償の相談をすることが多かった。

うち悪くなくね?な気持ちが落ち着かないまま
相手の保護者に電話をかけて
かけない方がマシな謎の逆ギレ謝罪電話に
なってしまったこともありました。
私も若かったんですかね。。

ともあれ今回は穏やかな気持ちで、お電話できました。
改めて、どうやったらこちらが、
ダメージを受けすぎずに謝罪電話ができるか、
正しい謝罪電話のしかたを考えてみました。

トラブル後の保護者間の連絡は何ため?

謝罪電話の目的から考えてみましょう。
謝罪電話って何のためにするんでしょう?

経済的な補償


物が壊れた場合は、それを弁償しますとい補償を提案するため。
ケンカで怪我という場合は、病院受診費用の支払いの申し出。

トラブルに関する認識の共有と、今後のための保護者の連携


 今回のトラブルについての状況を、保護者としては事態をこのように把握している、という認識を共有しすり合わせることで、誤解を回避します。
また、子ども同士のトラブルがあった場合は
ため込んでこじらせるのではなく
いつでも率直なコミュニケーションをとっていきましょうという、
前向きなメッセージを伝えることができます。

 わが子との間でトラブルが起きる相手は、
なんとなく折り合いが悪いのに、お互い気になるという、相性の問題なことも多く
今後もまた色々ある可能性があるので、これをチャンスに保護者同士で人間関係を構築しておいて損はありません。

相手方の保護者の心情への配慮


前提として子供同士の話し合いは、先生を交えて、もう決着ついている。
だから、相手方の保護者に電話する時は、「相手方の保護者の方が状況を聞いて、心配、憤慨、恐怖など不快な気持ちになった事」にフォーカスして、それについて申し訳ありません、と謝罪するのが良いのかなと思います。
大事な我が子を傷つけられた保護者の不快な感情はまだケアされてませんから。
さらにこちらの余裕があれば、相手方のお子さんへの配慮「○○君にも申し訳なかったとお伝えください」を付け加えてもいいですよね。ケガした痛かった、嫌だったのは事実ですから。

だいたいこの三つでしょうか。
あれ?これだけ?と思いましたか?

謝罪電話ってこっちが悪いから謝るんじゃないの?と。

「うちの子が悪いから親が電話で謝る」のではない

うちの子が悪いから親が子どもの代わりに謝るとなると、問題点が2つあります。

ひとつは
自分の子どもに非がある、100%とは言わないまでも大方こっちが悪い、という根拠が必要になって、
納得できないと、先の逆切れ電話になり、お宅のお子さんにも落ち度がありますよね?っていう悪者探しが始まります。
納得できる場合だと、わが子に対して、何やってんだよとイライラします。
いずれにしても保護者がイライラしたうえ謝罪電話で消耗することになり、
そのうえ相手の親と自分、あるいは、
わが子と自分の人間関係が悪化します

良いことあんまりない。不幸の始まりです。

もうひとつは、
子どもの行為について親が代表して謝るとなると
子どもは責任がとれない(自分の行動の結果を受け取れない)人間である
という前提に立っていることになります。

事件は現場で起きていて
それが起きてしまったことを、親が代わりに謝ったり、ましてや再発防止に努めることは、本当の意味ではできません。
それは子ども本人の課題です。
今回、本人は結果を受け取っていて
そこから何を学んで、どう行動を変えるは本人の問題です。
わが子であっても、他人をコントロールすることはできない。
言って聞かせたって、本人がこういうのはあんまり良い結果を生まないと思わない、状況は変わりません。
悪気がない、衝動性がある特性っこの場合はなおさら。
親は、その子が今後どうしていくかなぁ、とせいぜい見守って、振り返りを手伝う、次はできそう、ここはできてる、と勇気づけするくらいです。

無責任な発言、放置系保護者の発言のように聞こえるかもしれませんが
子どもを信用してサポートするというのは
具体的にはこういうことなのではないかな、と思っています。
失敗を何度もこすったって良いことありません。

我が子が悪いから自分が代わりに謝ってるのではないという立場に立てば、親としても冷静に電話しやすいのではないのでしょうか?

”謝罪電話”の正しいかけ方

金銭的な補償の問題は別として
トラブル後の保護者間の連絡は
謝罪ではなくて、認識違い防止の情報共有と
今後を見据えた人間関係づくりという
双方の建設的なメリット満載のコミュニケーションです。
上の3つにフォーカスして
この電話も未来に向けた保護者間連携のチャンスだと思うと軽やかにできるというもの。
もちろん、「申し訳なかった」の気持ちは本当ですから心をこめて。

申し訳なかったとは思ってるけど、うちの子が人間として終わってるとか、家庭で躾ができてなくてすいません、とかは思っていない。

反省しても後悔しない、広瀬香美です。
伝わりますでしょうか。。

謝罪電話は特性っこママのメンタルを削るイベントのひとつ。
ノーダメージでさわやかに乗り切れますように!

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