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4月7日から再々放送ですよ! 「ステップアップハングル講座 韓活応援レッスン」の反応まとめ

韓活韓国語をどこで学べるのかといえば、2022年4月から再々放送される「NHKラジオ ステップアップハングル講座」しかありません。ここでは、昨年の反響を振り返っていきたいと思います。

マスコミの反応

2021年4月30日朝日新聞大阪版

「「オッパ」「沼落ち」扱います 斬新なNHK韓国語講座」

IMG_3852のコピー (1)

大変丁寧に取材してくださり、地方版にでかでかと載せていただきました。朝日新聞さんには、ぴったりなタイミングでその後もインタビューをしていただき、その都度番宣させて頂きました。厚く御礼申し上げます。

実はこの番組、本場の韓国でも少し話題になったんです。国民の英雄(?)BTSを扱っている語学教材であることが、イシューになりました。以下はウェブメディアの記事です。(「防弾少年団ジョングク、インド法律入学試験申請ガイド→NHK韓国語教材まで…”どこにでも登場ジョングク”」「日本韓国語教材に防弾少年団BTSジミンの方言登場」)


秋の再放送の時期に、韓国の放送局SBSに取材され、それが動画コンテンツとして配信されています。約19万回再生されています(2022年3月現在)。真面目な回もあったのですが、「日本の韓国語教育教材は韓国人も知らないオタ活を応援している。先生もBTSのファンのようだ」というミーハーな切り取られ方でした(汗)。

「コミュニティーで話題になっている日本の韓国語教材の近況:著者に直接会ってみた」(커뮤에서 화제된 일본의 한국어 교재 근황 ㄷㄷ 저자 직접 만나봄 / 스브스뉴스)


合わせてこの動画がネット記事にもなっています。


SNSでの反応

日韓のマスコミからも注目されましたが、何と言っても喜んでくださったのはBTSファンの方々です。昨年の4月号・5月号は品薄状態になり、増刷となりました。

放送開始前、最中には、たくさんの声をSNSで確認することができました。オンエア中にリスナーの生の声が聞けるなんて、まるで韓国ドラマのようではないですか!(といっても収録はすでに完了してから放送が始まったので、私の声が良くないとか早口だとかのご指摘を頂戴しても、もう修正できないのですが)。伏線をたくさん潜ませていましたが、テキストを見た人が、次々と伏線回収していく様子も驚きとともに眺めていました。

というわけで、ここでは、SNSでの声を一部ご紹介します。

私もハングル勉強しようと思っていてテレビ講座を選んだけど、ラジオ講座の方が楽しそうです〜買い直そうかな笑

華やかなテレビ番組よりもラジオの方が魅力的に映るなんてことがあるのでしょうか。驚きました。

NHKラジオ「ステップアップハングル講座」がオタクに寄り添いすぎている。韓活の実践的な例文ばかり!「ウニョンちゃんもセブチペン」とか使われている。名前もアイドルばかりだし〜これなら勉強頑張れるね。

まさにオタクの会話。他にも「私もトレカ交換したいです」とか身近なシチュエーションがたくさん合って面白いよ〜!ちょっと立ち読みしてみて。

先生がこの前BTSのポップアップストア行ったそうな! しかし使えるわ、この講座。

「使える」韓国語とは何かを考え直したいというのは、こうした言葉に背中を押されたからでもあります。「使える韓国語」というと一般的に、自分発信のアウトプット会話表現、つまり「外国人である私が直接口に出す可能性のある韓国語」を指していますが、「韓国現地で韓国人と会話をするシチュエーション(しかも空港、ホテル、交通機関、ショッピングといった外国人が立ち寄る場所以外で)」は一体どれほど発生しえるのでしょうか。そちらのほうこそ「妄想会話」なのではないでしょうか。

毎月こうなのかな…定期購読します。

テキストを見ただけで定期購読をしたいと思ってくださるのは、本当にこの学びが合っていたのでしょう。

今日のステップアップハングル講座、面白すぎる! 先生がヲタの気持ちを分かりすぎる! しかし、今日は東方神起がかかったので、曲以降テンション上がりすぎて記憶が曖昧…。

「ヲタはエリートだ」と放送中に言いました。研究者もヲタですから…。ヲタ同士は気持ちが通じ合えます。

噂のこれ。中の人にアミいるでしょ。私のような新米ケーポペンにはお役立ち情報ばかりで買って良かった。それにしてもこれがちゃんとした語学テキストっていうのがすごい。

制作陣にアミはいませんでした(?)が、メチャクチャ勉強した結果、アミになりました。SBSのインタビューでは석달간 빡세게 공부했어요(3ヶ月エグいぐらいに勉強しました)と答えております。うちの大学の学生にも講義で散々BTSなどアイドルを例を出すのですが、「先生はアミっていいっても良いです」という認定をいただきました。短期間で、もともと熟知していたドラマ・映画・俳優界に加えて、KPOP界を総洗いしてヲタの理解に務めたのは、力業でした。

初歩の初歩なのに、中身に惹かれてステップアップ買っちゃいました。例文が楽しすぎて。

語学講座というよりも文化講座みたいで面白かった。

この講座、韓国語の学習というより、韓国ドラマやKPOPアイドルのコンテンツをみるときに役立つ韓国文化の知識について話しているから、韓国語マスターする気がないって人が聞いても面白いです

今聞いているステップアップハングル講座が人気だそうだ。若向きに韓国文化コンテンツを盛り込んでいるが、おばあさんが聞いても楽しいです

NHKラジオを4月号全部聞いた。正直ラジオ講座はつまらなくてめんどくさい、と思っていたけど、これは大丈夫だった。気楽。身につくかどうかは疑問だけど。テレビでハングル講座はもう見ていない。

放送の前半では、Kコンテンツに触れている日本人に見えている韓国・韓国語の世界から韓国文化や社会にまで話を広げていきました。単語レベルの韓国語を取り上げたので、文法習熟度は関係ありませんでした。

後半ではその世界の中で繰り広げられるフレーズを取り上げました。話し言葉ですが、いわゆる「使える韓国語」と言われる、外国人である私たち自身が発信するための会話練習用の文はほぼ登場しません。Kコンテンツ中にいる彼・彼女たちの世界を覗くためのフレーズで構成されています。文法説明はあえて省いたので、こちらは少し難易度が高くなっていました。初中級向けの講座だと思っていたので、初心者や初級者が聞いてくださるとは想定していなかったのです。でもこちらに登場する韓国語は使いこなすことを目的にした文ではなく、こんな韓国語がよく登場するから、今後よく聞いてみて!という趣旨のものです。

気楽に聴いていただけたのは、FMラジオ風を意識していたからだと思います。ラジオを聞きながら、ノートを開いてガチ弁するなんて行為が、私には信じられなかったのです(でも多くの方がそうやって勉強されていることを知りました)。なので、勉強というよりは、聴いた方に何か一つでも心に残るものがあればいい、というカジュアルな耳学問を目指していました。

韓活韓国語は、「楽しくて、為になる」がモットーです。「為になる」は教える側からすると難しくないのですが、「楽しく」が難しいのです。しかも、ガチ弁する気のない方々に聞いてほしかったので、そういった方に少しでも届いたことは大変嬉しいです。

先生がどんどん無になって早口が加速していくのを聞きながら、先生に声援を送っている。

皆さんよく聞いてくださっているんですね。笑

実を言うと8回分の収録を2日でまとめて行っていたので、疲労困憊していました。初日は慣れない緊張もあって、脳みそが限界を超え、何が起きたのか覚えておりません(笑)。公共放送NHKのマイクは重みが違いました。100人の面前で話すのとはまた違った重みがありました。慣れないうちに全収録が終わってしまいましたが、もう怖いものはないと感じています。収録後に出演した大阪のラジオ番組では、全く緊張しませんでしたし。

ラジオのヘビーリスナーの方からは、こんなお言葉もいただきました。

私は30年近く講座を聴いてきました。この新講座はある意味、これまでの語学学習としての講座のあり方から比べると、思い切って舵を180度近く切った感じがあって楽しく聞いています。

「NHKが責めてる」「NHKがこんなに責める番組だとは」という声も多数ありました。いろんな意味で皆さんの期待を裏切った番組となりました。文法中心のガチ学習を期待されていたリスーナーにとっては、がっかりだったでしょうしね。

こちらのコンセプトを120%ぐらい理解してくださったつぶやきもありました。

この講座を一言で言うと「韓国文化に紐付く韓国語」という感じ? 例えば初対面では同学年か確認したり、パンマルにするときはお互いに確認してからだったりなど。韓国語の文法の授業では習わないけど、韓国の方と会話するなら知っておくべき「文化的素養」とそれに関連する単語や例文を知ることが出るので、とても面白いです。

このテキスト、ハングル講座じゃなくて、韓国文化講座って言った方が適切だわ。テキスト買って「日本にはサッポロ一番というラーメンと、明石家さんまという芸人がいて…」なんて書いてあったらかなりびっくりする、そんな感じ。

ステップアップハングル講座のテキストふと見たら、若者ことば、流行言葉から、ガチ方言まで載っていて「マジで外堀埋める知識」満載で買うしかなかった。これを端的に本としてまとめているの普通に凄いぞ。

文化は外堀じゃなくて、本当は本丸なんですけどね。なぜ本丸なのかは別途書いています。

私にとって、一番刺さった声はこれです。

先生がいっていた「関係性の中で、相手に呼びかける言葉が変化することに注目してください」で思い出した。『悪の花』がまさにそうだった。

語学学習は、文法理解とその習熟のためのトレーニングを指しますが、文化学習の学びの大切なエッセンスは、自分の人生や知識を総動員して「何かに気付くこと」もしくは「関連付けること」だと思っています。学生にはそう教えていますが、多くのリスナーさんがそれを行ってくださっていました。文化学習は、単語の暗記のような単なる知識の注入ではない別の脳を用いるので、確実に自分のものになります。ぜひ、再々放送ではそのように聞いてみてください。

といっても、番組が合わないと感じる方もいると思います。

NHKのステップハングル講座、試し読みしたらfor アイドル感が強すぎてWWW。普通の無いん?ノーマル設定ある?本屋で見てみよ。

文法中心のノーマルタイプの講座は、これまでず〜〜〜っと放送されてきたので、待っていれば、この後いくらでも聞けるかと思います。たまたまノーマル版じゃないのが当たってしまいましたね…。文化色を前面に出した語学テキストには、今回初めて遭遇したという方が大半だったと思います(作った本人も初めてです)。

ノーマルタイプというのは、いわゆる誰にでもマッチする汎用性のあるテキストのことですね。文化には色や味があるので、好きな味、興味のない味が存在し得ます。でも、文法中心の語学学習は無色無味なので、「つまらない」ことはあっても、「興味ない」とは言われにくいのです。だから汎用性があると思われ、これまでの外国語学習を独占してきました。「おいしい」「おいしくない」が割とはっきり出る文化は、汎用性とは逆のものです。国語は好きだけど数学はいまいちとか。今回はK文化やKコンテンツを消費している中心層である若い女性〜ミドル女性、オタ活者にターゲットを置いたので、そこから外れるほど、「おいしくない」ものに映った可能性があります。

KPOPが際立っていたので、瞬間的に「KPOPファンをとりこもうとした軽薄なテキスト」と思われた方も中にはいらっしゃるかもしれません。が、このテキストは単なるミーハー本を目指したのではなく、ミーハー心をきっかけに、すでにKコンテンツファンが触れて知っているであろう表象・韓国語を入り口に、韓国人ネイティブの生活感、暗黙知、身体知、人間関係、流行、食、伝統文化、歴史、地理といった文化にまで話を広げ、さらに深いところへと誘うことでした。

どうでしょうか? 4月から聞いてみたくなりましたか? 韓活韓国語に興味を持った方はアプリダウンロードでも聞けますから、聞いてみてください。

多くの方々から声援をいただき(著者だけに向けられたものではないと思いますが)、学習者の悩みなども垣間見ることができました。微力ながら韓国語や韓国文化の学習相談をライフワークにしたいと思っていますので、質問のある方はTwitterで#韓活韓国語で呟いてください。

このnoteかTwitterでできる限りお答えしていきます。






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