「阿久津隆」という人の文章を知って、と8月9日の日記

夏休み最終日です。

最後が3連休って、あえてそうしたのですが、やっぱりちょっとだけホッとします。

心身の調整日に使えるというか、今週仕事が4日間しかないということもあって、リハビリには丁度いいんです。

そんな中、少し気になる「人」と本を介して出逢うことができたので、夏休みの宿題的なノリで読んでいる本の読書感想文(まだ読み終わっていない)を書いてみますね。

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東京は初台にある<本の読める店>「fuzkue」店主の阿久津隆さん。

この方が最近出版された自著「本の読める場所を求めて」を読み進めるうちに、お店にも行きたくなったのはもちろんのこと、文章がすさまじく上手であることに感動しすぎて「うわぁ…」とか「おもしろいな、この人…」とか、ボソボソつぶやきながらページを繰っている。

ここまで読んで、興味を持った方には、ぜひこの一冊を手に取って欲しい。

(とは言え、文章の途中にリンクがある場合って、なかなかリンク先に飛んだりってしにくいですよね。また最後にリンク入れておきますね!)

何がそんなにおもしろいのか?

どこがそんなに魅力なのか?

主な内容としては、自分のお店のこと。

そこから転じて“本を読める場所”があまりにも世の中に少ない、もしくは軽視されているよね、という話。

ブックカフェはどうか?いや、それ行ってみたけど、まだ納得いかーん!みたいな感じでポンポン話が進んでいく。

読んでいて、すごく、“心地いい”んです。

ふわふわっと身も心も預けられる感覚というのか。とにかく、リズムがよくて、時折挟まれる“自分ツッコミ”みたいなものもいい。

自分は今、小説を読んでいるのか、実際のお店のドキュメンタリーを読んでいるのか、ちょっとわからなくなってきたりする。

そんな心地を体験できる。

あまりにもすさまじい、自己省察と「本を読む場所」への圧倒的な執着心。

ああ、これだけ考えられたお店であるなら、仮に行ってみて、気に入らなかったとしても納得できると思うんです。

それはつまり、自分が「読む場所」をそんなに求めていなかったんだろうなという“諦め”という形で。

何かをこれだけの筆力で書く人の文章をもっと読んでみたいと思い、前著の「読書の日記」も購入してしまった。

もう一度言うのですが、まだ一冊目読み終わってはいません。

食べてる途中で美味しいあまりに、「おかわり!」と叫ぶ子供のような感じで、本をおかわりしたわけです。

いやはや、この本に出逢えて、こんな人が、東京の近場に店をやっているなんて知れただけでも幸運な夏休みでした。

最終日の今日、一冊目はきっと読み終わりますが、二冊目に買った「読書の日記」は圧巻の1100ページ。

日記だし、まぁ、ゆっくりと読み進めようと思います。

一冊目

二冊目

 *

8月9日(日)

朝、逗子の友人宅で目覚める。

なんと5時半。陽が差し込んで気持ちよく起きられた。6時から始まる「湘南バイザシー」まで少し本を読む。

「本の読める場所を求めて」を、くすくす吹き出しながらも読み進めて、ラジオ番組がはじまってからも読みながら聴いていた。

普段は東京の自宅から聴くことが多いけど、実際に逗子、海辺の街から聴いている横浜エフエムは、なんとなく“リアルタイム”な感じがしてちょっとだけ気分が違う。

友人が起きてくる前に、コーヒーを淹れる。

前日買ったロックアイスがあるので、アイスコーヒーにする。ロックアイスで淹れるとすごくおいしく淹れられる。

本を読みつつ、ラジオを聴いて、友人が起きてきたところでどちらも止めて、少し雑談をしてから、海辺に散歩に出かける。

朝の逗子、とてもとても気持ちがいい。人もまだ少ない。

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その後、海辺の定食屋へ行き、オープンと同時に朝食を食べる。煮付けやお刺身、あじフライなどおいしさがぎゅっと詰まった定食を、瓶ビールと一緒にいただく。

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朝からビールを飲んでも、一ミリも罪悪感がないのが海辺のいいところ。

昼過ぎくらいになって、お腹もいっぱいになったので、いつも行きつけの海辺のカフェでコーヒーを飲む。

最初は、夏のブレンド。おかわり二杯目は中深煎りのブレンド。いいお店ではブレンドを飲みたくなる。これはいつものこと。月替わりの豆は、「島根のカフェロッソ」のものでした。

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その後はしばらく話をして、前の晩に話したことを思い出すようにしてまた話をする。カフェの中の調理の音や、少しのざわざわが余計にいいBGMになる。

ハワイコナの「Big WAVE」というビールを飲む。美味しい。

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15時過ぎくらいになって、少し小腹も減ってきたので、荷物を取りに家に戻り、支度をしてから、逗子駅の近くの古書店「ととら堂」へ向かう。

ここは逗子に来たらかならず寄る本屋。

静かで、淡々と仕事をしている店主と、真剣に本を探すお客さん。

小さな小屋のようなお店の中に本棚がところ狭しと並ぶ。こういう場所に住みたい。

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その後は、近くのカレーバーへ行って、「季節の野菜と挽肉のカレー」と生搾りグレープフルーツジュースを注文。

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おいしいカレーで逗子の食事は〆。

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逗子駅から自宅への帰路は、グリーン車に乗車。

ゆったりと座席を倒して、撮った写真などを眺めたりする。インスタのストーリーズに忘れないようにあげておく。

ハイライトで夏休みの記録をまとめて見やすくする。

一旦、自宅に戻ると、妻の友人たちがジャニーズ会(みんなでDVDを観る)をやっていたので、邪魔にならないように近所の銭湯へサウナに行く。

疲れをとるにもちょうどよく、しばらく入ってから帰宅。

とくにお腹が空かないので、ブックオフに立ち寄り、以前に手に取って分厚さに圧倒された阿久津隆さんの「読書の日記」を購入してから帰宅。1100ページは、なかなかない分量。

帰宅したのちは、妻と夜遅くまで話をしてから就寝、いい心地で眠れました。

夏休み、自分なりにいい過ごし方ができています。

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