パートナーに、肩書きを付けてみよう(じつは、わたくしこういうものです/クラフト・エヴィング商會)
某月某日。
某書店にて。
クラフト・エヴィング商會『じつは、わたくしこういうものです』を片手に。
僕「太郎さん(パートナー)にも、なにか肩書きを付けよう」
太郎「おお」
僕「(じろじろ)」
太「(めっちゃ見られてる)」
僕「”犬小屋修繕士”とか、どうだろう」
太「ボクと犬……何の関わりもないのでは……いや、とりあえず聞こう」
僕「話が早くて助かる。太郎さん、スヌーピー好きじゃん」
太「うん。……ああ、犬ってスヌーピーのこと?」
僕「そうそう。まあ、”犬小屋修繕士”というか、”犬小屋の屋根を直す人”だね。スヌーピーは屋根の上で寝るからね」
太「だいぶ限定された職業だなあ」
僕「いやいや、バカにしちゃいかんよ。なんせ、人生の1/3は寝床で過ごすらしいから(うろ覚え)。いわば、人生の手助けをしているといっても、過言ではない」
太「人生……。スヌーピーは犬だよ」
僕「そもそも、スヌーピーは犬なの?(哲学)」
太「ビーグル犬だよ」
僕「そうなんだ。……ビーグル犬って、みんなスヌーピーみたいな見た目なの?」
太「たぶん?」
僕「体が白くて、耳が黒くて、二足歩行の」
太「最後だけおかしいんだよなあ」
僕「それはさておき。世界は広いんだから、犬小屋の屋根の上で寝るビーグル犬なんて、他にもいるでしょ」
太「ビーグル犬の時点で、だいぶ限られてるんだよなあ」
僕「チャーリー・ブラウンしか依頼しなさそう」
太「それで、サリー(チャーリー・ブラウンの妹)に叱られそう」
僕「『こんなことにお金を使うなんて!』かな」
太「もし依頼するなら、スヌーピー本人がしそうだけどね」
僕「そのときは、ルーシー(チャーリー・ブラウンの友人)がスヌーピーを叱りそうだね」
太「精神分析でなんかいわれそうだね」
※ルーシーは5セントで精神分析をしてくれます。ただし、アドバイスは当てにしないように。
僕「……」
太「……」
僕「というわけで、太郎さんは今日から”犬小屋の屋根修繕士”だ」
太「長くない?」
僕「……”犬小屋修繕士(ただし、屋根のみ)”?」
太「……」
僕「センスがないな、僕は」
太「そんなことないけど……」
僕「とにかく、依頼があったら行ってください」
太「依頼、来るかなあ」
僕「看板でも作る?」
*
参考:日本のスヌーピー公式サイト(2020/11/24アクセス)
じつは、わたくしこういうものです/クラフト・エヴィング商會(2002年)