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『この方法で小説を書いてます』★1★

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こんにちは! 藍澤誠です。このPR企画は、

・月額有料noteをはじめたい人
・小説やエッセイを書く人
・表現活動を仕事にしたい人(※私はそうしたいのでトライしてます)

を念頭に置いて書いています。

(1)まず白紙に希望か絶望を抱く

『カクヨム』というサイトで書いたものをnoteにペーストしています。このカクヨムの存在を知ったのは2018年2月だったと記憶しています(note内の記事で知りました)。つい2か月前です。非常に文章が書きやすいです。カクヨム内で閲覧してもらうつもりではいまのところ使っていません。この白紙の状態に『希望』を感じるか『絶望』を感じるかは、そのときのメンタル状態に大きく左右されます(笑)

私は『ノーター』として生きることに決めたので、まずnoteを1時間ほど閲覧して表現したくなる気持を高めて勢いをつけます。美術館やコンサートに毎日行くような気分です。手間のかかった表現だけじゃなくて、日常と地続きな日記、意味ない(と本人が思ってる)つぶやきなどもすごく好きです。この日は、上の写真のタブからわかるように『イラストノート』という媒体を初めて知り、興味を持っているところです。

(2)前章までの類似しているシーンをコピペする。

この第7話は『顔を見ていきなり思い出す』というシチュエーションから始まりました。このシチュエーションは第2話の最後の部分と似ています。同じ場面、似たシチュエーションをずらして使うというのは、マンガっぽい手法でしょうか。

あ!先に書いておかなくちゃいけませんね。私、藍澤はパソコンの画面の前以外ではプロットみたいなものは考えません。その都度その都度、構想なしで書いています。その『考える』を可視化しようというのが今回の試みです。

第6話のラストシーンは『あの少年、見たことある!』と舞鳳(マドリと読みます)が驚いたシーンでした。だから素直に『少年を思い出す』シーンから始めよう、というのが出発地点です。

▲白紙に第2話の最後をひとまずコピー&ペーストしてみる。

上の写真の文章は第2話の最後を、白紙にコピーペーストしたものです。これは会話のテンポ(BPMに相当する?)を引き継ぐためのコピペです。言い淀みとか、聞き返すときの口調は、そのキャラクターのもつ声質みたいなもので、どのようなテンポにどのような声が乗っていたかを思い出すために音読したり耳を澄ませたりします。1~3分くらい。考えるというより、物語の中に一歩踏み込むという感じです。踏み込んでいるうちに、続きはこんな展開だっけ?という予測が浮かびます。その予測はすでに見た思い出せない夢を思い出そうとする感じに似ています。思い出せるはずの対象・世界(これから書かれる物語)があるというのが前提です。自分にとって執筆という行為は、既に在るものを、くっきりさせるという活動です。以下、物語をくっきりする段階にいきなり入ってます。

(3)仮タイトルを決めて、前半部・後半部に分けるバイナリ探索方式

物語の書いていない部分を『思い出す』作業中の画面です。さっきのコピペは「知ってる」という文字以外は、完全に消えています。そしてとにかくまず、物語のど真ん中、AとBの区切りをつけている言葉(イメージ)を探索する。これはバイナリ探索方式と私が呼んでいる書き方です。

私の物語認識では、物語は『1つの章が、基本的にA部分とB部分にわかれている状態』になっています。文字にする作者としてはAとBの量的バランスをとってしまうことが多いです。バランスをとろうとすること自体が推進力になっている部分もあります。

思い出せない夢を思い出そう。ええと、どんな夢だっけ? たしか楽しかったんだけど……『物語から読者として受ける、抽象的な感情(キャラクターと同調したときに得る感情)』をさぐって行って、この第7章については、

「あの子はいつでも笑ってる」

という舞鳳(マドリ)の声をキャッチしました。抽象度が高くないと、一番強い『ひとこと』が拾えません。これを仮の章タイトルにしました。その一方で、

高性能の双眼鏡『コスモス』を取り出す

のように、たった1つでもいいから、その場面のくっきりした場所(重要じゃなくてもいい)を思い出し、書き出しておきます。

(4)冒頭数行を考え、どっちのコースに進むか明確にする

そして『笑っている話』がまとまるところまでをパート(A)、まとまったあとどうなったのかをパート(B)にして、(A)の出だしを考えます。

さっそく書き始めました。出だしはものすごくゆっくり進めていきます。

赤1「よく写真に映ってる」(マドリのセリフ) 青2「え? 有名人なんですか」(デイビッドのセリフ)を具体的に拾いました。この時点では読者視点(読みやすさ)はいらなくて、意味がわかりにくくても読みにくくても、ボイスを書き出しておきます。このように、言葉だけを先に拾うことも多いです。

赤1と青2のどちらのコースを探索していくかですが、仮タイトルになったセリフがマドリのものなので、もちろん赤1の方に行くことにします。ただ同時進行で青2の方も裏地として進行していくので「有名人かどうか気になるの?」みたいにデイビッドに問いかけてはおきます。

(5)もう一度抽象化して、バイナリ探索

出だしがほんの少し書けても、そのテンションで書き進んでいったら、たぶんエネルギー使い果たして倒れます(たった3000字の章ですが=藍澤は最初から2000~3000字を1区切りとしている)

強い精神力で物語と対峙し、深堀していく。それはチャレンジしたことがありますし、得るものもすごく大きかったのですが(いつか書きます)、毎日書けるデザイン・手法ではないと判りました。藍澤はたくさんのこと・ジャンル・物語を、毎日書きたいので、自分のエネルギーではなく、物語自体のエネルギーを引き出す方向へ舵をとっています。

冒頭を少し整理したあと、また『物語探索』に入ります。キーボードはたたきません。頭の中で見た夢、ちょっと前にぼんやり見た場面を追う感じで、ずっと探索していきます。ずっとと言っても数分ですが……

すると「マンガを読んでいるか、ゲームをしているときみたい」というボイスを拾えました。急いでそれを文字にします。「サッカーはゲームなのか」というボイスもゲット。このデイビッドくんの言葉は青のはずですが、マドリの赤をそのまま受けて、それからそのキャラクター(ここではデイビッドくん)らしく青になっていくんだろうね、というイメージで、ここでは赤です。

というわけで、仮タイトルの『笑っている』と呼応する、Bパートの重要な概念として『ゲーム』を発見しました。

このAパートとBパートの区切り目に、小説のタイトルである『あら?!マドリ』となる『お約束フレーズ』を、しおりを挟むように挿入します。そしてこのバイナリ地点を、画像のようにちょっとだけキーボードをたたいて文章化しておきます(読みやすさはやはりいらない)

この時点で文章化されているのは、(4)と(5)の画像のみです。(4)と(5)をつなぐ間は書いていませんし、(5)の後ろも書いていません。(6)番目以降のステップについては、次の記事に書きます。→こちらです!

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