【富士登山体験記】人生で一度は登ってみたい山の頂へ
先日、念願の富士登山へ!今年還暦を迎えた父と、母、弟、そして私の4人で登った。父60歳、娘30歳記念での富士登山。そして、富士山は今年世界文化遺産登録10周年の年だった!それぞれの記念year!
登りはじめるまでは、本当に不安不安不安だったけど、結果からいうと無事、富士山登頂を果たすことができました!!!なんとも言えない「達成感」!そして、いまだに少し信じられない気持ちもある。
夢が一つ叶ったのだから、
忘れないうちに、富士登山の記録を書きとめておきたい。富士登山の雰囲気を少しでも感じていただけたら嬉しいです♪
※長文です!悪しからず…!
今回の富士登山の概要(吉田ルート)
今回、私たちが登ったのは吉田ルート!
8月1日の午前中から登り始め、8月2日の昼過ぎに下山した。山小屋は7合目の上の方、標高3000mに位置する「東洋館」に宿泊。8月1日の夜から山頂目指して登りはじめ、頂上で御来光を拝むスケジュールで登った。
ここからは写真とともに、ご紹介!
8/1 富士スバルライン五合目
まず、富士山パーキングからバスに揺られて45分。五合目に到着。この時点で、空気が薄く感じ息苦しかった。高度順応をするために2時間近く、お昼を食べたりお土産を見たりしながらゆっくり時間を過ごした。
登りはじめ~六合目
空気が薄いとは、こういうことなのかと実感。特に傾斜もない整備された道をただ歩いているだけなのに、どんどん心拍数が上がってきた。身体的には「ダッシュ」しているくらいの負担があるみたい。
とにかく深呼吸、深呼吸。適宜、20~30分に一度休憩をとりつつゆっくり登る。
基本、もやがかかっていて、日差しが強くなく丁度いい感じ。
七合目
ここからは、山小屋がたくさんあって、その都度休憩。
徐々に急な岩肌を登ることも増えてくる。とにかく黙々と歩みを進めた。
宿泊小屋の「東洋館」へ到着
登りはじめから4時間半。宿泊小屋へ到着。
七合目の山小屋のなかでは、一番標高の高い所にある。今回はプライベートルームを予約していたので、家族4人個室でゆっくり過ごすことができた。スタッフさんに、山頂で御来光を見たい旨を伝えると、混雑状況・渋滞なども考えると「23時頃には小屋を出た方がいい」とアドバイスをもらった。
深夜出発は予想していたけれど、まさか23時から夜通し歩き続けることになるとは!!!
16時半 夕食
味噌けんちん汁定食。
温かいご飯をいただける有り難さ。
17時半就寝
23時出発に向けて身体を休める。
22時起床
「起床」と言っても、入眠できたのは2時間くらい。あとは寝苦しくて目をつぶっているだけだった気がする。雨と風の音が聞こえてきて、少し心配だった。
23時10分チェックアウト&いざ出発!!!
ヘッドライトを装着!
天気も落ち着き、夜景がとても奇麗だった。
いざ夜の登山スタート!
八合目~本八合目
ヘッドライトをつけて、ひたすら頂上を目指して登っていく。これ以上ない冒険感満載でわくわくした!!!この日は満月で月明かりがまぶしく、月に向かって登っているような気分になった。
ひたすら、足を一歩一歩動かしていく感覚。
本八合目~頂上へ
もうひたすら進むのみ、という感じ。意識朦朧としながら歩き進める。
ツアーの人達が列をなしていて、基本渋滞、行列のなか頂上を目指した。
最後の岩場はとにかく辛かった。激混みだし、もし足を滑らせたらと思うと、、、。多分、夜中だったからこそ、無心で登れたのかも。明るかったら逆に足がすくむ瞬間が沢山あったと思う。前が見えていたら、その果てしなさに心が折れていたかもしれない。そう考えると、夜中の登山で良かったのかも。
3時50分無事登頂~!!!!!!!!!!!!!!
宿泊小屋~頂上まで4時間40分
8/2 御来光
日の出は4時45分頃。
それまで、山頂で待つ。だんだんと空が明るくなってくる。ちなみに、真冬の寒さ。
なんとも言えない空のグラデーション。
写真では伝わらない、絶景が広がっていた。
あの光景は一生忘れない。
お鉢巡り
実は、お鉢巡りが一番しんどかったのではないかと思う。
お鉢巡りとは、火口を一周すること。
もちろん、出発したら途中リタイアはできない、一周しないことには下山できないのである。(笑)
浅間大社奥宮を目指す
体力の限界&同行者の高山病の症状が
悪化していて、剣ヶ峰には登らなかった。
もしも、リベンジすることがあれば
次は剣ヶ峰から富士山の火口を一望したい。
無事、お鉢巡り一周を終えて
売店で飲み物や記念品を購入。
8時10分 下山スタート
ひたすら、ジグザク道を下っていく。
もともと、登りより下りが苦手な私。半べそをかきながら下った。
見かねた弟が、ストックでリズムを刻みながらテンポよく下りればいいんじゃない?と提案してくれて、そこからひたすらディズニー音楽、童謡、Jポップを口ずさみながら下山。リズムに乗って、調子よく下りることができた。
音楽の力すごい、そして、ストックの存在大きい。下山に関していうと、ストックは、絶対2本あった方がいい。
12時40分 富士スバル5合目着
下山開始から4時間30分。
最後の最後で、雨に降られたが、それ以外は
雨にも強風にも出くわさず、最高のお天気コンディションで富士登山を終えることができた。
下山後
富士山の見えるホテルへ。
温泉に入って、おいしい懐石料理を食べ
20時には就寝した。
普通に考えて、23時からひたすら歩き続けているわけだから、もう疲労はピーク。あまり記憶がない。笑
お風呂に入れる有り難さ
美味しいご飯を食べられる有り難さ
ベッドで寝れる有り難さ
普通にトイレに入れる有り難さ
登山に行くと、いかに日常生活が
何の不便もなく恵まれているかを思い知る。
8/3
4時過ぎに起床すると
ばっちり富士山を見ることができた。
富士山鑑賞会&撮影会
日の出とともに赤く染まっていく「赤富士」を見ながら珈琲を飲むひと時は、最高に贅沢な時間だった。
昨日以上に、天気が良く、山頂にいる登山客に
思いを馳せる。下山中にすれ違った方々も素晴らしい御来光が見れたのだと思うと嬉しい気持ちに。昨日は自分たちがあそこに居たなんて信じられない!
ふじさんミュージアム&道の駅富士吉田
帰る前に、富士山のことをしっかり勉強!
道の駅で昼食&お土産を購入
全身筋肉痛で身体が悲鳴をあげるなか、
お腹も満たされ、無事に帰路へついたのでした。
【富士登山をしてみて!総括(感想)】
①フルマラソンより辛かった
フルマラソンは約6時間。登山は、すべて合わせると12時間以上。
やはり、なかなかに過酷な修行だった。
②高山病は、とにかくこまめに水分補給と休息をして身体を慣らすしかない!
幸いにも私は高山病にはならなかったが、同行者は頭痛が酷くかわいそうだった。支障の出るほどの症状はなかったとしても、基本なんだか息苦しく、めまい?がするというかフラフラする感覚。足元がおぼつかない感じ。事前に調べた情報だと、寝不足じゃなくても寝不足のような感覚になる、とのことだった。「徹夜明けのふわっと感」がずっと続く感じ。
やっぱり酸素って大切。
③「食べる」ことの大切さ
エネルギー補給の大切さ、そして、ごはんの美味しさ。もう無理~と思っても、飴玉を一つ舐めるだけでも少し元気になるから不思議。「山小屋での味噌けんちん定食」「下山途中のソイジョイ」「真夜中のコーンスープ」 などなど、その時々の山で食べたものがとっっっても美味しかった。
これまでの人生で食べた「一番おいしかったもの」は?って聞かれたら、きっとこれらを答える気がする。
フルマラソンのエイドステーションで食べた「塩むすび」も然り。
結局、「美味しい」ものって食材にこだわっている高級レストランや高級旅館で食べる料理がすべてじゃない。どういう状況で、だれと食べるか。空腹で食べるご飯が何よりも美味しいのだと気づけた。
普段の生活だと、忘れがちな感覚。
④百聞は一見に如かず!!!
富士山の雄大さ、美しさ、急変する天気、御来光の美しさ、登山客の多さ、酸素が薄い息苦しさ、下山道のしんどさ、とにかく体験してみないとわからないことだらけ。すべて含めて、大冒険だった!!!わたしはやっぱり、これからも自分の目で見て、体験して、感動を味わい、それらを共有していきたいと強く思った。
⑤自信がついた!!!
無事に目標を達成できて、「やればできるじゃん!」という気持ちが芽生えた。そして、まだまだ広い世界がたくさんあることを知った気がするし、色々な山に登りたい欲が高まった。登山のいいところは、一歩一歩着実に足を動かせば、しっかり目的地にたどり着けることを実感できること。普段の生活でも、その感覚を忘れないでいたい。
「千里の道も一歩から」「塵も積もれば山となる」「継続は力なり」
コツコツと目標に向けて努力できる人間でありたい。
⑥やっぱりわたし、晴れ女?!?!
今回は本当にお天気に恵まれ、山小屋についた30分後に暴風雨といった感じで、下山のほんとうにラスト10分以外は全く雨に降られなかった。前日だったら、雨と強風で御来光はあきらめざるを得ない状況だったらしい。
私も母も「自称晴れ女」。きっとこんなに恵まれた天気での富士登山は一生に一度なのでは?!雨や風の中の登山となれば、過酷さは5割増だったんじゃないかな。本当に幸運でした。ありがとうございます。
これからも「自称晴れ女です」と、胸を張って言い続けたい(笑)
⑦「富士は日本一の山」♬
歌詞の通り。
過酷さも、登頂した時の達成感も、御来光の美しさもこれまでの登山(近場の日帰り登山)とは比べ物にならなかった。
日本一の山に登れたことを誇りに、
いつか今度は「我が子」と登れるように
これからも健康第一で生きていきたい(大げさだけど、本気)
下山直後は、「もう一生登らない」って思ったけど、やっぱり「また、いつか登りたい」と思っている自分がいるから不思議。
案の定、とても長くなりました💦
おかきの「富士登山記録」そろそろ
このへんで終わりたいと思います。
ひとまず、2日間の流れをメインに書いてみました。時間があれば番外編で色々補足しようかと。
30歳、富士山登頂!という夢を一つ叶えることができて、大満足です。
お読みいただき、ありがとうございました。
誰かの参考に?!なれば、そして、
富士山のご利益のおすそ分けになれば
嬉しいです!
おしまい。
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