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わたしは時間泥棒に、時間を盗まれたくない。

今朝は起きてから、そのまま布団の中でミヒャエル・エンデ作『モモ』を読んで、それから顔を洗って、フレンチトーストを焼きました。
 
 
のんびりフレンチトーストを作りながら、おいしそうだなぁ、子どもたちもきっと喜ぶだろうなぁって考えてたら、なんだかすごく幸せな気持ちになって、
 
こうやって、子どもたちに幸せな気持ちで朝ごはんを作るだけの心の余裕が、自分の中にあって良かった、って改めて思った朝でした。


 
『モモ』のお話の中では、灰色の男たち(時間泥棒)が人々の時間を盗んで、自分たちのものにしてしまいます。
 
そして時間を奪われたひとたちは、いつも「時間を節約しないと」って考えるようになって、時間に追われてイライラしたり、自分にとって大事な信念を裏切るような振る舞いをするようになっていきます。
 
列に並んでいるときに待たされて怒声をあげたり、親しかった友だちとの立ち話をしなくなってしまったり、子どもたちが遊んでいる様子をゆっくり眺めることなんかもしなくなります。
 

『モモ』を読む中で、自分もこの「時間を盗まれた人たち」みたいに振る舞ってしまうことがあるなぁって思ったし、「時間がない時間がない」っていつも何かに追われてるような人っているよなぁって思いました。
 
 
時間のなさって、やっぱり心の余裕のなさに直結することが多いように感じていて、
 
落ち着いているときにされても大丈夫なことが、余裕がないときだと許せなかったりするし、
心に余裕があるからこそ気付ける素敵なことも、沢山ある。。
 
 
 
この前、あるご夫婦に会って、その旦那さんが奥さんのメンタルが不安定なことを心配していると言っていたのだけど、
 
話を聞く限り、その奥さんは孤立した状況で子育てしながら、家事もして仕事も抱えて、忙し過ぎる毎日を送っていることは明らかで、
 
そんな状況で心の余裕がなくなって泣いたり喚いたりするのは当然だし、その奥さんに本当に必要なのは、メンタルのケアというよりもまずは休養、時間的な余裕なんじゃないかなぁって思った。
 
 
 
わたし自身、仕事が立て込んだりして余裕がなくなったとき、子どもや夫のできていない部分ばっかり目について、良いところが全然目に入らなくなっちゃう瞬間があって、ときどきひどい態度をとってしまったりする。
 
 
だからこそ、仕事のスケジュールを立てたり、予定を入れる時には「ちゃんと休養もとれるかな?」って、余白の時間についても考えるようになった。
 
 
「一見無駄っぽくみえること」にも時間を割けるように、ある程度はひまな時間も作っておくようにしてる。
 
 
 
「時間泥棒」は、『モモ』のお話の中だけに存在するんじゃなくて、色んな形で私たちの時間を盗もうって狙っている気がする。
 
 
将来への不安に捉われて、いま目の前にある大事なものを大事にする時間を失ってしまったり、
 
周囲と自分を比較して、自分にとって本当はさほど価値のないことに時間を使ってしまったり、
 
そんな風にして「時間泥棒」は、ひとに「時間がない」と思わせたり、時間に人を支配させるのが得意だ。
 
 
わたしは時間泥棒に時間を盗まれたくはないし、時間に追われたり、時間に支配されるんじゃなくて、時間とうまく付き合っていきたいなぁと思ったのでした。。。
 
 
 
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#朝ごはんも偶然モモだった
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