フリーランス10人で考えた、未来の仕事につながる営業術20選
先日、運営するフリーランス広報ユニット「ふたり広報」のメンバーで、営業に関する悩みや、やりたい仕事をゲットする営業術をみんなで考えるブレスト会を実施しました。
そこで、とあるメンバーから「案件に波があるので、仕事が落ち着いているときにできる、営業方法を知りたい」という質問が出ました。
待っていても仕事が始まらない、フリーランスならではの悩みです。
その質問に対し、フリーランス10人が集まって考えた、営業術を20個ご紹介します。
🔰フリーランスの営業【基礎編】
01. 名刺つくる
フリーランスにとって、1回1回の名刺交換は大切な営業機会。肩書きやスキルを覚えていただくこと、デザインや書いてある内容から話が膨らむこと、QRコードをつけてSNSやポートフォリオを見ていただくことなど、さまざまな効果が期待できます。
フリーランスになったら、まずは名刺をつくり、会う人と積極的に名刺交換をしていきましょう。
▼フリーランスの名刺づくりに参考になるnote
02. 知人や前職の繋がりのある人に連絡する
フリーランスの仕事の経路として確実なのは、知人や前職の繋がりなど、既に持っている人脈です。
これまでのお礼や、独立の報告を兼ねて、相手の困りごとをヒアリングし、一方的な営業にならないように、ニーズに合わせた提案をしてみましょう。年末年始や周年記念など、節目のご挨拶も逃さずに!
03. XやInstagramで発信する
営業の基本は、スキル×認知度。スキルを伸ばすことも大切ですが、営業を最大化するには認知度を高めることも必要です。
クライアント側も、SNSでクリエイターを探したり、発注前に担当者のSNSアカウントをチェックするということも少なくありません。
SNSは、自己紹介、実績紹介、コミュニケーションができる便利なツール。自己発信はもちろん、SNSを通じて繋がりを作り、営業機会をつくっていきましょう。
▼SNSに「リットリンク」を貼ると活動をまとめて表示することができます!
04. ポートフォリオを作る
新規案件において、発注する / しないを左右するのは、過去の実績。クライアントは、経歴や類似実績を確認し、安心して任せられるかどうかを判断します。
その判断材料になるのが「ポートフォリオ」。成果物・作品集などとも訳されますが、それだけでなく、仕事におけるこだわりや想いを乗せることもできます。
「ポートフォリオはありますか?」と聞かれる前に、しっかりと準備しておきましょう。そして、半年に1回を目安にアップデートし続けることも忘れずに。更新がしやすい「foriio」や「Notion」が使いやすいです◎
▼noteを使ったポートフォリオ作りもおすすめです。
05. コミュニティに入る
組織に属さないフリーランスは、横の繋がりが不足しがちです。そこで、活用したいのが「コミュニティ」。
仲間を見つけたいなら同業者や趣味でつながるコミュニティ、仕事の種まきをしたいなら異業種の方や経営者が参加しているコミュニティに入るのがおすすめです。
もちろんただ所属するだけでなく、イベントに参加して主催者や参加者に覚えてもらう、スキルを活かしてコミュニティに貢献するなど、自分から積極的に活用していくことが大切です。
▼私もライター・編集者・広報のコミュニティを運営しています。
06. イベントや交流会に参加する
出会いが多ければ多いほど、仕事を依頼してくれる可能性のある人は増えていきます。その点において、イベントや交流会も営業機会として活用することができるでしょう。
「大人数の集まりは苦手」という方もいるかも知れませんが、大人数の中で、1人でも2人でも顔と名前が一致する新しい出会いを作れたら十分だと思います。その場で全員に名刺を配るよりも、次のアポイントにつながるように深い会話をする方が有益ではないでしょうか。
気になる企業が主催する勉強会やイベントは定期的にチェックするようにしています。
07. クラウドソーシングに応募する
フリーランスの駆け出し期にメジャーな営業手法のひとつがクラウドソーシングです。「ココナラ」や「クラウドワークス」など、さまざまなサービスがあるので、まずは登録してみるのも良いと思います。
コンペ形式のものはハードルが高いですが、そこから信頼を勝ち取り、中長期的なクライアントに繋がったという友人の話も聞きます。
魅力的なプロフィール文の書き方や、クライアントとのスムーズなコミュニケーションなどクラウドソーシングを通じて営業力自体も鍛えられるはずです。
08. キャリアSNSを活用する
近年フリーランスに人気な営業手法がキャリアSNS。「Wantedly」や「YOUTRUST」は正社員だけでなく、業務委託の募集も多く、フリーランスも応募することができる仕事情報が豊富です。
職種や働き方からソートできるので、自分に合った案件を探しやすく、面談までのスピードも速いのが特徴です。定期的にチェックして、気になる案件にはぜひ応募してみましょう。
09. カジュアル面談を受ける
キャリアSNSよりもさらにライトに、まずは企業の担当者のお話を聞くことからスタートできるのがカジュアル面談サービスです。
「Pitta」(旧Meety)では、職種や業界、会社のフェーズから選んで、カジュアル面談に申し込むことができます。リアルな仕事内容や職場環境を知りたい方におすすめです。
10. 無料のお試しプランをつくる
まだ実績が少なく、サービスの認知度も低い場合は、無料〜格安のお試しプランをリリースし、実績づくりをしてみてはいかがでしょうか。
私は以前、投げ銭で企画書作成を行ったことがあり、そこでクライアントのニーズを把握し、数ヶ月後には投げ銭価格の2〜3倍で受注できるようになりました。また、お試しプランを依頼してくださった方に、その後も正規料金で案件を発注いただき、継続的なクライアント獲得にも繋がりました。
マネタイズを急ぎ過ぎず、まずは知っていただく機会を作ることから始めてみても良いと思います。
💡フリーランスの営業【中級編】
11. note・ブログで記事を書く
SNSに加えて取り組みたいのが、noteやブログでの記事発信。SNSは端的で速報性が強いですが、記事はより深い情報をアーカイブすることができます。
中でも退職エントリや、独立・起業を宣言する記事は読まれやすい傾向にあるので、経歴や実績、想いや今後についてなどをまとめられると良いと思います。
継続的な営業という観点では、月報がおすすめ。書き方はこちらの記事を参考にしてみてください!
12. 自主企画をする
実績が少ない、やりたいジャンルの仕事がまだできていないという場合は、ぜひ自主企画にチャレンジを。
「自主企画」とは、文字通りクライアントからの発注ではなく、自主的に企画を実行すること。ライターであれば、インタビュー相手を選び、自ら取材を打診してみたり、フォトグラファーであれば、仲間と写真展を企画してみたり。
▼友人であり、仕事仲間であるフォトグラファーの三浦えりさんは、「令和時代を生きる女性」をテーマに写真展を企画。被写体の方へのインタビューもされています。
自主企画では、スキルはもちろん、仕事・創作への想いを伝えることができます。ポートフォリオを彩る大切な作品になるはず。
13. クライアントにインタビューをする
ある程度、実績が積み重なってきたら、クライアントにインタビューをして、より信頼を獲得していきましょう。
大手企業でも、営業の一環として導入事例やクライアントボイスの記事は鉄板です。成功事例や、今後注力したい領域の事例を記事にすることで、次の営業機会につなげていくことができます。
インタビューが難しい場合は、アンケートを取り、許可を得て記事で紹介しても良いでしょう。
▼記事イメージ
14. 営業資料を作る
ポートフォリオは実績をまとめた資料ですが、よりサービスの魅力が伝わるように営業に特化した資料があると説得力が増します。
料金やご利用の流れを明記することで、クライアントの疑問点を解消し、スムーズな発注につなげることができます。
▼営業資料に必要な項目はこちらの記事にまとまっています。
15. イベントや交流会を企画する
いくつかのイベントや交流会に参加したら、次は運営側にまわりましょう。イベントで最も人とつながることができるのは、主催者です!
交流会の幹事に手を挙げてみたり、主催者のお手伝いから始めたりしても良いでしょう。そこから、企画・集客・運営のコツを学び、自分が繋がりたい人を集めることができるイベントを開催します。
同じようにつながりを求めている経営者やフリーランスは多いので、感謝をされ、未来のクライアントを紹介してくれるかもしれません。労力はかかりますが、得られるメリットも大きいはずです。
🏆フリーランスの営業【上級編】
16. サービスサイトを作る
仕事のメニューが具体化してきたら、サービスサイトを作りましょう。発注前に、氏名やサービス名で検索するクライアントは多く、独自ドメインのWebサイトを持っていると信頼感が増します。
また、問い合わせフォームを設けることで、インターネット上に営業導線を常備することができます。
「STUDIO」や「Canva」のテンプレートを使えば、デザインやコーディングスキルがなくても整ったサイトを作れます!
▼運営する「ふたり広報」のサイトは、複業会社員時代に作成しました。(STUDIOで作成)
17. アワードやコンペに応募する
アワードやコンペは、対外的に実績をアピールする最高の機会です。
ライターやクリエイターであれば、noteが主催する「創作大賞」、デザイナーであれば「STUDIO DESIGN AWARD」など、フリーランスでも応募しやすいものがたくさんあります。
受賞発表もオンラインで行われるため、クライアントが直接目にする機会も多いはず。受賞作品を見て、分析し、精度の高い作品をつくって、入選を目指しましょう。
▼応募を後押ししてくれるnote
18. パートナー提携をする
私がフリーランスの広報ユニットを立ち上げて1年後に起業し、2年以上活動を続けることができている大きな理由の一つは「パートナー提携」です。
異なる強みを持ったパートナー企業・スペシャリストと組むことで、お互いにクライアントを紹介することができ、案件の幅も広がりました。
フリーランスやひとり社長の場合、リソースには限りがあります。相互送客や包括的な支援を可能にする、パートナーシップを解決策としてぜひ考えてみてください。
▼「ふたり広報」のパートナー企業(今後も増やしていく予定です!)
19. プレスリリースを打つ
SNSやWebサイトでの発信だけでなく、今後のメディア露出も考え、プレスリリースの配信は初期段階から戦略的に取り組むことができると良いと思います。
2021年より、国内シェアNo. 1のプレスリリース配信サービス「PR TIMES」が法人だけでなく、個人事業主でも利用可能になりました。
また、「PR TIMES」では、会社設立から2年以内の企業に対し、月1本・累計10本まで配信が無料になる「スタートアップチャレンジ」というプログラムを提供しています!
20. 取材を受ける・寄稿記事を書く
プレスリリースの配信以外にも、SNS発信を強化し、取材を積極的に受けることで、メディア露出を増やすことができます。
私もこれまでにいくつかの取材を受け、実際に記事をご覧になった方からご連絡をいただくこともありました。
▼取材記事例
また、Webメディアの編集部に寄稿記事の企画を持ち込むという手法もあります。
▼取材獲得が寄稿を受け付けているメディアまとめ
仕事が少ない期間の過ごし方が、今後のフリーランス生活を左右する
安定した会社員と異なり、フリーランスの仕事にはどうしても波があります。
ただ、その仕事の少ない期間に諦めて何もしないでいるか、未来に向けた種まきができるかどうかで、今後のフリーランス生活が大きく変わってきます。
後回しにしていたポートフォリオを最新版に更新したり、営業資料をコツコツ作成したり、しばらく連絡を取っていなかったクライアントに直接挨拶に伺ったり…。ここに書いたように、できることはたくさんあるはずです。
カレンダーの余白が多い時こそ、“未来の仕事づくり”に時間を充てて、チャンスを掴んでいきましょう✊
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