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『日本人の自覚するより深い傷』 第8話【ナショナリズムの低さと報道の問題点】

【ナショナリズムの低さと報道の問題点】

他国では自国を良く見せるため、情報を操作、制限することで、政府に対する信頼を抱かせ、暴動が起こらないように国民に安心感を与えることが多く、報道規制と言論の自由の問題が提起されています。
そして、自国を称える報道で愛国心を持たせ、世界に技術や成果をアピールするのですが、日本は違和感があるほど自虐的なのです。

日本では悪いニュースばかりが大きく報じられ、国民の不安を煽るような真偽不明の討論番組や、個人を攻撃するようなスキャンダル、国内の小さな足の引っ張り合いばかりが報道されています。
真の問題に目を向けさせないように、不安を煽り、愛国心を消し、国民感情をマイナス方向へとコントロールしているのではないかとすら感じさせます。

国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)
第1条 国旗は、日章旗とする。
第2条 国歌は、君が代とする。

赤い日の丸は「日の出の太陽」を象徴しており、紅白は日本の伝統色です。
紅白幕と同様に紅白は、「めでたいもの」とされており、赤は博愛と活力、白は神聖と純潔も表現しています。
古事記、日本書紀に見られるように、天照大神は日本における重要な太陽神であり、「日の丸」は日本人の信仰が起源となっています。

世界の国旗は、支配者や政治体制の変化、植民地化、独立などで、度々変更になることがありますが、日の丸のように変わることなく、脈々と受け継がれている方が珍しいそうです。
『日章旗』は、自国の船を識別するための船印や、武将が戦の際に旗印で使用したり、『旭日旗』は、大漁旗としての漁船旗や出産・節句の祝いの旗、家紋、大日本帝国時代には軍旗、勲章や警察章として使われてきました。

現在、日章旗として規定されたものと類似した日の丸は数々のパターンがあり、旗に限らず、浮世絵などにも見るように古くから描かれてきました。
また、「君が代」は「天皇の治世」を奉祝する歌であり、「祝福を受ける人の寿命」を歌う和歌を元にしています。
歌詞は10世紀初めに編纂された『古今和歌集』の短歌の一つで、曲は1880年(明治13年)に付けられ、終戦まで国民の間で歌われ、親しまれてきました。

戦後、GHQによる占領下の1945年~1949年の4年間、国民を天皇への敬愛、国家への忠誠から遠ざける目的で、日の丸の掲揚、国歌斉唱が禁止されました。
その後の世界情勢の変化やWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の正当化との歪みで、GHQの政策は揺れ動き、一度は規制した日の丸を許可するなど一貫性のない対応が取られました。
それは、今日に至るまでの国旗掲揚、そして国歌斉唱に関わる国内外の問題の要因となっています。

1990年代の日本で学校の入学式、卒業式等で日の丸の掲揚、国歌斉唱に対して日本教職員組合、教師と管理職員、父母の間で反対運動が広まり、自殺者まで出るという事件が起こりました。

政府は平成11年に国旗国歌法を成立させ、ようやく「日の丸の旗」は1999年に正式に『国旗』として法定され、「君が代」は『国歌』として法定されました。
しかし、国旗国歌法成立後も一部の教育現場において国旗掲揚や国歌斉唱に対する賛成派と反対派の対立が続くなど、あまり良い印象を持っていない国民や国際的なイベントでの韓国や中国の嫌がらせなどが未だにあります。
 
日の丸の周囲に、太陽光線のモチーフを赤と白の線で交互に配した「旭日旗」は、2011年~2021年まで特に韓国で反日運動と共に反発が広まり、スポーツ、アニメ、柔道着、絵画、ゲーム、建築物、ジェットエンジンのタービンブレード、バーガーの包み紙に至るまで、旭日旗に類似性のある物を無理やり探し出し、排除と謝罪を求める事例が頻発しました。

日章旗が正式に国旗として認められた後も、個人が国旗を購入し、振りかざしたり掲げたりするというのは、スポーツの国際試合などを除いてはあまり見られない光景です。
世界的にみると、このナショナリズムの低さは異様で、世界各国の独立記念日に見られるような光景はなく、日本は冷めすぎていると言わざるを得ません。
現在日常的にみられる国旗掲揚は、役所や公的機関等にシンボルとして掲げられているほか、祝日(特に年末年始)を示すサイン旗として、学校や公共バスなどで掲揚されていますが、ほとんどの一般家庭で見かけることはなく、旭日旗に対しても誤解により、不快感を持つ国民もいます。

『建国記念の日』この日は「紀元節」とも呼ばれ、初代神武天皇が橿原の宮にて御即位された日本のはじまりの日です。
2月11日は、初代天皇とされる神武天皇の即位日であり、旧暦の紀元前660年1月1日と日本書紀に記載があり、その即位月日を明治に入り新暦に換算した日付となります。

「建国記念の日」は、1872(明治5)年に制定された「紀元節」が元で、終戦までは国家の最も重要な祭日とされてきましたが、第二次世界大戦後、「紀元節を認めることで、天皇を中心として日本人の団結力が高まるのではないか」というGHQの懸念により「紀元節」は廃止されました。
その後、国民の間で「紀元節」復活の動きが高まったものの、9回の議案提出と廃案を経て、1966(昭和41)年の祝日法改正に基づいて、ようやく、2月11日は、月日のみが国民の祝日として追加され、佐藤栄作内閣で、2月11日を「建国記念日」ではなく、『建国記念の日』として公布、事実上の復活を遂げました。
「建国記念“の”日」建国をしのび、国を愛する心を養う日。と定められ、実はこの“の”には、アメリカに対する配慮が根強く残っているのです。

日本は、「建国から国の基本的な形が変わらない」、「ひとつの王朝がずっと続いている」という意味において、世界で一番古い国とされています。そして、このことはギネス認定されているのです。
厳密に言えばギネスブックに認定されているのは、『世界最古の王家』の項目で、『世界最古の国家』という項目ではありません。王家とは、日本の場合は皇室にあたります。
即ち紀元前660年2月11日に初代天皇が即位して、これ以降ずっと日本の皇室は途絶えることなく続いているのです。
これは実をいうと最も稀有で成し難い史実なのです。国家の存続よりも奇跡的なことであり、権力や資金力による王家闘争、部族闘争、地域闘争、戦国時代にも血統を絶やさず、世界大戦後の処刑も免れ、天皇家は武力ではなく交渉のみで今日までの幾多の危機を免れ、地位の継承交渉、子孫断絶や暗殺の回避、憲法での保護など語り切れない運命がその存続を成し、世界最古にして未だ継続しているのです。

実は、日本国憲法には日本語を公用語と制定していないため、日本語は事実上の日本の公用語ですが、未だに法的な公用語ではありません。

この日本語の文字についても塗り替えられた歴史を垣間見ることができます。
古事記と日本書紀が681年に計画されていたことから、この頃は既に日本人が外国語である中国語にかなり精通しており、国内に向けた日本語本と最も近隣の交易を持つ海外に向け外国語本を作ることの重要性を理解していました。

「ひらがな、カタカタが漢字から作られた。」「中国語が先にあった。」と今の日本でも海外でも思われていることは、非常に残念な誤解なのです。
日本にはもともと日本語がありました。
海外との交流で中国語を学び、元来の日本語と外国語である中国語をそれぞれ別に使っていましたが、中国語から漢字をうまく日本語の中に取り入れ、日本語に中国語を当て字して、単音文字ばかりの文章を読みやすく、効率的に改良し、現在のひらがな、カタカナ、漢字、数字、ローマ字の混在する日本語を作り出しました。
日本語の文法が世界のどの言語とも違う特異性を持つことからも、日本語の音と字が中国語伝来以前からあったことを裏付けます。

日本人は異質なものを柔軟に取り入れ、独自に改良し、全く新たな物にするのがとても得意です。
柔軟な思考、協調する姿勢は素晴らしいのですが、反対に主張が強い他国の意見を否定せず、流されやすい側面もあります。
そして一番の問題は、自己の主張を忘れ、世代が替わるうちに他国に塗り替えられた主張を信じてしまい、素晴らしい日本の文明と文化、歴史が地底に堆積するように誰にも触れられず忘却され、国民に伝承されないことにあります。
日本では、工夫や変化を重視し、あまり記録して過去や功績を残すことに興味を示さない風潮があるように思います。
それは、過去を悔恨せず、名誉に執着しないという点で優れていて、平和と共生にとても有効ですが、もう少し愛国心を持って、主張する方が望ましいのではないでしょうか。
日本人自身が正しく認識している限り、問題はないですが、いがみ合う大国や干渉妨害する隣国に挟まれ、言われるが儘に信じてしまうと日本人は日本を見失い迷子になってしまう気がするのです。

ここまで読んで頂き、日本はGHQのWGIP戦争自虐思想情報工作洗脳により、多くのものを奪われたという事実をお分かりいただけたと思います。
歴史への探求意欲の低下、アイデンティティを求めることも辞め、愛国心は欠落し、国旗掲揚に不快感を示し、旭日旗への誤解を解かず、国歌斉唱拒否などの運動が国内の自国民間で行われ、大きな社会問題まで発展したのは、この洗脳による後遺症なのです。

自虐思想を植え付けられた過去がある日本人が、このままで日本の領海、国土、国民を守り切れるのでしょうか。
近隣諸国は、勝手に離島の所有権を宣言し、占領し、国民感情の植付けを既に何十年も前から行い、虎視眈々と日本浸食計画を企てています。
しかし、日本では政治家個人の私的生活の暴露合戦や目の前のスキャンダル、各党の足の引っ張り合いのみ報道され、問題の本質が報道、議論されていないのではないでしょうか。

日本の報道は未だに自虐思想を植え付けるスキャンダラスなドキュメンタリー「真相はこうだ」と変わらないのです。
洗脳から目を覚まし、新たな方法で日本が変わるべき時が来ているのではないでしょうか。
日本人としての誇りを取り戻し、国土と国民を守り、称える報道をし、日本の技術を売り、外貨を稼ぎ、世界に誇れる日本を取り戻しませんか。
 

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