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一日一句【菜根譚】

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📚中国明代の洪自誠によって書かれた古典「菜根譚」は、儒教や仏教の教えが込められた、人生の教科書のような書物です。🌱日本では多くの読者に愛され、実業家や政治家、著名人にも座右の銘と…
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2024年1月の記事一覧

一日一句【菜根譚】#37『無事宜寂寂,有事宜惺惺』心の静けさと集中のバランス

「無事宜寂寂,有事宜惺惺」 意味は、閑暇(かんか)のときには心を静かに保ち、忙しいときに…

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一日一句【菜根譚】#36『淡即真味 常即主人』知足常楽の心がけ

「淡即真味 常即主人」 意味は「淡泊こそが真の味わいであり、常楽こそが真の主である」とい…

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一日一句【菜根譚】#34『事随心開而開、事随心翳而翳』心の持ち方が、大きな影響を与…

事随心開而開、事随心翳而翳 この言葉は、心の持ち方によって物事は変わるという、とても哲学…

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一日一句【菜根譚】#35『持身勿軽 用意勿重』ー自己修養と徳の構築への道

私たちの生活において、自己修養と徳をどのように築くかは非常に重要なテーマです。この考え…

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一日一句【菜根譚】#33『陰謀怪習 優乱世態』平凡な品格と簡素な言行を保つ

「陰謀怪習 優乱世態」 この言葉は、世俗社会における禍害の根源を、陰謀や奇怪な習慣、奇言…

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一日一句【菜根譚】#32『恬淡適中 剛柔有度』理想の人格を追求

「恬淡適中」とは、心が平静で、偏りがないという意味です。物事に執着せず、常に穏やかな心を…

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一日一句【菜根譚】#31『出汚泥而不染、近智巧而不受』自制力を鍛えることで、誘惑に打ち勝つ

「出汚泥而不染、近智巧而不受」は、中国の古典文学『菜根譚』の一節です。意味は、「汚泥の中にあっても汚れず、巧妙なものに近づいても影響を受けない」ということです。この言葉は、高潔な品格を保ち、外界の影響を受けないようにすることを表しています。 この言葉は、大きく2つの意味に分けて理解することができます。 第一の意味は、「出汚泥而不染」です。これは、たとえ汚れた環境の中にあっても、自分の高潔さを保つことができるという意味です。これは、強い意志と高い道徳心がなければ実現できない

一日一句【菜根譚】#30『多過勿羞 無過則憂』過ちを恐れず、常に前進し続けることの大…

「多過勿羞 無過則憂」、この言葉は古代中国の《周易》の中の「过卦」から来ており、日本でも…

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一日一句【菜根譚】#29『張弛有度、文武之道』張りつめすぎないように

「張弛有度、文武之道」 この言葉は、礼記・雑記下の孔子と子貢の逸話から来ており、 孔子と…

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一日一句【菜根譚】#28『良薬苦口、忠言逆耳』天敵がいないと、強くならない。つらい…

「良薬苦口、忠言逆耳」は、中国の古典に由来する四字熟語です。その意味は、良い薬は苦くて口…

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一日一句【菜根譚】#27 『貪念一絲・万劫不復』貪欲のコントロールは永遠のテーマ

貪念一絲(たんねんいっし) 「貪念」とは、私欲や欲望のことであり、「一絲」とは「一本の糸…

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一日一句【菜根譚】#25『知足常楽,不怠進取』常に向上心を持って、より高い目標を目…

「知足常楽,不怠進取」は、中国の伝統的な美徳です。この言葉の意味は、満足して幸せに暮らす…

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一日一句【菜根譚】#24『優勤勿太苦,淡泊勿太枯』バランスのとれた生き方のススメ

「優勤勿太苦,淡泊勿太枯」は日本語に訳すと、 「勤勉であれど過労にならず、淡泊であれども…

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一日一句【菜根譚】#23「就一身了一身者,方能以万物付万物」自己理解と宇宙万物、そして権力と責任のバランス - 現代日本政治への応用

「自己理解と宇宙万物、そして権力と責任のバランス - 現代日本政治への応用」 こんにちは、今日は「就一身了一身者,方能以万物付万物」という古い中国の言葉を現代日本の政治に照らし合わせて考えてみたいと思います。 このテキストは、自己理解と宇宙万物への理解の深さとは、密接に関連していることを示しています。自己を深く理解することで、自分の内面の真実と、自分と宇宙とのつながりに気づくことができます。これにより、宇宙の法則や秩序を理解し、自然の流れに沿って生きることができるようにな