一日一句【菜根譚】#37『無事宜寂寂，有事宜惺惺』心の静けさと集中のバランス

「無事宜寂寂，有事宜惺惺」

意味は、閑暇(かんか）のときには心を静かに保ち、忙しいときには心を集中させるということです。

この言葉には、人生の深い哲理が込められています。閑暇のとき、心が浮ついていると、享楽に溺れて時間を無駄にしてしまうことになります。そのため、閑暇のときには心の静けさを保ち、心身を修養し、自己を高めることが大切です。

また、忙しいときに、心が散漫していると、焦りやいらだちが生じて、仕事の効率が低下してしまいます。そのため、忙しいときには心の集中力を保ち、課題に取り組むことが大切です。

具体的に、どのように「無事宜寂寂，有事宜惺惺」を実践すればよいのでしょうか。

閑暇のとき

には、以下の方法で心の静けさを保つことができます。

• 読書をして、視野を広げ、知識や教養を高める。

• 思考をして、自分の行動を反省し、内面を高める。

• 運動をして、ストレスを解消し、心身を健康にする。

忙しいとき

には、以下の方法で心の集中力を保つことができます。

• 計画を立てて、時間を有効に使う。

• 注意力を集中させ、気が散らないようにする。

• 前向きな姿勢で、課題に取り組む。

このように、「無事宜寂寂，有事宜惺惺」は、人生の知恵の表れであり、私たちが学ぶべきものです。

以下に、具体的な例を挙げます。

• 閑暇のとき、テレビやゲームに時間を費やすのではなく、読書やスポーツなど、心を落ち着かせる活動に取り組みましょう。

• 忙しいときに、焦ってミスをしたり、イライラして周囲に迷惑をかけたりしないように、深呼吸をして気持ちを落ち着かせてから行動しましょう。

「無事宜寂寂，有事宜惺惺」を心がけることで、充実した人生を送ることができるでしょう。

一日一句【菜根譚】#38『毋形人之短 毋忌人之能』自分を他人と比較いない

一日一句【菜根譚】｜関口紳六 SOandMI｜note