今回の講義は、バイオマテリアルに関する講義であった。

まず、バイオマテリアルが使われているのは、人工臓器や人工骨である。これらに使われるバイオマテリアルは、有機高分子、金属、セラミックスである。有機高分子は、軽量で加工しやすいという特徴を持つ、一方、分解により劣化しやすいという弱点を持つ。

金属は、高靱性であるという特徴を持つ、一方、腐食されやすく、その時に生じた金属イオンが毒性をもつという弱点がある。セラミックスは、高強度で耐腐食性を有するという特徴を持つが、低靱性かつ加工性に難があるという弱点を持つ。

金属系のバイオマテリアルの例としては、脳血管のガイドワイヤに用いる形状記憶合金であるプラチナが挙げられる。次に、有機高分子系のバイオマテリアルの例としては、人工肝臓に用いられるポリエチレン、人工腎臓に用いられるセルロースが挙げられる。

また、現在の研究において、バイオマテリアルを用いるか、生体適合性という視点から考えられているが、この際に、最も課題となるのが、界面適合性のうちの生体非活性かどうかである。

次に、今回の講義の感想を述べる。

まず、医療用のバイオマテリアルは、ビニル袋の原料のポリ塩化ビニルなど身近にある物質を使っていることから、使える物質自体は、そのあたりにあるのだということがわかった。

その一方で、いかにバイオマテリアルのうち異物として認識されないものを使うのかそこが一番難しいということがわかった。異物として認識することに関しては、現在、どこまで、わかっているのだろうか。

例えば、人間の体には、薬物に対する耐性遺伝子があり、この遺伝子により、薬物を分解する酵素の出具合が変化するといわれているが、このようなバイオマテリアルに関しても、異物として認識されるかどうかやアレルギー症状などを引き起こすかどうかに関しての遺伝子が存在するのだろうか。

ここに大いに興味を持った。次に、人工骨、一つを作るにせよ、きちんと体内の動きに関して考えているということに感服した。

私のイメージの中での人工骨は、金属を用いて、強引に骨の代わりに使うというイメージがあった。だが、現在は、カルシウムの分解まで考慮している。このイメージと現実のギャップを引き起こした技術の進歩自体に感銘を受けた。

また、講義の最後から二番目の話題にネズミの歯などに関する研究についての紹介があったが、これに関しては、とても有意義だと思う。なぜなら、自分の細胞を用いて、自分に必要なものが作れるのであれば、様々な医療分野で使えるからだ。

さて、化学の視点でこれらの研究に参入する方法は何かあるのだろうか。直接出でなくても、これらの研究の支援する際に必要となるようなものは何かあるのだろうか。また、そのためには、一度、学科変えねばならないのだろうか。

この研究とこの研究に参入する方法に大いに、大変興味を持った。また、アメリカでは、ヌードマウスの実験の結果から、鼻、耳などを作成しているというビジネスがあるというが、これに関して、驚いた。既に、ここまで、SFの世界でなく現実の世界で、実用化されていたとは、思いによらなかったからである。

しかし、生命倫理がどうのこうのとのたまっている連中をどうやって対処しているのか、また、このような研究は、海外では、劣勢ではないのか。そのあたりに疑問を持った。

こんな感じのことを書いた。

それにしても・・・この手の研究をやる際には、生化学や分子生物学やそもそも、医学や歯学などを調べる手段があるとやりやすいのではないか?と思う。

実際、化学だけでは、研究をやるうえでは・・・いろいろと足りないので、そういう調べることができる手段が必要ではないか?と内心思っている。

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